六波羅単代と梵
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次の日バイトがあるため千咒と少しでも長く遊ぼうと思い学校にはバレないように近くにバイクを止め
学校が終わりタケミっちーを後ろに乗せるとバイクに乗り原宿まで走ると駐車場に停め原宿駅で千咒を探した
「大分待ったぞ花垣、樹行くぞ」
セーラー服に身を包んだ千咒が待ちくたびれた様子で私達に話しかけてきた
「ン?誰?」
「買い物行くから荷物持ちよろしくな!樹は手握って行こうぜ!」
「え?だ…誰?」
「なんだよヒデぇなぁ千咒だよ!
昨日約束しただろ?」
「千咒待たせてごめん、へぇー千咒は制服セーラー服なんだ。
可愛いじゃん!
てかタケミっちー千咒が女の子だって知らなかったの?」
千咒と手を握って後ろを振り向くと驚いているタケミっちーの顔がおかしくて笑ってしまった
「えぇーー!!?女の子だったの!!?
知らないよ、てかなんでいっちん知ってんのに教えてくれなかったの!!?」
「アハハハッ!
タケミっちーのことだから絶対男だと勘違いしてるんだろうなって思ってた!」
お腹を抱えて笑っていると千咒は私の手を引っ張り横断歩道を歩いた
「…そうだよワリぃか?
うるせぇ奴だな、男って言ったか?」
「…いやだって…梵のトップだよ?」
「そういうのいいからさ行くぞ!
「えーちょっとちょっと、女の子で三天の一角!?すげぇ!!!」
「まじうっせぇとにかく"原宿で買い物,コレアイツのカード、武臣が"たまには女らしい事しな,って言うから」
千咒の手にはタケちゃんのブラックカードが握られていた
「?武臣?」
「あ、武臣って梵のナンバー2の明司武臣ね。
梵みんなオッサンだから同い年が入ってくれてうれしー樹に服選んで貰いたい!!ジブンに似合うの選んでよ!
わー!!コレカッケ!!入ってみようよ」
「ちょ、ちょっと待ってよヤバそうな店だよ!?あっちにしようよ」
「タケミっちーの言うとおり!
あっちの店の方が千咒には似合うと思うよ!!」
千咒がパンクファッションの服屋さんに入ろうとしたのでタケミっちーと共に死守し、違う服屋さんへと無理矢理誘導した
タケミっちーが選んだ黒のセットアップを千咒に着せるとすごく似合っていて女の子らしく可愛かった…
「…コレほんとにかわいいのか?
すげぇ露出だぞコレ」
「うん似合ってる、女の子ってカンジ」
「タケミっちーにしてはセンスいい服選んだね、あとコレとコレも!
その服で露出って…
今まで一体どんな服着てたの、せっかく可愛いんだからおしゃれしなきゃ損!
お金はタケちゃんだし、気にせずバンバン買お!!」
「すげぇ動きやすいのはいいネ、ほっ」
「ちょっダメだよパンツ見えちゃうよ!?」
「千咒スカート履いてるときは足あげないの、ほらコレも似合うよ!」
モノトーンの花柄のAラインワンピースにカジュアルなデニムのサロペットやサマーニットに、服に合いそうなバックやサンダルパンプスも千咒へと手渡した
「さすが樹!めっちゃ可愛い!コレ全部買う!!」
制服へと着替えると大量の服を購入し、大量の荷物はタケミっちーに任せて千咒に引っ張られて次の店へと向かった
「次次ぃー!!!楽しくなってきたー!!」
「えー!!?まだ買うの!!?」
「タケミっちー女の子の買い物は長いんだからね、将来日向ちゃんと結婚したらこんな感じだよ。
まぁ千咒の場合は買いすぎだけどね」
次の店に入ると"日本一,っと描かれた趣味の悪いTシャツを着て千咒は目を輝かせていたので、とりあえずそのTシャツは私が却下した…
さすがの服がダサいタケミっちーもあの服は買わないって言う顔をしていた
次いでに秋服と冬服を見てあげているとタケミっちーがタケちゃんと千咒の関係を本人へと聞いていた…
「兄貴だよ」
「え…?兄弟って事!?」
「タケミっちーは知らなかったか。
瓦城千咒,じゃなくて"明司千壽,だよ、ちなみにタケちゃんとは私と基も顔見知り。
千咒も小さいときに会ってるしね!」
黒のトレーナーワンピースとキャメル色のダッフルコートに白のオフショルダーのニットやチェック柄のスカートを手に持ち、大量のバックやアクセサリーを店員さんへと手渡した
「こうやっておっきくなって遊ぶのは初めてだけど樹とジブンは知り合い。樹の言った通り千咒の本名は明司千壽、"瓦城千咒,は源氏名みたいなモン。春千夜と考えてたんだー」
「ハルチヨ?」
「オマエも知ってるハズだよ、元東京卍會伍番隊副隊長"三途春千夜,」
「…へ?三途ってあの…?知り合いなの!?」
「うん真ん中の兄貴。そう!!
謎の三兄弟なのだ!!」
試着からスポブラ姿の千咒がカーテンを開け思わずタケミっちーは"ちょっと!!!?服着て!!!,っと叫んでいた
「いいじゃん別にスポブラだし」
「そういう問題じゃないんだよ!!」
「ちょっと待って!!
千咒その歳でスポブ着けてるの!?
胸おっきいし成長期なのに絶対ダメ、ちゃんとした下着屋さんも行って買わなくっちゃ!!
ヤバ!もうバイトの時間だ、タケミっちー後は任した!」
試着室のカーテンを少し開け覗くと千咒に"またね,っと手を振った
「バイトの時間来ちゃったのか、なら今度下着屋樹と行きたい!」
「さすがにタケミっちーじゃ下着屋入りずらいよね、タケちゃんが私の連絡先知ってるから聞いといて!
今日は楽しかったよ、今度下着屋行こうね」
カーテンを閉めタケミっちーに手を振ると私はバイクを停めた駐車場まで走り、猛スピードでバイクを走らせなんとかバイトの時間までにはギリギリ間に合った…
カフェの制服に着替えて閉店時間まで裕翔くんと伍さんと働いた
閉店作業をしようやく落ち着いた私は店の鍵を閉めるとスカートのポケットから煙草を取り出し一服し始めた
「樹も裕翔もお疲れ様、今日も客多かったし疲れた感じだな」
「伍さんバイトの前に友達の買い物に付き合ってたら煙草吸えなくて疲れた感じかな。みんなお疲れ様」
「今日梵の千咒と花垣武道と買い物行ってたんですよね。お嬢お疲れ様です、さて帰りましょうか」
裕翔くんが自分のバイクにエンジンをかけたので私も煙草を消すと自分のバイクに跨った
すると菜々から久しぶりにメールが来たので見ると"バイトお疲れ!今渋谷のファミレスでご飯食べてるんだけど今すぐ来れる?厄介なのがいるのよ!,っとメールが来ていたので"OK,っとメールを送信した
「裕翔くん悪いけど先に帰ってて、久しぶり菜々から連絡来たから今からご飯食べに行くね!」
「お嬢の親友の菜々さんですね、なら安心です。伍さんお嬢お疲れ様でした」
「樹飲酒運転だけはするなよ、お疲れ」
裕翔くんは自分のバイクに乗り伍さんは黒のGT-Rに乗ると帰って行った
メールが再び来たので開くと"制服で来たら補導されるから私服で来ること,っと送られてきたので菜々と合流する前に服屋で服を買うためバイクを走らせた
駐車場にバイクを停めると店に入り黒のスキニーパンツに赤色のオフショルダーのトップスとフラットサンダルを持って試着室へと入った
服を着るとツインテールにしていた髪をほどきカーテンを開け店員さんに値札を取ってもらい、制服とローファーに鞄を髪バックへと入れてもらいお金を支払い歩いてファミレスまで向かった
厄介なのがいるって一体菜々どんな奴とご飯食べてんのよ…
その意味がすぐに私は理解することとなった
ファミレスへと入り菜々らしき人を見つけると、菜々が一番嫌いなタイプのチャラついた男が二人一緒のテーブル席に座っていた…
高校生になった菜々はパーマを当て私みたいに金髪に染め、今時のギャルのように変化していた
菜々の隣には茶髪のボブがよく似合う可愛らしい女の子がビクビク震え暑いのに何故か長袖を着て座っていた
見たことない子だったのできっと高校の友達だと私は理解した
「お待たせ、どう言う状況な訳?」
菜々の隣に座り店員さんにアイス珈琲を頼んだ
「樹!遅い!!この男達どうにかして!!話しにならない」
「あ?話してんだろ、朱莉(あかり)とオレは付き合ってんだよ。絶対別れねぇよ!」
金髪のチャラついた男はどうやら菜々の友達の朱莉ちゃんの彼氏だったようだ
「朱莉に手出してんのバレてんだからね!腕も背中も痣だらけ、朱莉はあんたみたいなクズと別れたいって言ってんの!!」
「はぁ?オレがDVなんかするわけねぇよな朱莉?うっせぇ女だな」
「甚(じん)を怒らせない方がいいぜ、こいつのバックには六波羅単代がいるんだからな。朱莉、別れ話なんてするつもりねぇんだろ?」
彼氏の甚は彼女である朱莉ちゃんに暴力を振るっているようで彼女は怯えていた
菜々がテーブルの下でそっと腕を朱莉ちゃんの袖を捲り上げ腕を見ると痣だらけで目を疑った
菜々から何も言われてないが朱莉ちゃんはDV彼氏と別れたくて話をしているが、今東京を騒がす三天の一つである六波羅単代の名を出す彼氏に怯え菜々も埒があかないとわかり私を頼ってきたようだ…
「菜々とは親友だからね、言わなくても理解できるよ。
朱莉ちゃんだっけ彼氏と別れたいんだよね、今まで辛かったね。私に任せて」
「あ?後から来たくせに何言ってんだ!?」
「男のくせに好きな女に手上げるなんて屑だな、六波羅単代の名前出せばビビると思ってんなら大間違い。
君達二人はさぞお強いんでしょうね?」
私の言葉にキレた二人の男は立ち上がると私の胸ぐらを掴もうとしたので交わし、二人の頭を掴むと一気に床へと叩きつけた
「朱莉ちゃん怖がらせてごめんね、少し元カレ借りるよ。話付けてきてあげる」
「えっ、はい」
「朱莉樹が来たからもう安心よ、さて先に晩御飯食べてるから警察に通報されない程度にしときなさいよ」
「私ドリア頼んどいて!
お前ら口だけだな下っ端くんでもこんなに弱くないんだけど?
ほらまだ話終わってないから」
ファミレスにいたお客さんがざわつき邪魔になるので二人を引きずりながら外へとぶん投げた
私は煙草に火をつけると正座させた男達はビクビク震えながら顔から血を流し涙を流していた
「ずみまぜんでしだ…」
「私に謝られても朱莉ちゃんに謝らないと、六波羅単代ならサウスも灰谷兄弟達とも顔馴染みなんだけど。
誰がお前らについてるわけ…話付けてあげる」
「樹…お前まさか!!神水流樹か!?」
朱莉ちゃんの彼氏の友達が私の名前を叫んできたので"そうだけど,っと答えると甚と呼ばれた男の顔を持ち地面に顔面がつくほど土下座した
「先程は失礼しました!!
六波羅単代とは何も関係ないんです、甚の奴朱莉と別れたくなくてあんなこと言ったんです!!
朱莉とは別れさせますから許してください!」
「はぁ!?朱莉とは別れねぇって!!」
「バカかお前!!
ぶっ殺されたいのか!
神水流樹さんと言えば伝説の東京卍會の幹部と総長に気に入られ、数々の抗争にも参加しあの"無敵のマイキー,並に強いお方だぞ!!
しかも関東一の極道で知られる神羽会神水流組の娘だ!朱莉は諦めろ!!」
友達の話を聞いた甚と呼ばれた男は金魚のように口をパクパク開けていた
「お友達さんの方が理解早くて助かる、朱莉ちゃん可愛いのにあんなに痣だらけにしちゃって…治療代必要だと思うんだけど」
私の言葉を聞いた二人は財布から万札を20枚ほど出してきたので私は遠慮なく貰った
「これを機に朱莉ちゃんには一切関わらないこと、お前は今この時をもって朱莉ちゃんの彼氏じゃなくなった。理解できる?
もしまた朱莉ちゃんや菜々の前に現れたら…
組の連中が拉致して死より怖い事しちゃうから、覚悟しといてね」
「別れます!
ちゃんと理解してますから!!許してください!!」
「んじゃ終わり…さっさと去ってくれる?」
二人の男達は泣きながらその場を去って行ったので私は煙草の火を消すと外に置いてあった灰皿に捨てて。お金を持って菜々の元へと帰りテーブル席へとついた
「朱莉ちゃんちゃんと元彼さん、別れるって了承したからね。
後これは足りないけど身体の傷と心の傷を治す治療代、元彼から貰ってきたから取っときな。
今までよく頑張ったね、もう大丈夫だから」
「あの人が了承したなんて信じられない…本当にありがとうございます!!」
「朱莉よかったね」
朱莉ちゃんは号泣し菜々は背中を優しく撫でてあげていた
「それにしても菜々から久しぶりに連絡来たと思ったら理由もなしにコレだもん、びっくりしたよ。
まぁあんなチンピラじゃまともに話すの無理、私呼ぶのが正解だと思うよ」
手を合わすと熱々のドリアへとスプーンを入れた
「さすが樹!話の理解が早くて助かったわ、朱莉の別れさすのに手こずって大変だったのよ。
バイト終わりにごめんね、ここは奢るから許して」
「親友の頼みだし、何より可愛い朱莉ちゃんを救えたから別に怒ってないよ。
朱莉ちゃんはもう少し男を見る目を養わないとね、また変な男に引っかかるよ。
菜々が隣で見定めてあげな、んでそっちは看護の学校に進んだはずなのにそんな金髪に染めてギャルで大丈夫なわけ?」
「人は見た目で判断しちゃダメなのよ、樹が教えてくれたでしょ。
こう見えて学年一位の優秀な生徒ですから!」
「菜々ならいい看護師さんになれるよ。朱莉ちゃん菜々のことよろしくね」
「あっ、はい!
菜々にはいつもお世話になりっぱなしで…樹ちゃん、見ず知らずの私のために本当にありがとうございます!」
朱莉ちゃんはまだ涙が止まらず、ハンカチで拭きながら私にお礼を何度も述べてきた
「そこまで気にしないで私がしたくてやったことだし、ドリア美味しい!ほら朱莉ちゃんめ食べなって!」
朱莉ちゃんは返事をすると笑い、菜々と3人で少し遅めの晩御飯を一緒に食べた