六波羅単代と梵
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今日は珍しくバイトはお得意様のドラケンの家の風俗店に予約のアップルパイとテイクアウト商品を届けに行くだけだったのでバイトの配達前に千咒と前に約束していた下着屋さんへと来ていた
何故かタケちゃんが車でマンションまで迎えに来てくれたので3人で一緒に買い物中なのだ…
今日はバイクに乗らないので淡いブルーの花柄のマキシワンピースに黒のサマーニットカーディガンを羽織り、車だったので珍しくヒールを履いて来た
千咒はこないだ私が選んだ花柄のAラインのワンピースを着てお団子頭に結えて、小さな赤いバックを肩にかけて女の子らしくオシャレに決めて来ていた
「樹見て!コレめっちゃエロい!!」
千咒は下着屋さんのセクシーなシースルーのブラを目を輝かせて触りはしゃぎまくっていた
「千咒はとりあえず試着室に入って店員さんにブラを測ってもらうところからね。
すみません、この子の胸のサイズ測ってもらえます?」
「はい、わかりました。こちらへどうぞ」
店員さんに連れられ試着室で胸のサイズを測りに行き、私は下着屋に堂々と待っているタケちゃんの元へと歩いた
「なんで下着屋さんに行くのわかってるのについてきたわけ?タケちゃんの変態」
「ガキじゃあるまいし見慣れてるからなんとも思わない、こないだは千咒に付き合ってくれてありがとな。
凄く楽しかったのか喜んでた」
「それならよかった、千咒可愛いのにタケミっちー並に服のセンスないんだもん。
タケちゃんのブラックカードでめっちゃ買わせてもらった」
「今日は樹の下着も買ってやろうか?オマエのエロい身体にはアレが似合うと思う」
タケちゃんが指差したマネキンを見るとシースルーの黒のレースの下着セットですごくエロさを全面に出した下着だった…
「タケちゃんの変態、高校生にコレ着せるわけ?
あんなエロい下着無理」
急にタケちゃんが私の腕を引っ張ると顎をグイッと持ち上げ、足の間に自分の足を入れてきた…
「樹の身体なら着なくても興奮するけどな、今日の服似合ってるが脱がしたくなるな…
樹梵に来いよ、花垣武道もドラケンもいるだろ?」
「勧誘の話まだ諦めてなかったんだ、私はどこにも入る気はない。
だからいい加減諦めて…
今日は千咒の下着の買い物に付き合ってるんだから離れてんッ!?」
店の中だと言うのにタケちゃんが私の唇へとキスをし、嫌がる私を離さないように押さえて口の中に舌を入れ大人なキスに私はなすすべがなかった…
試着室のカーテンが開くと同時にタカちゃんは私の唇を解放してくれた
「サイズ測れましたのでお客様に合うサイズの下着をお持ちしますね」
「樹なんか測るの恥ずかしかった。ん?
なんで樹赤くなってんの?」
「ッ…少し暑いだけだから気にしないで、千咒のことだから上下バラバラに買いそう…
この子のサイズのブラとショーツセットで全部ください。
タケちゃんいいよね?」
「あぁいいぞ」
笑いながらもキスしてきたタケちゃんへとブチギレの私は笑いながら平然とやり過ごすそうとしたが、タケちゃんは反対に心から嬉しそうに喜んでいた
「あ!このパジャマ可愛い!!樹これはダメ?」
千咒が淡いパステルカラーの猫耳がついたパジャマを手に持っていた
「猫耳がついたパジャマ可愛い、千咒に似合いそう!
このシリーズ全部とコレも可愛い!!」
黒のシンプルなマキシワンピと冬にもってこいなフワフワなパジャマを手に取ると、店のスタッフへと手渡した
「タケちゃんお会計と荷物持ちよろしくね、千咒休憩しにカフェ行こ!」
「行こうぜ!会計頼むな、樹ジブンパフェ食べたい!!」
「わかったから落ち着いて!」
お会計をタケちゃんに任すと千咒に引っ張られながらナチュラルな素敵なカフェへと入って行った
苺のパフェを美味しそうに食べる千咒を見ながら私は抹茶ラテを飲んでいた…
「樹兄貴と喧嘩でもしたの?」
「ゴホッ、してないよ!
ちょっとからかわれたから少し私が怒っただけ…
そういやこないだ私がバイトで別れた後タケミっちーとデートどうだった?」
「めっちゃ楽しかった!
セブンティーンのチョコミント買ってくれて大好きになった!!アレは衝撃的だった」
「セブンティーン奢ってもらったんだ、よかったね。
千咒ここから少し大人の話、タケちゃんと千咒の梵の在り方に少しズレがあるんじゃない?」
私の言葉を聞いた千咒は食べていたパフェを止めた
「樹はなんでもわかるんだな…」
「梵は愚連隊…
貴方はまだ高校生でタケちゃんは大人、いくら梵の首領でも一人の女の子だってことを忘れないで。
危険な道を今千咒は歩いていることを…
困ったことや悩みがあったら相談して、私達は友達だから」
「うん…ありがとう。
なんか樹と同い年な筈なのにお姉ちゃんみたいだな!
東卍の奴らがみんな好きになるのがわかる」
「千咒のお兄ちゃんの春千夜くんは私の事たぶん嫌ってるよ、こないだ会ったときなんか喧嘩売ってきたし」
「樹オレの悪口言ってんのか?ほら買ってきたぞ」
タケちゃんが大量の紙袋を持って私の隣に座った
「悪口じゃないよ、ただの助言。
悪いお兄ちゃんの言う事を大人しく聞くことないってね」
「樹言うようになったな、甘ぇ…」
抹茶ラテを勝手に飲んだタケちゃんは甘かったのか顔を顰めた
「兄貴と樹付き合ったらいいのに、そしたら樹ジブンの姉ちゃんになるじゃん!!」
「うーん、たぶんそれは無理。
今のタケちゃんと付き合ったら基にタケちゃんが殺されちゃう、梵に入ってるからね。
理由はどうあれ基は愚連隊作ったこと良く思ってない、だから私が梵に関わるのも本当はダメなんだよね」
「基は相変わらず樹に過保護だな、言い寄ってくる男いるんだからオレにしとけばいいのに」
「サウスのこと?
あの子は話したらいい子だよ、今はみんな争ってるけど仲良くなれると思うんだけどな…
千咒こそ闘ってばかりもいいけど、高校生なんだから恋の一つぐらいして青春楽しまなきゃ!」
「恋か…よくわかんないや」
千咒は苺のパフェを食べながら"恋,をするジブンの姿を想像しているようだ
「気づいたらいつの間にか恋してる自分に気づくよ、そのときはタケちゃんと春千夜くんどんな顔するのか見てみたいな!」
「千咒、変な男だけは勘弁してくれよ」
「花垣みたいな奴がいいかな」
千咒の思ってもいなかった名前が出たので私もタケちゃんも驚いていた
「タケミっちーか…
まぁ服のセンスは激ダサだけどあの子は凄くいい子で根性あるし、あんな子なら文句なしだね!
あっタケちゃん、そろそろバイトの配達時間!
悪いけどバイト先のカフェまで連れてってくれる?」
腕時計をタケちゃんは眺めると"いいぞ,っと席を立ち、レシートを持ってお金を払いに行ってくれた
「ごちそうさま、のバイト先今度遊びに行く!」
「遊びにおいで裕翔くんが作るお菓子はめっちゃおすすめ、女子高生やOLのお姉様方にも好評なんだから!!
今日は配達だけだから店に私は居ないけど」
「わかった、樹のいるときに食べに行くよ」
千咒と私は手を繋ぐとお会計を終わらせたタケちゃんにお礼を伝え車に乗り込んで私のバイト先まで向かってくれた
店に入ると裕翔くんと伍くんが出迎えてくれた
「お嬢、今日の服凄く似合ってます!」
「樹悪いな、これが配達の分だ。多いが行けるのか?」
大きな紙袋を二つ持つと"余裕!,だと伍さんに言った
「今日は車で乗せてってくれる人がいるから大丈夫!
さすがにマキシワンピでバイクは運転できないからね、二人ともありがとう!行ってきます!」
店を出てタケちゃんの車に乗りドラケンの自宅兼ヘルスのビルまで向かってもらった
ビルからは少し離れた場所で路肩に停めてもらい車から降りて荷物を持ち上げた
千咒が助手席の窓を開けて私に手を振ってきてくれた
「樹今日は楽しかった!!また遊ぼうな」
「私も楽しかったよ、また遊ぼうね!タケちゃんもありがとう!」
「樹オマエにもプレゼントだ」
運転席から降りたタケちゃんは私の足元にしゃがむと何かを付けてくれた
足首を見ると紫色の石が一つ付いていてゴールドのアンクレットが輝いていた…
「アンクレット綺麗…このストーン、私の誕生石のアイオライトいれてくれてるの?」
「千咒の買い物に付き合ってくれたからな」
「タケちゃんできる男だね、ありがと!大事にする。
でも一つだけ言いたい事があるんだよね…
ドラケンを梵に入れたのはいいけど万次郎を助けたいドラケンの心の隙を突いて、犯罪を加担させないでね。
私にとってドラケンは大切な仲間だから…
もしタカちゃんが裏で動くなら、神水流組の娘として動かせてもらう。
そこんとこよく覚えといて、ただの一匹狼の女子高生じゃないからね…」
煙草を吸っていたタケちゃん煙草を蹴り落とし唇に指を押し当てると、"キスは基に黙っておいてあげる,っと千咒に聞こえないようにタケちゃんに伝え私はその場を後にした
「やっぱ樹になんかしたんだ、兄貴が一歩も動けないなんてな。
両手に荷物持ってヒールであの素早い正確な蹴り、"無敵のマイキーに唯一対抗出来る,って噂は嘘じゃないようだ」
千咒の話を黙って聞き蹴り飛ばされた煙草を踏みつけると運転席へと乗った
「さすが基の娘…樹をこっちに引き込むのはやっぱり無理だな…」
さすが関東一のヤクザの娘だな
そこらへんの女みたいに簡単には落とせないか…
樹の後ろ姿をじっと見つめ人混みから消えさると車を走らせその場から去った…