ドラケンとの14日間
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俺は幼い頃に出会った2人の男の子が夢に出てきていた…
銭湯帰りにたまたま通ったコンビニにであいつと出会い、龍を描いていたあいつと…
龍宮寺堅と三ツ谷隆との出会い…
あの日の夜は基が遅くなると言っていたので、珍しくいつもと違う銭湯に行ってみようと思い1人で出かけた
銭湯帰りにコンビニの前を通ると、同い年ぐらいの男の子が丁度コンビニから出てきて不良達が煙草の吸い殻を駐車場に捨てていたのが私の目に入った
幼い私はそれが許せず不良達に指摘した
「ねぇ灰皿あるんだから吸った煙草、ちゃんと入れたら?図体デカイのに脳みそちっちゃいのかよ。」
「あ?ガキが調子のんじゃねぇぞ!」
幼い私に殴りかかってきたのでかわして、顔面に飛び蹴りを喰らわすと男は鼻血を出しながら倒れた
「拾えって言ってんの?聞こえますかー!」
残りの3人はヤバいと思ったのか吸い殻を拾い集めると倒れた男を連れて逃げ去って行った
「さいきんの男はだらし無い奴ばっか。吸うならちゃんと片付けろっての!」
「かっけー!!お前チビで女なのにすげーな!!俺神宮寺堅!」
先程コンビニから出てきた同い年ぐらいの男がどうやら私の教育的指導を見ていたらしい…
「チビはよけいだ!早く帰れよ、あんな輩がいっぱいいんだから。」
銭湯で買ったコーヒー牛乳が割れていないのを確認して私は帰るために歩き始めた
「なあなあ!どうやったらチビなのにあんなに飛べれるんだ!?めっちゃかっこよかったんだけど!教えてくれよ!」
「なんでお前に教えなきゃいけないんだよ、帰ってヒーローアニメでも見て研究しろよ。」
神宮寺堅って奴は何故か私についてくるので私は少し冷たくあしらった
「コーヒー牛乳持ってんじゃん!あそこでカルビ丼食べるからさ、オマエも一緒に食べようぜ!」
「カルビ丼!ヤバっ、美味そうじゃん!食べる食べる!!」
カルビ丼の誘惑には勝てず、自販機の前に座るとカルビ丼を分けてくれた
「マジ美味い♡ケンケンだっけ?コーヒー牛乳飲んでいいぞ!分けてくれたから!」
「俺は堅だ。ケンケンって呼び方やめろよ!」
まぁありがとなっとお礼を言うと私のコーヒー牛乳を飲んだ
すると知らない男の子がスプレーを持って壁に大きな龍を描き始めた
迫力ある絵に私も堅も静かに見惚れていた
絵が完成したときに私は思わずすげー!!っと大きな声で叫んでしまった
「ヤバイわ!君センスあるし、絵上手!!ケンケン!天才が目の前にいるぞ!」
「オマエのせいでびびってんぞ、声落とせ。すげぇもんだな、何これ?龍?」
「いつからそこに?」
絵を描いていた男の子は私と堅に驚いていた
「ずっと見てたよ?最初から!コーヒー牛乳飲む?」
「カルビ丼食う?」
ギュルルルル…
男の子のお腹の虫が鳴いた
「おっきい音だね、まぁ座りなって!私は神水流樹!よろしくね!」
「オマエ樹って言うんだな!俺は龍宮寺堅オマエは?」
「三ツ谷隆」
「タカくんだね!タカくんもケンケンもこんな時間に出歩くなんて不良だぞ!」
「オメエもだろ!てかケンケンやめろって!」
「オマエ達おもしろいな!友達なわけ?」
「いやさっきコンビニで初めてあったばっかり!」
タカくんは驚いて食べていたカルビ丼を喉に詰まらせたようで胸を叩いた
「女なのに強くてさ!俺、樹に一目惚れしたんだ!!」
今度は私が驚き飲んでいたコーヒー牛乳を口から吐いた
「まてまて!なんでケンケンはそうなった!?」
「なんかオマエらぶっ飛んでんな…」
タカくんは私とケンケンを珍獣を見るかのような瞳で見つめてきた
「三ツ谷にはやんねぇぞ!あれ?全部食った?」
「悪ィ…朝からなんも食ってなくて」
「マジか!それを早く言いな!!タカくんこれとこれあげる!」
私は銭湯グッズを入れているバックの中から大量のお菓子を出してタカくんへと渡した
「銭湯のおばちゃんらがくれたんだ!お腹の足しになればいいんだけど、コーヒー牛乳もやる!」
「お菓子めっちゃあるじゃん!ありがとな、樹!!」
タカくんはお菓子を開けてさっそく食べ始めた
「ようし、じゃあこの絵オレのモン!カルビ丼と交換な!?」
「ケンケン、タカくん困ってんじゃん!あ、ちょっと待ってな!」
ポケットの携帯電話が鳴ったので急いで出ると樹ーー!!今どこにいんの!?っとお父さんこと基からの電話だった
「基、帰ってきたんだ。いつもと違う銭湯に行ってたんだよ。わかってる、今すぐ帰るから!じゃあね!」
無理矢理話を終わらして携帯を閉まった
「今から三ツ谷は俺の家行くけど、樹は無理そうだな…」
「悪い!仕事から帰ってきたみたいだから、帰るわ!ケンケン、タカくんまたな!そんな寂しそうな顔すんなって!またどっかで会えるさ!じゃあな!」
幼い私は2人に手を振ると走って基の待つ家まで急いで帰って行った
目を覚ますと、隣に寝ているドラケンの顔をそっと触った
俺は忘れていた幼い思い出を今思い出した…
神宮寺堅と三ツ谷隆
あんときに俺達出会ってんじゃん…
ケンケンとタカくん…
なんで俺は忘れてたんだろ
神水流樹として学校で2人とも出会ってんじゃんか…
ヤバイ、とてつもなくヤバイ…
俺のお淑やかスローライフが木っ端微塵じゃん!!
あ!でも大丈夫かも…
今は男装してるから、まぁなんとかなるっしょ!
お気楽な性格なのでそんな気にしないのが私だ!
「いっちん、驚いたり悩んだり笑ったり…熱でやられたか?」
ドラケンはどうやら起きていたようで、私のおでこを触ってきた
体温計を渡してきたので測ると37.5℃だった
「まだ微熱あるから今日もゆっくり寝てろよ。」
「もう熱ないから大丈夫!心配無用だ!とりあえず昨日返せなかったメールをみんなに返信しとこーっと!」
ベッドの上で携帯を開き東京卍會のみんなに送った
するとマイキーから電話がかかってきた
「はいはいマイキー?どした?」
「いっちん!熱出ったってケンチンから聞いたけど、大丈夫!?熱は下がった?」
「どうどう、落ち着けマイキー。熱はさがったから、でもドラケンが今日もゆっくりしろって。」
バンッ!!
勢いよく部屋のドアが開き驚いた私は携帯電話を落としてしまった
「いっちん!会いたかった!」
マイキーがいつものように寝ている私に抱きつき、上に乗っかってきた
「待て待て!さっきマイキーと電話してただろ!なんでいんの!?」
「ケンチンが昨日は絶対に部屋に入らせてくれなくてさ。だから下で待ってたんだよね、いっちんが起きるの!」
なんか軽くストーカーされてるみたいで恐怖しかないんですけど…
「マイキー、いっちんはまだ微熱だかんな。今日も安静に休ませる。」
「んじゃ今日は俺が看病してあげるからケンチン出て行けよ。」
「あ?ここは俺の部屋だからオマエが出て行けよ!」
「あ?総長の決定は絶対なんじゃなかったのかな?」
私を挟んで2人ともがマジ喧嘩に発展しそうだったので、ドラケンを壁に押し付けて私が真ん中になり上に乗ってたマイキーを反対側に寝かせて川の字にしてなんとかベッドにはいることに成功した
「んなことで喧嘩すんなよ。ギリ入れたからこれでいいか?」
マイキーがギュッと私を抱きしめてくれた
「いっちん柔らかい…抱き心地最高。」
「あ?抱き枕にすんな。」
「喧嘩すんならベッドから出てけ!寝れないだろうが!!」
2人の頭に拳骨を喰らわすと微熱な俺は2人に抱きつかれたまま俺はまた眠り込んだ