高校二年生
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数え切れない程の人数でクラブ内は溢れ舞台ではDJやダンサーが踊り、遊びに来ている人達が賑やかにお酒を飲みながら楽しんでいた…
クラブ内は一階と二階に分かれており蘭達に連れられて二階に上がると広々としたソファーに座り、クラブのスタッフが深々と蘭と竜胆に頭を下げていた
「お腹空いたから適当に料理持ってきて、あと酒も」
「灰谷様、こちらのお酒を何点かご用意しております。コカレロ・モエエシャンドン・黒龍 石田屋、他に飲みたいものがあればご用意します」
黒服の男性がテーブルに並べた日本酒を私は手に取った
「黒龍石田屋って希少な日本酒じゃん。蘭、それ飲んでみたい!」
「樹日本酒飲めるんだ、未成年なのに不良だね」
「未成年なのわかっててクラブに連れて来て酒を飲ます2人の方が不良でしょ…言っとくけどお酒強いからね、あとテキーラも欲しいかな」
「すぐにご用意します」
黒服は一礼するとその場を後にし、私は日本酒を開けるとグラスに注ぎ3人で乾杯しお酒を飲んだ
「ん〜めっちゃ美味し!バイト終わりのお酒はやばい、これ好き!」
グラスで一杯飲み干すと美味しかったのでおかわりして、まるでジュースを飲むかなように何杯も飲んだ
「樹これ全部飲んでいいよ、空腹な状態で飲んでるとすぐ酔っちゃうよ」
「灰谷様お料理をお持ちしました、それとテキーラです」
先程の黒服がパスタやサラダ・ピザにサイコロステーキを運び、テキーラとショットグラスをテーブルに並べてくれた
「普通のグラスで飲むから下げてくれる?お料理美味しそ!」
手を合わせてサイコロステーキをフォークで突き刺し口に入れると、お肉が柔らかくて口の中でとろけた
「仙台牛最高級A5ランクの肉だからな美味いぞ」
「さすがお金持ち!どれも美味しすぎ」
竜胆もサイコロステーキ食べ美味しい料理に飲むペースも早くなり、日本酒を飲み干しコカレロとモエエシャンドンも空にするとテキーラを開け飲み始めた
お腹が少しいっぱいなったのでバックから煙草を取り出すと火をつけ吸い始めた
「JKのくせに煙草吸っていいわけ?」
「フフッ、そんなJKをこんなクラブに連れて来て遊んでるのはどこの男なのかな?」
蘭にわざと煙草の煙を顔に吐くと咳き込んでいた
「ゴホッ煙たい。樹は男作んないの、ずっとフリーだとめんどくない?うちの総代や他の男達から言い寄られてるし、まぁオレも入ってるけどね」
「"彼氏,はしばらくいらないかな」
吸いながら下のホールへと目を向けるとココが下で厳つい男達と椅子に座りながら何やら話し込んでいたのが目に止まった
「あれは…関東卍會の丸井一(ここのいはじめ)か」
「蘭悪いけど少し席外すね」
吸っていた煙草を灰皿に押し付けると躊躇なく下のホールへと飛び降りた私を灰谷兄弟の2人は驚き声も出なかった…
パンプスで綺麗に着地すると上から飛び降りた私にソファーに座っていたココは驚き目が合った
「おいおい…2階から普通に飛び降りてきたのか、相変わらずいっちんはぶっ飛んでんな」
「2階で蘭達と飲んでたらココ見つけて来ちゃった、隣座っていい?」
"ほら座れ,っと言ったので遠慮なくココの隣に座った
「蘭って灰谷兄弟のことか、いっちんは敵だった奴らとも仲良くなっちまうな。相変わらずモテ女だな」
「モテ女なら彼氏いるでしょ、そんなモテないって。イヌピーはドラケンとバイク屋頑張ってるよ、関東卍會なんて辞めてイヌピーの隣に戻ったら?ココはイヌピーの隣がお似合いだよ」
私の言葉を聞いたココは笑うと飲みかけのお酒を一気に流し込んだ
「ココはもうこっちの世界の人間じゃねぇからオレは隣に相応しくない、それに関東卍會は辞めるつもりはねぇよ」
「そっか…んじゃ"タケミっちー帰ってきたから私もまだ諦めてないから覚悟しときな,って万次郎に伝えて。あのバカちゃん元気?」
「あぁ…相変わらず"無敵のマイキー,だ。タケミチか、懐かしいな…」
ココのワインを手に取りグラスに注ぐと勝手に私は飲み始めた
「東卍恋しくなっちゃった感じ?ありゃ…お仲間さんのお迎え来たみたいだね」
飲んでいたワインを口から離すとクラブに入ってきて春千夜くんと私は目が合った
「あ?なんで神水流樹がいんだ…へぇ、随分エロい格好してんじゃん。未成年のくせにクラブに来て男喰いにきたのか?ボスの元カノだからって調子乗ってんじゃねぇぞ、万年発情猫ちゃん」
眉間にシワを寄せ不機嫌な春千夜くんは私を睨みながら挑発してきたので、私は微笑むと赤ワインを春千夜くんの顔にぶっかけた
「そのお喋りなお口で赤ワインどーぞ、春千夜くんイケメンだから赤ワイン滴ってても絵になるね」
「テメェ…」
「関東卍會の三途春千夜か、樹噛み付くにはこいつはなかなか厄介だ」
「兄貴見ろよ!赤ワインで髪真っ赤になってるぜ」
蘭と竜胆がケラケラ笑いながら私の元にやって来くると、蘭が背後から抱き着いて来た
「ちッ、灰谷兄弟まで手懐けてんのかよ。ボス、こいつやっていいッスか?」
春千夜くんの後ろから万次郎がダルそうに歩いてくるのが目に入り、私はソファーから立ち上がった
「やめろ、こいつに手出すと神水流組が動くぞ。お前ら帰んぞ」
「ココに頼んだけどまさか本人と会えるとは…久しぶりだね万次郎、タケミっちーか帰って来たよ。まぁ万次郎なら気づいてると思うけど…
万次郎が私の手を離しても私はまだ諦めてないから、万次郎は間違った道を進んでるなら止めるのが私の役目。だから覚悟しといてね」
「女のオマエにオレが止められるとでも?」
春千夜くんとココは万次郎の側に近寄り万次郎が私を睨み、蘭と竜胆は私を守るように3人を威嚇していた
「前より鍛えてるからナメてると痛い目みるけど、おチビちゃん?」
「ボスに喧嘩売るなんて百万年早ぇんだよ!!」
万次郎よりも先に痺れを切らした春千夜くんが顔面目掛けて殴って来たので簡単に受け流すと、顔をテーブル叩きつけた
「うるさいから少し黙っててくれるかな」
まさか1発で自分がやられるとは思っていなかったようで頭から血を流しながら春千夜くんはフラつきながら立ち上がった
クラブにいた人達がザワザワと騒ぎ立て、蘭と竜胆とココは只々驚いていた…
「関東卍會なんか作ってなーに自分の弱さから逃げてんの…わざと東卍のみんなをボコボコにしたのも私と別れる為にあんなことしたのも自分から遠ざけるためってわかってんだからね。ガキみたいな事すんなや、もっとみんなを頼れや!!」
「うっせぇな…女でも容赦しねぇぞ、いっちん」
万次郎が私の顔を狙って蹴り上げてきたので避けようとすると見知ったスーツ姿の男が間に入り、万次郎の蹴りから私を守ってくれた
「うちのお嬢に汚い脚を向けないで貰えますか、佐野万次郎」
「獅稀さん!?」
獅稀さんに蹴りを止められた万次郎は驚き、私から少し距離を取った
「樹高校生のお前がクラブで何してんだ、酒臭いしそんなエロい服着て野郎どもに食われるぞ。エロい服はパパンの前だけで着てくれないと♡」
「あちゃ…基まで最悪、獅稀さんに八雲くんまで来ちゃってるし」
いつのまにか基が優雅に煙草を吸いながらソファーに座り、濃い青髪の三つ編み姿の男が万次郎の横に立ち拳銃を構えていた
「これがお嬢の元カレの"無敵のマイキー,っスか、チビだし俺の方がイケメンなんすけど。これなら俺の方が絶対容姿いいじゃないっスか!今すぐ殺しますから俺と結婚しましょうよ♪」
「八雲(やくも)くんセーフティー外さない!万次郎撃ったら結婚どころか絶交だからね」
「お嬢に絶交されたら俺生きてけないッス!!」
「俺の娘モテモテだな!久しぶりだな万次郎、俺との約束破った落とし前はどうつけるつもりだ?樹はお前と別れた後、"絶対手を出すな,って言われてるから大人しくしてるからっていい気になんなよ。
さっき本気で俺の可愛い樹の顔を蹴ろうとしたな…
真一郎の弟でも許さねぇぞ、関東卍會ごと潰してやろうか?」
関東一のヤクザを前にさすがのココと春千夜は少しビビっているようだったが、万次郎は八雲くんに拳銃を突き付けられても平然と基と睨み合っていた
「ヤクザがガキの喧嘩に手出すなって約束したよね、八雲くん銃を下ろして」
「お嬢の命令は絶対っスからね、やめますよ。命拾いしたな佐野万次郎、さっさとお嬢の前から消えろや」
拳銃を仕まうと八雲くんは私に抱きついきたが、それを見た獅稀さんと基は八雲くんを躊躇なく蹴り飛ばした
「どさくさに紛れて俺の娘に何してんだ」
「何度言ったら理解するんですか、樹さんが穢れるでしょう。これならまだ裕翔の方がまだマシですよ」
「若も獅稀さんも酷いッスよ、俺のお嬢への愛は本気なんですって!」
2人に蹴り飛ばされた八雲はケラケラ笑いながら立ち上がり、スーツについた塵を払っていた
「八雲くんとりあえず黙ってて、後でかまってあげるから。万次郎、早く春千夜くん手当てしてあげて」
「樹の周りは忠実な犬ばっかだね…2人とも帰んぞ」
春千夜くんは舌打ちをすると大人しく万次郎について行き、ココは私に"またな,と肩に手を置くとクラブから出て行った
蘭と竜胆は基達の突然の登場に頭が追いついていないようでボケーっとしていた…
「樹のお父さんめっちゃ美男子なんだけど俺負けたわ」
「あれが関東一のヤクザ…」
「蘭の方が私は綺麗だと思うけど、基はもうおっさんだし。せっかくだけど今日はもうお迎えが来たから遊べないや、洋服とお酒ありがとね」
蘭と竜胆にお礼を伝えて買ってくれたワンピースと着ていた服が入った紙袋を手に取った
「六波羅単代の灰谷兄弟か俺の大事な樹をクラブに連れて酒まで飲ませて連れ回したのは許せないが…
服のセンスはいいから許してやるよ。樹のエロい身体にこの服似合ってる♡」
「お嬢のエロい身体見ただけで男どもはマジで勃ちまくりっスよ、久しぶり組に帰って飲みまくりましょうよ!どうせ飲み足りないっスよね?獅稀さんの運転で早く行くっス!!」」
「八雲のその下品な発言いい加減どうにかしてもらえないでしょうか?」
いつも優しく笑っている獅稀さんが真顔で八雲くんの頭に拳銃を銃口を向けていたのを見て私は慌てて獅稀さんを落ち着かせた
「八雲くんの発言がぶっ飛んでるのは今に始まったことじゃないんだから、獅稀さんも落ち着いて!蘭と竜胆騒がしくてごめんね、またね!」
蘭と竜胆に手を振ると獅稀さんの拳銃を下ろさせクラブから出て車へと乗り私の実家へと向かった
屋敷に入ると誰か組の者が瑞さんと環お爺ちゃんに連絡していたようで、基に獅稀さんと八雲くん組のみんなに強制的に朝まで飲ませることとなった…