抗争あとの残りの夏休み
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基に起こされて瞼を擦りながら目を覚ますと、机には朝ごはんが出来ていた
形が変なおにぎりとわかめがたっぷり入った味噌汁を作ってくれたようだ
不器用なのに小さい頃からこの歪なおにぎりが大好きだ…
顔を洗って座りいつものように手を合わして朝ごはんを食べた
するとチャイムが鳴ったので私が玄関に行きドアを開けると、マイキータケミっちー三ツ谷にぺーやんが目の前に立っていた
「え?待て待て!なんで家来てんの!?てか何で家知ってんの?」
「手芸部の菜々に教えてもらった、いっちんと話ししたくてさ。」
おい…菜々!!
何してくれちゃってんの!?
ここにはいない友達の菜々に私はツッコんだ…
「基クンいるんでしょ?話しさせて。」
部屋へと入ろうとするマイキーを入らせまいと押し返した
「お前ら帰れ!基は私より強いぞ、マジで殺されるから!!ドラケンも助かったし、お前らとはもう関わらない…」
「俺…いっちんとあんな形で終わりにしたくない!弱い俺に優しくしてくれて、守ってくれて…友達として前みたいにいて欲しい!!」
タケミっちーがマイキーの後ろから叫んできた
「お前の頼みでドラケンの側に居ただけだからな…もう14日間終わったろ?私とお前たちの関係も終わり!マジで帰れ!」
「パーちんが帰ってきたときオマエが居ないと悲しむだろうが!!三ツ谷から聞いた、親族しか会えないのにドラケンと毎日パーちんとこ行ってたんだろ?いっちんが俺達と友達だってあのとき言ってたじゃねぇか!?」
ペーやんの言葉に私は黙って俯いた…
「オマエら…うっせぇんだけど、近所迷惑。話なら外で聞いてやる、ガキども…」
基が部屋から出てきて、ボロアパートから外へと出た
基は煙草に火をつける吸うと、マイキー達へと睨んだ
「真一郎のガキ…今度俺の娘に近づいたら殺すって言ったよな?何できた…」
「樹は俺の友達だから、会いに来て何がいけないことがある?俺はいっちんに側に居て欲しい!!基クン、大事な樹の友達でいさせてください!お願いします!!」
マイキーは深々と基に頭を下げると、後ろにいたタケミっちーとタカくん・ぺーやんも頭を下げた
マイキーの言葉に基はキレて顔面を殴った
「あ?友達…?笑わせんな…!!ガキの喧嘩に俺の大事な娘を巻き込んで傷者にしやがって…!万次郎…真一郎が死んだとき言ったよな?どんなに樹のことが好きでも、族に入ってる奴には会わさないと…ガキの争いに関係のない周りの奴に被害が行くんだよ!!汚い手を使う奴がいるから!わかれや!」
顔面にもう一発打とうとしたが、2人の間に私が入り左手で基を受け止めた
「父さん!私からもお願いします!
マイキー達と出会って日は浅いけど、菜々みたいに大切な友達になっちゃってたんだ…
普通の女の子みたいにお淑やかに過ごす為にに学校では偽って生活してたけど…
コイツらと素で関わって、楽しかった自分がいるんだ…!
真一郎くんみたいに絶対に死なない!
自分の身は自分で守る!だから…
マイキー達と友達でいさせてください!!
お願いします!!」
父に面と向かって頭を下げ私に、マイキーも隣に立つとお願いします!と叫んだ
基は私達に背を向けると、マイキーのバブと同じだがボディーのカラーが違うバブをそっと触った
「樹…そんなにコイツらといたいのか…。はぁ…真一郎のガキ、マジムカつく!族のオマエらと関わるのを許してやる…!!だが万次郎忘れんな!絶対に樹を死なすなよ…」
基の言葉に私は嬉しくてありがと!っと抱きついた
「基クン、ありがとうございます!そのバイク…まだ持ってたんだ。」
「あぁ、真一郎と同じバイクだからな!朝なのに暑ちいな、オマエら狭いが上がってけ。アイスぐらい出してやる。樹♡久しぶりに抱きついてくれてパパンは嬉しいぞ♡」
先程までのキレていた人とは思えない、いつものデレデレな基に変わりタケミっちーとタカくんとぺーやんは驚いていた
「みんなびっくりしてんじゃん…。キレなければ基はこれが素だから、親バカなんだよ。」
私は抱きついていた基から離れ乾いた笑みを浮かべた
マイキー達を家にいれると基が全員にお茶を入れ、ガリガリ君のアイスを渡した
「それにしてもいっちんのお父さんってすげぇ若いですよね。それにいっちんとそっくりで驚いちゃいました!」
タケミっちーは基にビビりながら話してきた、まぁマイキーを殴ったとこ見たばっかりだからビビるわな…
「タケミっちーだっけ?嬉しいこと言ってくれんじゃん♡ 樹とそっくりだなんてパパンは嬉しいぞ♡」
床に座ってアイスを食べる私に再び抱きついてきた
「タケミっちー、調子乗るからあんまそう言う事言わないで!私は基が15歳のときの子だから、まぁ若い方に入るな。」
私の言葉にタケミっちーとタカくんとペーやんはお茶を吹き出した
「えーッ!?そんな若いんっスか!お兄ちゃんでもいけますね…」
タカくんの言葉に気を許した基は、先程までキレていたはずなのにタカくんと肩を組み仲良くなっていた…
「だろだろ!オマエら喋ってみたら可愛い奴達だな!樹の兄ちゃんだって♡」
「いい加減にしろ。あっ、これマイキーに返すわ。病院のときに甚平貸してくれてただろ?洗ってるからな、ありがとな!」
「おう!サラシ姿のいっちん見たときは驚いたぜ、てかいっちん。オッパイでけぇのによくサラシで押さえられてたな。」
サラシを巻いていない今の姿の胸を見たマイキーは私の胸へと指差した
「Cカップはあるよ、めっちゃキツく巻いて押さえてたからな…我ながら暑いのによくやったわ!」
するとマイキーが私に抱きつき胸へと顔を擦り付けてきた
「あぁ!?テメェ!うちの娘に何してんだ!!」
「え〜、一緒にいるときはよく抱きついてたからしてるだけなんだけど。サラシ巻いてないからプニプニ〜」
鬼の形相の基が抱きついているマイキーを私から引き離そうと暴れまくっていた
暴れる基をタカくんとペーやんが押さえて、タケミっちーは私からマイキーを引き離そうと頑張っていた
「マイキー君!今すぐ離れて!いっちんのお父さんまたキレるから!?」
「あ?タケミっち、俺に指図すんの?いっちん会えなかった分…補給しないと俺無理。」
駄々っ子マイキーの相変わらずの姿に、私は涙を流しながら笑った