六波羅単代と梵
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
六波羅単代総代"無双,のサウスこと寺野南(てらのサウス)率いる元天竺メンバー達…
梵首領瓦"無比,の城千咒(かわらぎせんじゅ)率いる元初代黒龍創設メンバー達が勢揃いしていた…
そんな中タケミっちーが雨に濡れながら高々に宣言した
「六波羅単代にも梵にも興味はねぇ、オレは関東卍會総長佐野万次郎をぶっ飛ばしたい!!」
「なるほどそれがオマエが最前線に戻ってきたワケか…」
鶴蝶くんは納得しドラケンは笑いタケミっちーの言葉にその場にいた誰もが驚きざわついていた…
「正気かテメェ!?"三天,に割って入るって事だぞ、テメェごとき三下が!?」
サウスがタケミっちーに睨んでいる所に高々とバイクを飛び超え、私が輪の中心に割って入りサウスのおでこにデコピンをお見舞いした
「サウス、タケミっちーを三下呼ばわりはよくないな…
私もタケミっちーと同じ関東卍會総長佐野万次郎をぶっ飛ばす一人だけど?
てかお前ら交差点のど真ん中でなーにやってんの!
お前達のせいで車渋滞して一般人に迷惑かけちゃってんでしょうが!!
ワカちゃんとベンケイちゃんもいるならどうにかしてよね、まったく…」
突然の私の登場にその場にいたみんな驚きサウスの隙を見逃さなかったドラケンはサウスへと殴り、サウスは受け止めたが拳が震えているのでどうやら強烈な一撃だったようだ…
「タケミっちに用があんならオレを通せ!さぁ!!第2ラウンド決め込むか!!!」
「ヴィィィヴォ!!」
「ドラケンもサウスもやめな、止めに来たのに盛り上がってどうする。
一旦みんな解散だよ!
ほらほらお巡りさん達が騒いでるから来ちゃったよ」
パトカーのサイレンが聞こえサウスは大人しくなった
「…ちッ、楽しみはまた今度だドラケン。樹俺はまだオマエも諦めてないぞ、早く俺の女になれ」
「サウス…諦めが悪いね。
あっ!これ前に貸してくれたハンカチ。
ちゃんと洗って袋に入れてたから濡れてないからね」
万次郎と別れて泣いていたときにサウスが貸してくれたハンカチを私はサウスへと返した
「返さなくてもよかったが…ありがとな」
「サウス!!オレの全ては東京卍會に置いてきた!!!六波羅には入らねぇぞ」
「…いくぞテメェら撤収だぁ!!!」
サウスは六波羅単代のみんなを連れてバイクでその場を去り、タケちゃんがドラケンを呼び"黙っててすまなかった,っと言い肩を叩いた
「オレらも撤収だ!!」
「あれが花垣と神水流樹か…」
タケちゃんは梵達に撤収するように伝え、瓦城千咒がタケミっちーと私を眺めていたことに私達は気づいていなかった…
「いっちんどうしてここに!?」
「ドラケンに頼まれたアップルパイ持ってきたら居ないから探しに来たの、タケミっちーなんかモテモテだったね。
笑えたんだけど!」
「オマエら呑気に話してんじゃねぇよ!タケミっちにいっちんとイヌピーオレらもバックレんぞ」
ドラケンはタケミっちーをバイクに乗せると、私は路地裏にあった自転車を拝借してイヌピーを後ろに乗せるとその場を後にした
「いっちん悪いな女のオマエにこがせて!」
「バイクにはさすがに追いつけないけどイヌピーより早く自転車走らせる自信あるから大丈夫だよ!それにしてもなんか大変だったね、まさか六波羅と梵に絡まれるなんて…」
「オレなんかサウスにバイクで走りながら投げ飛ばされるし…」
「何々イヌピー、サウスに投げ飛ばされたの!?
サウスデカイから片手で投げ飛ばしてそう!見たかったなー!」
自転車を猛スピードでこぎながらケラケラ笑う私にイヌピーは頭をチョップしてきた
「初代黒龍の創設メンバーは憧れだったけど、梵は大人の愚連隊だ…いっちん、ドラケンが心配だ…」
「イヌピー、大丈夫!
その為に私がいる…
ドラケンは万次郎を連れ戻す為に一時的に手を結んでるだけ。
タケちゃんもワカちゃんもベンケイちゃんも私の知り合いだし、基の連れだし。
梵にドラケンが入ってるけどもしドラケンに危害を加えようとしたら今回ばかりは神水流組が動くから…
本当はしたくないけど、大人のタケちゃん達がガキの喧嘩に入ってくるならこっちも動くつもり。絶対にイヌピーの隣から失わせないから安心して」
「いっちん…やっぱ頼りになるな。姉ちゃんみてぇだ…」
「東卍のみんなのお姉ちゃん的存在だからね、任せてよ!
ほら着いたよ、イヌピータケミっちお願いね。
私はまだ話さないといけないから…」
話しているといつのまにかドラケンとイヌピーのバイク屋に着き、自転車から降りてイヌピーは店に入り私は話し合っているドラケンとタケちゃんと瓦城千咒の元へと歩いた…
「樹久しぶりだな、まさかあの場に来るとは思わなかったぜ。
サウスに相変わらず言い寄られてんのか?
だから男作れって言っただろ」
「男の話しなんかどうでもいい、タケちゃんタケミっちーを梵に勧誘してどうするつもり…事の次第に寄ってはタケちゃんでも許さないけど?」
「いっちん今オレが明司と話してんだ邪魔すんなや!!」
「ドラケン少し落ち着いて私に当んないでくれない?
アップルパイ届けに来ただけなのに雨で服もビチョ濡れで最悪なんだけど…」
濡れたシースルーのカーディガンが身体に張り付き気持ち悪がっていると"悪りぃ,っとドラケンが謝ってきたが怒りが収まらないドラケンはタケちゃんの喉元を右腕でシャッターに押さえつけた
「聞いてねぇぞ明司!!いいか!
タケミっちといっちんの勧誘は許さねぇ!!元東卍の仲間ぁ巻き込むんじゃねぇ!!!
そういう約束だろうが!!!」
「ちょっと…っドラケン君!!」
イヌピーといたはずのタケミっちーが上半身裸で二人の喧嘩を止めに入り、ドラケンは舌打ちをしタケちゃんから離れるとタケちゃんはその場で咳き込んだ…
「今の…なんの話ですか!?ちゃんと…説明してください」
「ドラケンはマイキーを連れ戻してぇんだよ」
傘をさしてずっと黙っていた瓦城千咒が口を開いた
「オマエは…梵の頭…」
「そして梵はマイキー率いる関東卍會を潰したい、共闘の理由は目的の一致」
「花垣オレは東京卍會の志が好きだった"日本一のチームになりたい!,とかじゃなくて"不良の時代を創る,ってのがマイキーらしくてな…でも今の関東卍會は違う志がねぇ、マイキーがこのまま"悪い大人,になろうとしてんなら"悪い大人しくし,がぶっ潰す。それが梵の目的だ!」
煙草を吸いながらタケちゃんがタケミっちーに梵の考えを口にした…
「花垣武道、神水流樹…オマエらは二大チームが見守る中高々とこう見栄をきった"佐野万次郎をぶっ飛ばす,その志が本物なら梵に入れ、梵はオマエ達を歓迎する」
「ふざけんな!!
どうしてもタケミっちといっちんを入れようって気ならオレは梵の敵になるぞ!!」
「じゃあここで殺りあうか?」
怒り狂うドラケンに瓦城千咒は臆する事なく喧嘩を売り、私はタケミっちーがどう答えるか黙ってこの話し合いを眺めていた…
「ドラケン君梵に入ります!!」
タケミっちーの予想していなかった返答に"は!?,っとドラケンは驚いて私は口を押さえてケラケラ笑っていた
「ドラケン…梵は関東卍會を潰したいけどマイキーとモメたいワケじゃない…
だからマイキーが心から信頼しているオマエと花垣樹がどうしても仲間に欲しい、できる事ならモメずに説得したいんだわかってくれ。
花垣が入るなら樹も来るか?」
「タケミっちーが梵入っても私は入らないよ、基と約束してるからね。
"武臣が梵に樹を勧誘しても俺の娘は愚連隊になんかやらない,て伝言預かってきたよ、だから悪いけど梵には入らない。
でも千咒とは仲良くしたいから友達ならいいよ!」
「基が…まぁあいつなら愛しい娘にそう言うだろうな…」
「あ、雨がやんだ。樹とは小さい時にあってたから友達でもいい」
「それで納得してくれるならよかった、よろしくね」
瓦城千咒に手を出すと少し照れ臭そうに微笑むと手を握り握手をしてくれた
「…はぁまぁ…他でもねぇタケミっちだ…オレらと梵は利害が一致しただけの仲間だ」
「…はい…」
「それを忘れるなよ、梵にようこそタケミっち」
ドラケンはタケミっちーに手を出すと二人は握手をした
「オレが絶ッ対ェマイキー君を悪の道から連れ戻します!!」
「ふん」
「タケミっちーいるなら百人力だね!」
「よし!そうと決まったらこれを花垣」
千咒はタケミっちーに先ほどまでさしていた傘を畳むと手渡した
「?傘?」
「今日からオマエは"荷物持ち,だ」
「…へ?にもつもち?」
「明日昼の3時に"原宿,集合な!もちろん樹も!」
「その日バイトの日なんだよね、少しだけなら大丈夫だよ」
「え?ちょっと…」
「気に入られたな花垣ぃーこれから大変だぞー」
「へ?」
千咒の展開に追いつけないタケミっちーはよくわかっていない感じで、千咒はタケちゃんとその場を去り
びしょ濡れの私はドラケンのバイクでマンションまで送り届けてもらい熱いお風呂へと入り体を温めた…