2学期
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今日は日曜日で学校はお休みなので家の掃除をし、私はある所に行くために珍しく化粧をしていた
基紀は昨日久しぶりに帰って来て、携帯のプリクラを見て泣き叫び…
鬱陶しいほど場地くんとの仲を基が聞いて来たので、少し疲れ顔の私が鏡に映っていた
今度は東北の方に行かないといけないらしく、またしばらく私1人なので静かな生活になる
濃いめの化粧をし、服はノースリーブの茶色のトップスにミニの黒色のタイトスカートを履くと黒のライダースを羽織り唇に赤い口紅を塗った
サングラスをしてロングブーツを履くと、小さめの赤いショルダーバッグを持って家を出た
少し歩くと未成年が入れないパチンコ店へと堂々と入った
パチンコ店は騒がしいので誰が入店しても台に座っている客たちは見向きもしないが、私が店に入ると何故かみんな私を見つめガヤガヤ騒ぎたつるのだ
座わる台を決めて座るとICカードを挿しハンドルに手を当て、右に回し玉が発射されパチンコ機盤面に玉が打たれ始めた
すると慌てて2人のスタッフがドル箱をたくさん積み上げて走って私の元へやってきた
そのタイミングで来てすぐ数字が揃い当たりがでて玉が沢山出てきた
スタッフさんが何故かいつも親切にドル箱用意してくれて玉いれてくれるんだよな…
「しばらく来てなかったのに、やっぱスゲェな!!クイーンわ!」
「台に座って間もないのに当てやがった!!」
「クイーン…入店してすぐに勝ち逃げするという噂の女…俺、本人見れてよかったぜ!」
周りの男達は私の噂話で持ちきりだった…
パチンコに来ているお客さん達の中で私のあだ名がクイーンとなっているようだ
私は生活に困ったときだけパチンコへやってきて生活費を稼いでいたのだ…
未成年は入れないが、こうやって大人のコーデで変装すればバレずに入店できる
自分でいうのもあれだが、私にはギャンブルの才能があるみたいで絶対に負けたことがなく何故か勝てるのだ
今回はちょっと買いたいものがあったので稼ぎに来たってわけだ…
ドル箱の山があっという間にに出来上がったのでスタッフさんに玉を運んでもらい換金しに行った
するとお金は20万になり、後はお菓子に変えてもらいパチンコ店から出て行った
すると目の前にタカくんがルナマナちゃんと歩いているのが見えた
「儲けたわ…あれ?タカくーん!ルナちゃん!マナちゃん!」
サングラスをしていつもと違う格好の私にどうやら気付いてないようで無視されたので、走って肩を叩きサングラスを退けた
「待って待って!私だから!」
「えぇ!!いっちん!?ごめんわかんなかった!なんか知らないお姉さんが名前呼ぶから無視しちゃったぜ。」
謝りながらタカくんは私の姿になんかその格好も綺麗だな…っと赤く染めながら褒めてくれた
「お姉ちゃんだ!めっちゃ綺麗♡」
「可愛い♡」
タカくんの側でルナマナちゃんがピョンピョン飛び跳ねていた
「ルナマナちゃんお菓子いる?さっき貰ったからこれあげる!」
紙袋に入っているお菓子を2人に渡すとルナマナちゃんはありがとうっと抱きついてくれた
「いっちんそんなおしゃれして何処行ってんたんだよ」
タカちゃんの言葉に私は人差し指を唇に当てて、パチンコ店を指差した
「マジか…いっちんまさかそのお菓子景品?」
「お金に換えた分の余った分をお菓子に換えたんだよ。ルナマナちゃんが喜んでくれて嬉しいよ!タカくんは保育園帰り?」
「あぁ。そういやいっちん、場地とうまくいってんだって?こないだ東卍の奴らが2人がデートしてたとこ見てたらしいぜ。」
こないだのデートの場面見られてたわけね…
「圭くんは慣れてんだろうけど…私は何もかもが初めてだから新鮮で楽しいよ。」
私の言葉にタカくんは少し複雑な表情で笑うとそっか…っと呟いた
「圭くんにはパチ屋行ったこと秘密ね!タカくんルナマナちゃんまたね!」
圭くんに1人であんまり外に出ないように言われてるんだった…
バレたらヤバいな…
帰ろ!!
私は走って家へと戻った
タカくんは私の背中を寂しそうな顔で見つめていると、ルナちゃんがギュッと繋いでいた手を握り締めた
「お兄ちゃん、私達は応援してるからね!!略奪愛だよ!樹お姉ちゃんに彼氏がいるなら、奪い取るんだよ!」
「奪っちゃえ!!」
「待て待て、略奪愛なんて言葉誰から教えてもらったんだ!?応援してくれてありがとな…まだ諦めるには早いか!おう!頑張るからな!」
ルナマナちゃんの予想もしなかった声援にタカくんは思わず笑ってしまった…
その頃私はあと少しでアパートにたどり着く手前で厳ついお兄さん達がバットを持って20人ほど目の前に群がっていた
ありゃ…
これはもしかして私が狙いなわけ?
女1人にこの人数で…
しかもバット持ってくるなんてクズだな
稀咲鉄太…
よほど私が邪魔なわけね…
「神水流樹だな。悪いがオマエを消してくれと頼まれてな、べっぴんさんなのに惜しいな。」
「なぁ!ちょっとぐらいあの身体で遊んでもからでもいいんじゃねぇの?エロい身体してんだし。」
「バットね…用意周到なことで。お前らに指示した奴は外道だな、さっさとかかってこいよ?お前ら玉なしか?」
私の挑発にキレた男達は一斉に襲ってきた
バットを持って居た男が振り下ろしてきたので左手で受け止めると顔面に一撃を入れ男はその場に倒れた
奪ったバットを折って右側から殴りに来た男2人の顔面に投げつけると2人まとめて腹に蹴りを放ち吹き飛ばした
背後から襲ってきた奴を投げ飛ばし、次々男達を殴って蹴り飛ばして行った
最後の1人をわざと残して胸倉を掴むと壁に押し当て
「お前らに指示した奴って稀咲鉄太?教えてくれるかな?」
少し力を入れると男は苦しみだし知らねぇんだ!ほんとに!っと叫んだ
「グッ…オレらは…金で雇われる者達の集まりだからな…マジで知んねぇんだ!」
「ふーん、まぁいい。」
掴んでいた胸倉を離すと助かったと男は安心し切ったが私がそれを許すはずもなく、顔面に一撃を入れ男も気を失い崩れ落ちた
携帯電話が鳴ったのでバックから取り出して出ると圭くんからの電話だった
「樹家にいるか?まさか…外に出てないだろうな?」
「あー…今帰ってきたから大丈夫!少し銀行(銀行という名のパチ屋)に行ってただけだから。えーっと…まぁ…厳ついお兄さん達を倒したぐらいかな…」
「オマエ襲われてんじゃねぇか!ケガは?大丈夫か!?」
「大丈夫大丈夫〜!20人ぐらいじゃケガしないから。」
全員倒し終えた私は話しながら地面に倒れている男達を踏みアパートへと帰った
玄関でブーツを脱いでバックを床に置くと、男達を返り討ちにして身体を動かしたので喉が渇き冷蔵庫からお茶を出した
「オマエな…稀咲はマジで手段を選ばないからな、1人にならないこと…守れねぇなら俺んちに監禁すんぞ。」
「さっきまで心配してくれてた優しい圭くん何処いったんだよ…ちゃんと銭湯以外は1人で出歩かないから、約束する。」
携帯電話を耳に当てたままキャップを開け、お茶を飲み喉を潤わせた
「はぁ、約束破るなよ…朝は一緒に行けんだけど、帰りは補習があるから千冬に迎えに行かすから勝手に帰んなよ。」
「千冬に申し訳ないね。あ!千冬いるなら帰り買い物とか寄ってから帰っていい?」
「あぁ、千冬いるなら安心だからな。親仕事でいないんだろ?ちゃんと戸締りして寝ろよ、また明日な!」
「圭くん親みたい、心配しすぎ。また明日ね」
おやすみなさいと伝えて通話を切り、晩御飯に取り掛かった