抗争あとの残りの夏休み
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場地さんと同じ団地の2階に住んでいる俺は、昨日突然場地さんといっちんが付き合うことになり驚いたが…
いっちんは隊長達が認めるほど性格もいいし、なにより強い…
女だってわかったときは東京卍會のみんな目が出るほど驚いていたが…
あの武道と同じで何か人を惹きつけるものがあるのは確かだ…
だから場地さんが認めた女なら、俺は従うまでだ!
俺は階段を上がり5階の場地さんちをいつものように勝手に入り、場地さんの部屋のドアを開けた
するとベットに場地さんといっちんが抱き合って仲良く寝ている姿が目に入ってしまった
「ぎゃーーーぁ!!?」
千冬の絶叫に私はウッセェ!!っとキレながら目を覚ました
「あ?千冬…?おはよ…お前朝からうっさい。ふぁ〜!」
欠伸をしながらベットから降りると、腰を抜かして座り込んでいる千冬の頭を軽く叩いた
「…まさか!?オマエ…場地さんと…もう寝たのか!!?」
「あ?寝たけど、なんか文句あんの?朝までやってたからマジで寝てないんだからな。もうお昼か、お腹すいた…」
俺の言葉に千冬はどうやら違う意味で捉えてしまったようで、私はただ寝ただけだと伝えたつもりだったので千冬の表情は暗く沈んでいたが私は気づいてなかった…
「千冬、いっちんの寝たはマジで寝ただけだかんな。そこ勘違いすんなよ!いっちんとはヤッてない。オマエの絶叫で俺まで目が覚めた…まだ眠いな。」
寝ていたはずの場地くんが目を覚ましたので私はおはよっと挨拶をした
「ヤッてないならよかった…でも朝までしてたって…じゃ、一体2人で何してたんスか?」
場地くんは昨日やっていた夏休みの宿題を千冬に見せた
「何って宿題だよ、いっちんが教えてくれたから終わらせたぜ!すげぇだろ!」
「マジっスか!?よく場地さんに教えれたな!!」
「マジでしんどかった…千冬尊敬するわ、私はもう今回だけで懲り懲り…。朝までコースだったんだから!お腹すいたから場地くんお昼たべたーい!」
はいはいっと場地くんと一緒に台所へと向かったが、何故かペヤングを手に取り湯を沸かし始めた
「場地くん、まさかお昼そのペヤングなわけ?」
「あ?オマエペヤングなめんなよ!」
「それじゃ千冬もいるんだから足りないっしょ?ペヤングはまた今度食べなよ、仕方ないから私が作るわ。勝手に材料使うよ?」
「勝手に使え、てかオマエ料理出来んの?」
私はできるよっと言い、冷蔵庫から玉ねぎ・にんじん・ウィンナー・卵・ケチャップを出し、にんじんと玉ねぎを切り始めた
場地くんと千冬はキッチンの椅子に座り私の料理する姿を眺めていた
「まぁ片親で育ったからね、料理ぐらいできるようにならないといけない環境だったから。父親よりかは上手いよ!オムライスでいい?」
「手際いいな、さすが場地さんの姉さん!!」
「千冬マジでその呼び方やめて…今まで通りいっちんでいいよ!」
フライパンの野菜がある程度火が通ったのでご飯を入れてケチャップをかけ混ぜると、いったん火を止め隣のコンロにフライパンをもう一つだして卵を割って混ぜたのを流し込み
表面に火が通ったのを確認してから先程作ったご飯を卵の上に置き、フライパンをトントンっと叩きご飯に卵を包みオムライスを作った
3つ完成したので場地くんと千冬の前に置き、みんなで手を合わせてオムライスを食べた
「いただきます!んっ!マジ美味ぇ!!いっちん料理上手いじゃんか!!」
一口食べた場地くんは気に入ったのかガッツガッツ勢いよく食べ始めた
「中は半熟でとろとろじゃんか…店のオムライスみたいだ。いっちん、すげぇ!!」
「千冬も気に入ってくれてよかった!うん、我ながら美味しくできてる!」
みんなお腹すいていたのもあって、すぐに完食してしまった
「ごちそうさま!」
食べたので食べ終わった食器と使ったフライパンを片付けようと思い立ちあがると、場地くんが私の食器を奪いスポンジに洗剤をつけて洗い始めた
「オマエは着替えてこい、俺が洗ってやるから。千冬、悪いけどテーブル拭いてくれないか?」
うっス!っと返事をすると千冬がテーブルを台拭きで綺麗に拭いてくれた
私はありがとうと2人に伝えると洗面台で顔を洗い、ベランダに干していた昨日の下着と服を持って場地くんの部屋で着替えた
貸してくれた寝ていた時の服を綺麗にたたみ、カゴバックを持つと部屋を後にした
いつの間にか場地くんも着替えていてバイクのキーを持ち、玄関で待っていてくれた
「千冬!いっちん家に送ってくっから、部屋で待ってろ。ほら行くぞ。」
「ちょっ、待って!千冬、またね!」
千冬に手を振り、場地くんが私の手を繋いで家から出た
階段を降りると昨日乗ったゴキに跨り、私の家まで送ってくれた
ボロアパートに着くと降りてヘルメットを場地くんに渡した
「千冬いたのに家まで送ってくれてありがと!」
「俺とオマエは付き合ってんだからそんぐらいするっての。じゃ、またな。樹!」
場地くんは優しく私の頭を撫でるとバイクで走り去った
家に戻ると何故かマイキーが基と仲良く部屋にいた…
「ただいま、あれ?いつの間に基とマイキー仲良くなったの?」
「いっちん!!?三ツ谷から聞いたんだけど、場地と付き合ってんだって…?さっそく朝帰り?基クン、これ父親としていいわけ?」
「樹!!真一郎のクソガキの言ってることは本当なのか!?昨日外泊オッケーしたけどさ、まさか勉強教えてたのは男だったわけ!!?」
「うん、場地くんと付き合ってるけど。バカだから終わるの遅くなるってわかってたからちゃんと電話したでしょ?基オッケーしたじゃん、何か問題あるわけ?」
昨日の服だった私はレースのポンチョ風トップスを普通に2人の前で脱ぎ、部屋着のマキシワンピに着替え直しショーパンはパンツが見えないように脱いだ
「問題ありありだけど!?一緒に寝たわけ!?俺の娘と寝るなんか百万年早いわ!!」
「眠たかったから一緒に寝たけど、ちゃんとお風呂入ったし昨日着てた服も洗ってるから汚くないよ。どこが問題あんの…?喉乾いた。」
私はお茶を冷蔵庫から取り出すと、渇いた喉を潤わせた…
「いっちんの身体は…場地が食べちゃったわけか…アイツ殺す…!!」
「万次郎…俺もそいつ、やっていいか…?」
何故か2人とも肩を組み仲良くキレている姿を見て私は爆笑していた
「アハハハッ!こないだまで仲良くなかったのに、マジウケるんだけど!寝たってそう言う意味で言ったわけ?ないない、私まだ処女だもん。なーに勘違いしてんの2人とも。」
私の言葉に2人は顔を見合わせ安堵した
「基…右手もう包丁握れるから心配しなくても大丈夫だよ。だから仕事明日から戻りなよ、社長さんに迷惑かけちゃだめだよ。」
私の言葉に基は納得し微笑んだ
「樹…わかった。ま、樹の側には万次郎達もいるし大丈夫か。万次郎、せっかくだから晩御飯食ってけ!」
「えー、いっちんの料理の方が食べたいんだけど。」
「あ?オマエ俺の料理に喧嘩うってんの!?」
「絶対不味そうじゃん。いっちんが作ったのがいい!いっちんが作って?」
いつもの駄々っ子ちゃんなマイキーに基はキレて胸倉を掴んでいた
「もう、基もマイキーも同じレベルでガキみたいな理由で喧嘩しない!私が作ってあげるからさ!」
「やったー♡いっちん大好き!」
「あ?俺の娘に抱きつくな!離れろ!!」
いつものように抱きついてきたマイキーを基はキレて退けようと引っ張るが離れず、私はおかしすぎて涙が出るほど笑った