ドラケンとの14日間
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5日目ともなると抱きつかれて朝を迎えるのも慣れたものだ…
今日は珍しく昼過ぎに目が覚めたようだ
昨日泣いたから目が絶対腫れてるわ…
顔洗いに行こ…
部屋のドアを開けた瞬間、マイキーとエマちゃんが飛び込んできて私は床に倒れた
「いっちん!みんなで海行こ!湘南に!」
「いっちん、みんな来てるよ!早く行こ!」
「マイキー!エマちゃん!わかったから落ち着いて!!とりあえず俺からどいて!!」
「あ?いっちん、うっせぇ。マイキーとエマ?なんしてんの…とりあえずいっちんから退いてやれ。」
ベッドで寝ていたドラケンがうるさくて目を覚まし、俺を助けてくれた
「んで何?」
「ケンチン!みんなで海行くぞ!海!」
「わかったから5分まて、着替えるから。ハイハイ下で待ってろ。」
マイキーとエマちゃんを部屋から追い出すと、3段ボックスから膝丈程ある派手柄の海パンを2枚出してきた
「いっちん海パンねぇだろ?貸してやるから選んで着替えてろ、顔洗ってくる。」
「ドラケンありがとう。」
青いエスニック柄の海パンを手に取り履くとサラシをいつもより強く巻き直し、タンクトップ黒のTシャツに黒のパーカーを羽織った
上半身は脱いだらバレるからな、完全装備で行かないとヤバい…
着替えが終わったので俺も顔を洗いに行った
ドラケンは色違いの赤いエスニック柄の海パンを履いて、シャツを羽織ると俺の分のサンダルも貸してくれた
下へと降りるとマイキーとエマちゃんの他にも東京卍會の壱番隊から肆番隊の隊長と副隊長達がバイクに乗って来ていた
何故かパーちんはスイカをバイクにぶら下げていて、きっとパーちんは優しいからみんなでスイカ割りするつもりで持ってきたんだろうなっと予想できた
弐番隊副隊長の側に見たことない女の子が立っていた
めっちゃ美人さんな子だな…
俺が見惚れていると三ツ谷先輩ことタカくんが俺に手を振って来た
「いっちん、柚葉に見惚れてたろ?八戒の姉、柴柚葉だ。仲良くしてやってな!」
「三ツ谷からオマエのことは聞いてる。いっちんだっけ?よろしくな。」
「可愛い名前だな、柚葉ちゃんね!よろしくな!俺樹!」
「いっちん、タカちゃんのお気に入りなら俺もダチだ!よろしくな!」
弐番隊副隊長の柴八戒が俺の肩を叩いてきた
「いっちん!早く行こうぜ!」
「海早く入りたい。」
肆番隊の隊長副隊長の河田ナホヤ・ソウヤことスマイリーとアングリーが待ちきれない様子だった
柚葉ちゃんはタカくんのバイクへ、ドラケンのバイクにエマちゃんが乗って八戒はアングリーの後ろへ乗っていた
「ほらいっちん!早く乗って行くぞ!」
マイキーがバブを叩いた自分のバイクへ乗るように言ってきたので跨ろうとしたが、何故か壱番隊場地圭介に抱き上げられ場地くんのバイクに乗せられた
「あ?場地、いっちんは俺のバブに乗るって決まってんだけど。」
マイキーがガチギレで場地くんへと睨んでいた
「オマエのお気に入り、今日ぐらい貸せや。いっちんだって俺のゴキ乗りたいよな?」
「SUZUKIのGSX250Eじゃん!俺乗ってみたい!マイキーのバブは帰り乗るから、場地くんのバイク乗るわ!」
「ちっ、いっちんのバーカ!!」
拗ねたマイキーは1人先に出発しバイクを走らせ、ドラケン達もマイキーに続いて走らせて行ってしまった
「悪りぃ、千冬はスマイリーに乗らせて貰え。」
場地さんは俺の頭にヘルメットを被せると、エンジンをかけた
「千冬早く乗りな、マイキー見えなくなっちゃうぞ!」
うっすと千冬は返事をするとスマイリーのバイクに乗り、俺達も海へ向かう為走り出した
しばらく走ると神奈川県に入り湘南の名で有名な湘南海岸が見えてきた
潮風の心地よい風が吹き、俺は海が見えてテンションが上がってきた
いっちん!っと場地くんが叫んできたので何んですか?って答えた
「オマエ、マイキーとドラケンに近づいて仲良くなってるみたいだけど…一体何たくらんでんだよ?」
その言葉に俺はおかしくてアハハハッ!と声をあげて笑った
「何々場地くん、それが聞きたくて俺を乗せたわけ?仲間思いだね、そりゃ疑われても仕方ないか!大丈夫、東京卍會を荒らす為に一緒にいるわけじゃない。大体俺は本来族とは関わりたくないし、関われない。だけどある奴との約束でね、ドラケンの側に8月3日間護衛することになってドラケンちに泊まってるわけ。」
「オマエ、ドラケン強いから護衛なんていらねぇだろ。」
「ドラケンだって人の子だよ、もし刃物を使う相手に囲まれでもしたら…死んじゃうよ。まぁボディーガードみたいなもんだよ!信じられねぇなら疑ったままでもいっけど。」
その言葉に今度は場地くんが大笑いし始めた
「マジいっちんおもしろい奴だな!あの2人があんだけ素でいんだから俺の勘違いだな。疑って悪かった!」
「場地くんは仲間思いでいい奴だな!」
俺と場地くんは笑い合い、湘南へと着いたのでバイクを止め海へと走った
既についていたマイキーとドラケン・エマちゃん・タカくん達は海に入って泳いでいた
柚葉ちゃんは敷物を敷いて日焼け止めクリームを大量に身体に塗っていた
パーちんがスイカを海につけて、ぺーやんが海の家から借りて来たパラソルを柚葉ちゃんが座っている所に挿してあげると2人も海へと飛び込んだ
スマイリーとアングリー・八戒・千冬も無事についたようで俺達の所に走って来た
「八戒!千冬も行くぞ!」
スマイリーが八戒と千冬の手を掴み走り出すと2人を海へと投げ飛ばした
「オマエら子供か!?」
それに続いて場地くんも海へと飛び込んだ
パラソルの下に座り、楽しそうに海ではしゃぐマイキー達を見て俺はおかしくて笑ってしまった
少し暑いのでパーカーは脱いでTシャツだけにした
「いっちんは行かないの?」
「俺は見学でいいや!」
海入ったら服が濡れて張り付くからな…
いくらサラシ巻いてても多少は胸の膨らみが出てるからな、海には入らない方向でいかないとバレる…
「暑いしかき氷買いに行こうよ。」
柚葉ちゃんは立ち上がり着ていた服を脱ぐと黒いビキニ姿へとなった
「柚葉ちゃんスタイルいいんだな」
「見てんじゃねぇよ、スケベ!」
バシッと頭を叩かれたのでごめんごめんと謝り、海の家へと向かった
かき氷にイカ焼きに焼きそばと並んであり、どれも美味しそうだった
「いっちん、私苺ね。ちょっとお手洗い行ってくるから。」
「わかった!柚葉ちゃん可愛いからまっすぐ帰ってこいよ!」
ガキじゃないし!っと俺にツッコんでから海の家の中のトイレへと行ってしまった
海といえばナンパ野郎いるからな…
柚葉ちゃん可愛いしスタイルいいか心配なんだよな…
あ、暑いからみんなのジュース買っといてやろ!
海の家のおいちゃんにジュースを13本買うと袋に入れてくれた
柚葉ちゃんは苺のかき氷、俺はレモンのかき氷を注文してお金を払うと出来上がるまで待っていた
すると柚葉ちゃんが見えたので手を振ると、柚葉ちゃんの隣に見知らぬチャラ男2人がくっついて歩いていた
柚葉ちゃんはガン無視だが、どうやら男達は柚葉ちゃんをナンパしてるようだ…
やっぱりこうなったか…
俺はため息を吐くと、かき氷家のおいちゃんに悪いけどちょっとこれ置かせてねと大量の飲み物が入った袋を机に置き柚葉ちゃんの元に行った
「だからちょっとだけだって!1人なんだろ?俺と泳ごうぜ!」
「君マジタイプなんだけど!なぁ、一緒に遊ぼうぜ」
男が柚葉ちゃんの腕を掴もうとしたか俺が男の腕を掴み阻止した
「汚い手で触んじゃねぇよ。柚葉ちゃんが汚れんだろうが」
「あ?邪魔するんじゃねえよ!!」
男が掴んでない手を俺に振り下ろしてきたので受け止め、男の顎を一発蹴り上げ腹にもう一発蹴りを決め男は床に伸びた
「ナンパすんなら整形してこい。で、お前もやられたいわけ?」
もう1人のナンパ男はヒィっと悲鳴をあげると逃げ出した
「柚葉ちゃん美人だからやっぱトイレまで一緒に行ってあげればよかった…ごめんな、嫌な思いさせて。大丈夫?」
「大丈夫、てかいっちん強いんだな。ヒョロいから喧嘩弱い奴だと思ってた…」
「まぁ程々に強いかな。かき氷できてるよ!柚葉ちゃん行こうぜ!」
俺は柚葉ちゃんの手を繋ぎ、かき氷屋のおいちゃんから飲み物の袋とかき氷を貰いパラソルへと帰った
大量のペットボトルを敷物の上に置き、柚葉ちゃんと一緒にかき氷を食べた
日差しが熱いがかき氷は冷たくて凄く美味しかった
「あ!いっちんずるい!俺にもちょーだい!」
笑顔が素敵なスマイリーとアングリーが海から上がってきて俺のかき氷に食い付いた
「まてまてやるから!はいあーん!」
口を開けて待つ双子にレモンのかき氷をわけてやった
「ジュースみんなの分買って来たから飲んでいいよ。」
「俺はサイダー貰うぜ!ほら千冬も一緒な!」
場地くんも千冬も海から上がって、喉が渇いていたのかジュースを飲み干した
「千冬だっけ?かき氷やるよ!あーんして?」
あまり喋ったことない壱番隊副隊長の千冬にかき氷をわけてあげると、少し照れた顔でお礼を言ってきた
「千冬ー!なーに照れてんだよ?まったく、いっちん!コイツお前とタメだから仲良くしてやって!」
「同い年なんだ!よろしくな!千冬。」
「なになに、めっちゃ美味しそうな物食べてんじゃんいっちん!俺にもあーんして?」
海から上がってビチョビチョなマイキーがいつものように抱きつきかき氷を催促して来たので、マイキーの口にもかき氷を入れてあげた
「かき氷もいいけど、スイカ食べようぜ!」
「スイカ割りだぞ!」
海で冷やしていたスイカをパーちんが砂浜みで持ってきてくれて、ぺーやんはどこからか木の棒を持ってきた
「柚葉ちゃんからな!ぺーやん棒渡して!」
「あ?私はしないって!ちょっと、いっちん!?」
嫌がる柚葉ちゃんの目に俺のタオルを巻いて目隠しすると10回ほどその場で回して行け!っと叫んだ
目が回ってフラフラしながらも柚葉ちゃんはスイカの方に行き、八戒が姉ちゃんまっすぐ!っと叫び、棒を振り下ろした
だが惜しいところでスイカに当たらず割れなかった
「姉ちゃんの仇は弟の俺がとってやる!!」
八戒がタオルを目に巻き付け木の棒を持った
それを見たタカくんと場地くんはなにニヤッと笑い、凄く早いスピードで八戒を回し30回回した所で手を止め行け!っと叫んだ
いやいや…
あんなに回したら歩けないだろ…
あの2人鬼畜だ…
案の定、八戒は目を回してスイカの所まで歩けず砂浜に何ども転がりまくっていた
抱きついていたマイキーが俺を抱っこして砂浜へと立たせるとタオルを目に巻き付けた
「次はいっちんね!スイカ割ってね♡」
「いやいや!俺はいいって!!」
「あ?マイキーの決めたことは絶対なんだよ。」
ドラケンはゲラゲラ笑いながらマイキーと一緒に俺を回すと行け!っと叫んだ
やばっ!
目へまわってる…
落ち着け…まっすぐスイカに行くんだ!
「いっちん!そのまままっすぐ!いいよ!そこ!」
エマちゃんが誘導してくれたので木の棒を大きく振り上げて力一杯下ろした
するとスイカを割った感触があり、みんながおぉー!!っと叫ぶ声が聞こえた
目隠しを取るといい感じにスイカが綺麗に割れていた
「いっちんやるじゃねぇか!ほら、みんな食べようぜ!」
パーちんが頭を撫でてくれて、割れたスイカを俺にくれた
「パーちん、ありがとな!楽しかった!んっ、美味しい!!」
「パーちんが選んだスイカ美味しいのは当たり前!」
ぺーやんがスイカを食べながら俺に言ってきて、みんなでスイカを食べた
マイキーはお腹が満腹になったのでパラソルの下で寝始めた
エマちゃんと柚葉ちゃんは仲良くなって海へと入りにいき、タカくんと八戒・パーちん・ぺーやんは沖まで誰が1番早く泳げるか競争していた
場地くんは千冬を砂場に埋めて、ドラケンとスマイリーとアングリーたちと千冬に胸を作ってゲラゲラ笑いながら遊んでいた
寝てるマイキーの隣に座って黄昏ていると、俺もなんだか眠くなってきたのでマイキーの横で少し眠ることにした
「いっちん!いっちん!起きて!帰るよ!」
まだ眠たかったがタカくんが俺を起こすので、目を開けた
「おはよー…どしたのタカくん…」
「オマエまだ寝ぼけてんの?海来て泳がずに寝るとかいっちんだけだぜ。ほら、帰るよ!」
パラソルが片付けられて、海で遊んでいた筈のみんなが目の前に立っていた
マイキーはドラケンニおぶられたまま、まだ起きていないようだ
「俺ガチで寝てた?ごめん!」
「いっちんらしいからいいよ!はい、これ。」
エマちゃんがマイキーのバブの鍵を何故か渡してきた
「マジかよ!マイキーのバブをいっちんに運転させんの?マイキーの奴、そこまでいっちん気に入ってんのかよ!ウケる!」
場地くんがお腹を抱えて爆笑していた
「いっちん、オマエ…マジで何者なんだよ…」
ゲラゲラ笑っている場地くんの隣で化け物でも見るかのような顔で千冬は俺にひいていた…
「ただの一般人だからな!んなひくなって!!」
みんな笑いながらバイクを止めた場所まで歩くとエンジンをかけバイクに跨った
俺もマイキーのバブに跨ると後ろに寝ているマイキーをドラケンが乗せてくれた
「いっちん!またな!」
「柚葉守ってくれたんだってな!ありがと!」
「いっちん気に入ったから、八戒と今度は遊びに行こうな!」
「いっちんかき氷美味しかった!」
「ごちそうさん!」
タカくんが柚葉ちゃんを乗せて走り、その後ろをスマイリーと八戒を乗せたアングリーが走って先に帰って行った
「いっちんまたな!」
パーちんとぺーやんにも手を振り見送った
場地くんのバイクの後ろに千冬が乗り込んだ
「いっちん。マイキーとドラケンを頼むな。オマエ気に入ったわ!また遊ぼうぜ!」
千冬もまたなっと手を振り走り去った
「さて、俺らも帰るぞ」
ドラケンはエマちゃんを後ろに乗せて、ゼファーへと跨った
「おう!マイキー落ちんなよ。」
落ちないようにマイキーの腕を俺の腰に巻き付け、俺たちもバイクで走り去った