8.3抗争
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武蔵祭り
2005年8月3日
ドラケンと過ごす最後の日、俺はドラケンと一緒に武蔵祭りへと来ていた
黒のTシャツにモノトーンの格子柄のストールを首に巻き、デニムのパンツを履いて祭りに来ていた
エマちゃんと日向ちゃんは浴衣を着ていつもより可愛く着飾っていた
エマちゃんとドラケンの邪魔にならないように離れようとするとドラケンが腕を掴んだ
「あ?いっちん、何処行こうとしてんだ。オマエも一緒に回んだよ!」
「嫌々、邪魔になんだろ。なぁエマちゃん!」
「えー?いっちんも一緒の方が楽しいじゃん!ねぇ、みんなで林檎飴たべよ!」
エマちゃんは俺とドラケンの腕を掴むとはしゃぎ始めた
忘れてた…
エマちゃんマイキーの妹か…
そりゃこうなるか…
俺は苦笑いし屋台のおっちゃんに3人分のお金を渡して、林檎飴を舐めながら3人で祭りを楽しんだ
「ドラケンとエマちゃん!ちょっとコンビニに傘かってくるわ。」
「あ?雨なんか降んないだろ。」
ふと見上げると雨が降りそうな天気だったのでドラケンを無視して、神社の側にあるコンビニに俺は走って行った
傘を3つ買ってドラケンとエマちゃんの元に戻ると、タイミングよく雨が降り始めた
「ほーら、やっぱり降ってきただろ?エマちゃん浴衣だし濡れちゃうから傘使いな。」
「ありがといっちん!」
俺達は傘を指して歩き始めた、すると背後からぺーやんがドラケンを呼んだので俺達は立ち止まり振り返った
東卍の特攻服に身を包みタスキをかけて、ドラケンを睨みつけており、いつもと違うぺーやんの異変にエマちゃんを俺の後ろへと下がらせた
「おーぺー?どうした?タスキなんかかけて。いっちん、エマを向こうに行かせてくれ。」
傘をたたみ俺に渡してきたので、エマちゃんの手を繋ぎ安全な場所まで下がらせた
「ぺー、やっぱオマエは納得いかねぇか…オレが気に入らねぇんだろ?タイマンか?買ってやるよ」
「エマちゃん悪いけどここで待っててくれる?ちょっと俺もドラケンとこ行ってくるわ。」
俺の傘とドラケンの預かっていた傘を託し、ドラケンの元に走った
するとドラケンの背後から愛美愛主の族の2人がバットを振り上げたので俺は咄嗟にドラケンを守るように抱きついたが、ドラケンと俺は頭をバットで殴られた
「ドラケンごめん、食らわせちまったな…」
「いっちん!モロに食らっただろ!?大丈夫か?」
ドラケンが俺を心配したが余裕♡っと返すと少し安心したのか笑っていた
モロに頭に食らったのは俺だったので、なんとかドラケンを守れたから安堵したが…
俺の頭からは大量に血が流れ、その血を手で拭き取り払った
「ぺーやん…お前ドラケンに何してんのかわかってやってんのか?」
「うっせぇ!!いっちんは関係ないだろ!?」
「確かに俺は関係ないよ、だがな。ぺーやんとドラケンは俺の友達だ!ぺーやん!お前が今ヤッてることは間違ったやり方だ!!俺が教育的指導つけてやっよ!」
愛美愛主の奴らを片っ端から殴って倒し始め、ドラケンも交戦し始めた…
怪我してない俺なら簡単に全員倒せたが頭を強打され、血を流しすぎているのもあって…
いつもより身体が思うように動かず、まだ半分しか倒せていなかった
両手にボコボコにした愛美愛主を投げ捨てると、キツっと呟いた…
「おう、三ツ谷…タケミっち」
タケミっちーとタカくんが駆けつけ、俺とドラケンが頭から血を流しながら愛美愛主を倒していた
「ぺーやん!テメェ!!!何愛美愛主とつるんでんだよ。」
「ウッセェ、三ツ谷テメェも殺すゾ」
「ぺーやん卑怯だよ!!いきなり後ろから2人をバットで襲ってこんなに大勢連れてきて、それでも男!?」
エマちゃんの言葉にぺーやんは黙っていた
「あー疲れたぁ…流石にいっちんと俺でも半分が限界か…あとは頼むぞ…三ツ谷。アタマ痛え」
ドラケンは限界だったようで床に座り込むと、タカくんはウッスと返事をした
頭を強打されて少しふらつきながらも、俺はタカくんの隣に立ち構えた
「ドラケンは一回休み、俺はタカくんとまだヤレるよ♡」
アドレナリンが溢れ出てるのが自分でもわかるぐらいハイなテンションになっていた
「重体なガキとテメェら3人で敵うと思ってんの?」
愛美愛主の言葉にウッセェボケとタカくんは言い放った
「4人まとめてやっちまえ」
とぺーやんが言ったとき、マイキーのバイク音が俺達の耳に入り、バブに乗ったマイキーが俺達の前に現れた