参番隊隊長任命式
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タカくんと約束した日、みんなが集まるからと言われて私は場地くんの団地の外でタカくんが来るのを待っていた
夜なので少し肌寒いのでオフショルダーのモスグリーン色のニットに黒のスキニーパンツに黒のパンプスを履いていた
隣に居た圭くんが私にキスをすると頭を優しく撫でてくれた
「謹慎中だけど俺も後から行くから、三ツ谷には黙っといてな。樹は三ツ谷と約束してっから一緒に先に行っとけ。」
「わかった、先に行っとくね。」
タカくんのバイク音が聞こえ、私の前に特攻服に身を包んでいるタカくんが居た
「謹慎中なのにいっちんだけ借りてって悪りぃな、場地。」
「別にかまわねぇよ、そろそろマイキーとドラケンが樹に会いたいだろうしな。」
「んじゃ圭くん行ってくるね!」
タカくんの後ろに座ると用意してくれていたヘルメットを被り東卍が集まる集会場所へと向かった
だが集会の場所ではなく、何故か銭湯の前にタカくんはバイクを止め私を降ろしてくれた
「悪りぃ、マイキーとドラケン・タケミっちが今風呂入ってんだ。それ待ちって訳!」
「いっちんだー!久しぶりじゃんか!」
スマイリーこと河田ナホヤが後ろから私に抱きついてきた
「お久しぶり!ナホヤに会うの久しぶりだね!」
「いっちんほんとにおっぱいあんじゃん!俺らと海行ったのに気づかなかったや、場地と別れて俺にしない?」
「待て待て!サラッと何言っちゃってんの?圭くんとは別れるつもりないからね!あ、そっちは伍番隊隊長の武藤くんだっけ?」
ナホヤの向こう側にもう1人特攻服を着た堅いのいい男に挨拶をした
「場地は謹慎中だからな、三ツ谷に連れてきてもらったのか。」
「そうだよ、今日は新しい参番隊隊長の任命式で集まるんでしょ?どんな奴か楽しみだな〜」
まぁ誰が参番隊隊長になるかは知ってるんだけどね…稀咲鉄太
私を狙ってくる敵さんをこの目で見てあげないとね…
まだ見たことない稀咲鉄太に私は怒りを抑えながら会えるのがある意味楽しみだった…
すると銭湯から特攻服に身を包んでいるマイキーとドラケンが出てきた
その後ろからトレーナーを着たタケミっちーが見えた
マイキーは私が居ることに気がつき、抱きついてきた
「ああ!!いっちんじゃん♡場地がなかなか会わせてくんねぇからマジで殴りに行こうかとケンチンと話してたんだよね」
「マイキー久しぶりだな!んなことぐらいで喧嘩すんじゃねーよ。ドラケンも久しぶり!」
「いっちん、マジで久しぶりだな!三ツ谷が今日誘ってるって聞いてたからな、たのしみだったんだぜ!俺のゼファーに乗って連れてってやるよ!」
「あ?ケンチン何言ってんの?いっちんは俺のバブに乗んだよな?」
後ろから抱きついていたがドラケンの言葉にイラっときたのか降りて、ドラケンの目の前に立った
「待て待て、俺が連れて来たんだから俺の子猫ちゃんに乗るんだけど?」
マイキーとドラケンとタカくんが私を誰のバイクに乗せるかで喧嘩をし始めた
その光景が久しぶりだったので私は爆笑してしまった
するとタケミっちーが側に寄ってきて私の手を握った…
「よかった…いっちん生きてる…!」
「どした、タケミっちー?私はちゃんと生きてるよ?」
変なこと言ってごめんっと謝ってきたが、タケミっちーの瞳には涙が見えたので私は少し心配で顔を除き込もうとしたが
横からマイキーが腕を引っ張りタケミっちーの顔が見れなかった
「ちょっ!いっちんが決めて!誰の後ろに乗るか!?」
「えー、面倒臭いから3人がジャンケンして決めて!」
私の言葉に3人は真剣な顔でジャンケンをし、拳を高々に上げ勝利を掴んだのはマイキーだった
「よっしゃー!いっちんバブに乗ってね♡タケミっち行くぞ。新参番隊隊長任命式だ!!」
マイキーのバブに乗るとタカくんのインパルスにタケミっちが乗り、集会をする神社へと向かった
神社の境内には東京卍會のみんなが集まっていた
タケミっちーやタカくん達は階段の下にいるのに、何故か私はドラケンとマイキー達が立っている側に立たされていた
私東卍の族じゃないのにタケミっちーより絶対いちゃダメな場所におらされてるよね…
「これより東京卍會参番隊隊長 任命式をはじめる!!!」
ドラケンの言葉に階段下に集まっている東卍達は誰が隊長になるのか騒いでいた
「参番隊隊長!!前に出ろ」
マイキーの言葉に新しい参番隊隊長…
私が邪魔で姑息な手で狙ってくる稀咲鉄太が現れ、マイキーに背を向け階段に座った
ふーん…
アイツが稀咲鉄太…
稀咲鉄太の側に立っていた図体がデカい男が新参番隊隊長稀咲鉄太だ!っと叫んだ
すると階段下にいる東卍達が愛美愛主の稀咲!引っ込め!っと騒ぎ立て始めた
「黙れ!!マイキーの決めた事だ、文句ある奴ぁ前に出ろ」
ドラケンの一喝に騒いでいた奴らは静まり返った
「東京卍會はこれから芭流覇羅とぶつかる!!新興勢力芭流覇羅は愛美愛主なんて恵じゃねぇほどデケぇチームだ。勝つために東卍も勢力を拡大する!!ここにいる稀咲鉄太は愛美愛主でオレらの世代をまとめてた男だ。芭流覇羅とモメる為に稀咲は必要だ!!参番隊隊長は稀咲鉄太!!覚えておけ!!!参番隊隊長任命式を終わる!」
話し終えたマイキーはみんなに背を向け神社の境内へと歩き出した
「隊長!ありがとうございます!!」っと稀咲鉄太は頭を下げて礼を述べると、マイキーはおうっと返事をした
「何考えてんだかウチの大将は」
ドラケンはマイキーと稀咲鉄太の後ろ姿を見つめついた
私は黙ってマイキーの話を聞いていたが帰る稀咲鉄太には散々ちょっかい出されてきたので挨拶してやろうと思い足を前に出した瞬間
まさかのタケミっちーが走って稀咲鉄太をいきなり顔面を殴ったのだ
「何やってんだ!?タケミっち!?」
ドラケンもまさかの展開に驚き叫んだ
稀咲鉄太の隣に居た男が誰だテメェ!?っとブチギレていた
「東卍でもねぇテメーが何やってんだ!?タケミっち!!!任命式潰す気か!?」
ヤバっ!ドラケンマジで怒ってる!
でもタケミっちーナイス♡
仕方ないな、助けてやるか…
「タケミっちー、マジ最高!!でも考えてから行動しないと、お前喧嘩弱いんだからさ♡」
「いっちん!?」
私はタケミっちーの前に立ち、東卍の隊長さん達から守るように立ち塞がった
「はいはーい!ここにも東卍じゃない奴いるけど?文句あるから言わせてもらうわ。お前らの仲はそんな簡単なもんだったのか?参番隊隊長は今もパーちんだ!!マイキー!あんな奴をパーちんの代わりに入れるなんて信じらんねぇわ!」
「なんだ?なんだ?オモシレェ事になってんじゃん!樹、なーに遊んでんだ?」
私の言葉にマイキーもドラケン達も黙っていたが、大好きな圭くんが登場しタケミっちーを何発も顔面に決め込んだ
「場地やめろや」
「放せや三ツ谷殺すゾ」
「オマエ…何がしてぇの?」
タカくんが圭くんの殴っていた手を止めさせ、圭くんがマイキーの名を呼んだ
「何しに来た?場地、オマエは内輪揉めで集会出禁にしたはずだ。」
「今またショボいガキ殴っちまった、大事な集会。ぶち壊したオレは今度こそクビか?」
「…場地」
「オレ芭流覇羅に行くわ、問題児はいらねぇんだろ?マイキー」
「場地!!」
「辞めてやるよ。壱番隊隊長場地圭介は本日をもって東卍の敵だ!!樹、先行ってんぞ。」
はーい!っと軽く返事をすると圭くんは私に話してくれたように東卍を辞めることをマイキー達に話しその場を後にした
稀咲鉄太がタケミっちーの顔面を殴り、タケミっちーはその場で気を失い倒れた
「タケミっちー、弱すぎ。
君が稀咲鉄太?やっと顔が拝見できて嬉しいわ♡初めまして!知ってると思うけど私が神水流樹だよ。度々挨拶に来てくれるからさ、私も挨拶しようと思ってたんだ♡」
満面な笑みを浮かべた私は瞬時に稀咲鉄太の腹へと蹴りを入れると、受け止められなかった稀咲鉄太はぶっ飛び木にぶつかった
「いっちん!?何してんだ!!」
「稀咲鉄太に挨拶しただけ♡私のした事にタカくんでも文句言わさない…」
「いっちん…オマエも場地と行くのか…?」
「タカくん、悪いけどタケミっちーよろしくね。」
気を失って地面に倒れているタケミっちーの頭を撫でてよくやったっと褒めると神社の階段を降りた
「樹!オマエは行くな…!」
「マイキー…それは無理だよ」
マイキーは引き留めてきたが、私は困った顔で笑い圭くんを追いかけた