六波羅単代と梵
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二人と別れた後ナンパやキャッチを交わしながらビルまで行くとエレベーターに乗り、男装していたときに来た4階のお店へと向かった
ドアが開くとドラケンの育ての親の正道(マサウェイ)さんが前と同じように受付に座り出迎えてくれた
「正道さんお久しぶりです!
予約頂いてたテイクアウトの料理持ってきましたよ、全部で10万円でーす」
「樹ぼったくりにも程があるぞ。
重いのに悪りぃな」
「正道さんはお得意様だから配達いつでもOKですよ、本当の金額は1万円です」
料理が入った紙袋を二つ渡すと正道さんから1万円を受け止り、領収書を渡した
「店の女達がテイクアウトしろってうるさいんだよ、特にアップルパイ人気だぞ。
てか今日は一段とセクシーな服装だな、あいつが帰ってくるまで店でバイトしねぇか?
オマエのエロい身体ならあっという間に1位になれるぞ」
「な〜んだドラケン帰ってないんだ、正道さん高校生の私を働かせたら違法で捕まっちゃうよ。
正道さんの受付の仕事ならやってあげるけど」
カウンターを飛び越え椅子に座ってる正道さんの膝の上へと座った
「捕まるのはまずいからパスだな、ケン坊とこに嫁にこないのか?」
「ドラケンが私じゃ嫌でしょ、それに私とドラケンの心の中には決して忘れることができない人がいるからね…」
「ケン坊はオマエのこと気に入ってる感じだけどな…
まぁ人生いろいろさ、若いからどうとでもなる。オレはいつでも待ってるぞ」
私とドラケンは似てる
最愛の人を失った者同士…
私は圭くんをドラケンはエマちゃんを失ったからね…
「ドラケンは凄くいい男だからモテモテだよ」
膝の上で座り正道さんと向かい合っているとエレベーターが開きドラケンとタケミっちーが私達を見て驚き降りてきた
「えっ?いっちん!?」
「いっちん、なーにマサウェイさんの膝の上に乗ってんだ?」
「ドラケンちまで配達に来たら正道さんにアルバイト勧められたー」
正道さんの膝から降りて受付を飛び越えてドラケンとタケミっちーがいる側へと移動した
「あ?いっちんが働くなんざ却下だ。タケミっちーオレの育ての親正道(マサウェイ)さん!」
「あ!どーもです!」
「おぅ前にも来た事あんな」
タケミっちーは正道さんに頭を下げて挨拶すると私達はその場を後にした
店で働くお姉様方達がドラケンへと絡んでくるのでサラッとドラケンは交わして部屋へと向かった
「前にいたおのぇさん達はまだいるんスか?」
「んなもんもうとっくに一人もいねぇよ、いれかわりのはげしい世界だからな」
ドラケンが扉の前に止まり部屋のドアを開けた
すると前のプレイルームとは違い部屋が少し広くなり、タオルや消耗品が棚に並んであるのでどうやら物置きだった部屋をドラケンの部屋へとしたようだ…
「あれ?なんか部屋広くなりましたね!」
「おう前は物置きだった部屋空けてもらってな」
「正道さん優しいじゃん」
「わー東卍の写真がいっぱい!!
オレやいっちんもいる!!
ショートヘアのいっちん懐かしい!!」
「懐かしいね、東卍の特攻服着てみんなで撮った写真も貼ってあるじゃん!」
ボードにたくさんの写真が貼られてタケミっちーと私は懐かしがりながら眺めているとエマちゃんの笑っている写真が目に入った…
「…今でも夢でエマが言うんだ"マイキーを助けて,ってよ。
オレもいっちんもマイキーを見捨てられねえんだ…教えてくれ、タケミっち。
未来のマイキーはどうだった?」
「私も聞きたいな未来はどうなってたか…
言ってなかったけど私と万次郎タケミっちーが帰った後別れてんだよね、報告するの遅くなってごめん」
私が万次郎の隣にいたらこんな未来にならなかったかもしれない…
私は謝るとタケミっちーは私と万次郎が別れた事を知っていたのか驚いていなかった
「現代で裕翔さんから二人が別れたことは聞いてたよ…痩せていました、寝てないのかひどいクマで…
そして"梵天,って犯罪組織を率いてました、自分の中の"黒い衝動,を抑えきれないって」
タケミっちーの話を黙って聞いていたドラケンは"黒い衝動,っと呟いた…
「でもヒナは助かって死んでたハズの他のみんなも元気にしてて、マイキー君2年前に約束してくれたんです。
"12年後また会う日まで東卍のみんなもヒナちゃんもオレが守る,って約束どおりの未来です。
いっちんは何故か梵天に連れ去られて監禁されてました。
やっぱマイキー君はいっちんのことが大好きだから連れ去ったんだと思います。
でもマイキー君が屋上から飛び降りたあの日、いっちんはあの場にいたから監禁されてたけど逃げ出せれたんだと思う…
マイキー君といっちんだけが不幸だった」
「へぇ…12年後の私は万次郎の犯罪組織に監禁されてたんだ、万次郎のことだから逃げださないように私に首輪でも着けてたのかもね」
12年後の私はきっとタケミっちーが現代に帰ってきた事を知り、きっと梵天から逃げ出してタケミっちーと一緒に万次郎を助けたかったんだろうな…
タケミっちーの話を聞き考えながらドラケンのベットの上に腰を下ろした
「…なるほど"黒い衝動,か…
アイツは2年前からその12年後を見越してたんだな、だからマイキーは仲間を遠ざけた…キズつけた。
オレらは心底マイキーが嫌いになったよ。
"黒い衝動,がなんなのかわからない、もしかしてアイツは嫌われて恨まれて。
けどアイツがオレらを突き放した事によってオレらはまともになった、自分を犠牲にしてオマエとの約束を守ったんじゃないか?」
「私が駆けつけたときにはもう万次郎が去っていて、ぺーやんなんて気失って倒れてるわ、ドラケンとタカちゃんに千冬はボコボコ…
あのときはびっくりした…」
「オレの…約束の為に…?」
「あのバカ…
いっちん監禁すんなら最初っから浮気なんかして別れんなよな…
確信したよタケミっち、オレのやってる事は間違ってねぇって」
ドラケンがあんなに心から笑っている顔を見たのは久しぶりだな…
きっと利害の一致とか言え愚連隊である梵に入ったことに対して色々悩み思う事があったんだろうな…
「そしてオマエが梵に入ったって事はもうオマエの知ってる未来とは違ってるハズ、こっから先は何があるかわかんねぇ…
覚悟はできてるな!?
オレたちでマイキーを取り戻す!!」
「覚悟はとっくにできてるよ、梵に入ってないけど私もタケミっちーとドラケンの仲間だからね…
あのバカを止められるのはやっぱり私達以外いないよね!」
''ハイ!!,っとタケミっちーは返事をすると店の女の子と廊下でぶつかり持っていたトマトジュースが服に掛かった…
「あー!!ゴメーン」
「ハハ、血みてぇだなタケミっち」
「早く洗わないと赤色は落ちないよ」
「ヤダー洗うから脱いでー」
「ん?血みたい?これってもしかして…未来が見えてるのか…?」
タケミっちーはトマトジュースがついた赤色に染まった手をじーっと眺めていた
見かねた私はタケミっちーの肩を叩くとようやく気がついたようだ…
「あっ、考え事してた。もう帰るからこのままでいいよ、気にしないで」
「でも服汚れちゃってるよ?」
「タケミっちーが気にしてないみたいだしいいんじゃない、さて配達も終わったし帰ろっと。正道さんお邪魔しました!
またテイクアウトのご利用お待ちしてますね!」
受付にいた正道さんに手を振るとエレベーターに乗り下へと降りた
「今日はタケミっち、ありがとな。
タケミっち服悪りぃな、いっちんはオレが送ってくからバイクに乗って帰れ」
「タケミっちーと歩いて帰りたかったのに!」
「そんな格好でタケミっちと歩いてたらナンパとキャッチで帰るの遅くなるだろ、タケミっちが可哀想だろう?」
「ハハッ、確かに。
いっちん髪伸ばしてなんか凄く大人のお姉さんって感じになったよね!
なんかエロさが増したと言うかなんと言うか」
タケミっちーにそんな事を言われた私には実感がなく頭を傾けた
「自分では変わったつもりないけどそれ八戒や千冬とかみんなに言われる。
タクヤなんか最近2人っきりで買い物行ってくれなくなったし…」
「男装してヤンチャだったいっちんが色気が出てきて、女らしく成長してんだからいいんじゃねぇの」
ゼファーのエンジンを掛けるとヘルメットを私に投げてきたので受け取って頭に被った
「そういや初めて会ったとき三ツ谷君の制服着て男装してたよね!
懐かしな…
てかいっちん指輪はしてないけど、マイキー君とお揃いのブレスレット腕につけてるんだね」
「指輪は別れたときにキレて投げつけて返したけど、ブレスレットは残してたからね…
別れた後もつけてるよ!」
左手首につけているブレスレットを見て思い出し笑いした私とドラケンへと手を振るとトマトジュースだらけの服でタケミっちーは帰って行き、マキシワンピの左右太ももにスリットが入っているのでバイクへと跨るとドラケンの腰に腕を回した
それを確認したドラケンはバイクを走らせた…
「んで何か聞きたいことがあるから私を乗せて帰ってくれるんでしょ?」
「さすがいっちん、お見通しか…
いっちんサウスと明司二人に勧誘されてる話を聞いたからな、少し心配してな」
「サウスの場合チームの勧誘じゃなくて彼女になれってお誘いかな、タケちゃんはきっぱり断ってるから大丈夫。
今は男と付き合う気ないし万次郎とバイトで忙しいからね。
こないだ蘭と竜胆がクラブに連れてってくれたとき、久しぶりに万次郎と会ったよ。
ツンツンマイキーだったから笑っちゃたよ」
「いっちん、サウスの他にも灰谷兄弟とも仲いいのかよ…
へー、マイキーに会えたのか」
「天竺との抗争の後から蘭と竜胆の鶴蝶くん達とも友達だからね、とりあえず万次郎には戦線布告しといたよ。
基相手でもビビってなかった、さすがだね。
三天がぶつかるときが万次郎のバカを取り戻すとき…
梵は愚連隊だからあまり心酔しちゃだめだよ、イヌピーも心配してるしさ」
「わかってるよ、梵は利害が一致して仕方なく手を組んでるだけだ…
いっちんの親父さんが今神水流組の組長なんだろ?」
「うん!基神水流組の組長でこっちにいるけど、瑞さんは分家達全体を束ねる神羽会会長になって今九州に拠点移してるんだよね。
環お爺ちゃんは隠居してのんびり老後を満喫中!
裕翔くんは一緒にカフェで働く為にカタギになったから、基の隣にいるのは獅稀さんと八雲くんがついてる感じ」
「そういやいっちんか九州の武闘派のヤクザ達をまとめたんだってな!
こないだ獅稀さんからいっちんが拾った問題児の愚痴メールが来たときにそんなこと言ってた!
JKが1人で組に乗り込むとかやっぱりぶっ飛んでんな、聞いたときは驚いたぜ」
「ドラケンいつのまに獅稀さんと仲良くなってんの!?
九州の男達は喧嘩っ早いから話しするより行動で見せた方が納得しやすかっただけのこと。
まぁ神羽会の会長である瑞さんがいるから大丈夫でしょ…
それよりも八雲くんのことドラケンに獅稀さん相談してんの!?」
「あぁ、あの獅稀さんが頭を悩ますほどの暴れん坊なんだろ?
大変な奴拾ってきたな!
天竺との抗争の後から仲良くなったんだ、ほら着いたぜ」
話し込んでいるといつの間にか私のマンションまで着いたので私はバイクから降りた
「ドラケンありがとう」
「いっちん!
今日の服似合ってんよ、綺麗でモテ女だってこと自覚しろよ。
変な男寄ってくるからな」
「みんな心配しすぎ、はいはい気をつけます。またねドラケン」
ドラケンへと手を振るとマンションへと帰って行った