高校二年生
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バイト先のカフェへと着きバイクを停めると裕翔くんと一緒に店の中へと入った
環おじいちゃんと同い年の店長の牧野 悟(まきの さとる)さんがカウンターを台拭きで拭いていた
「いらっしゃいませ。樹ちゃんと裕翔くんでしたか、おかえりなさい」
「ただいま、上で着替えて来ますね!」
カフェに入り階段を上がるとちょうどバイトの先輩である、瑞さんと同い年の眼鏡をかけたイケメン男子の金扇 伍(かなおおぎ あつむ)さんが制服に着替えていた
「そういや今日は試験だから早いのか、相変わらず高校生とは思えないエロい身体してるな。瑞が心配してたぞ、変な虫がつかないか」
「伍さんそれセクハラですよ、今日もよろしくお願いします。大体瑞さんも基も心配しすぎなんですよ」
「お嬢は美人ですからね、親父達も心配なんですよ」
ハンガーラックに吊るされた白の七分袖のシャツと足の黒のサロンエプロンを取り、鞄から黒のスキニーパンツを手に取るとスカートを履いたままパンツを履いた
「お前、俺と裕翔いるのによく着替えれるな」
「スカート履いてますから下着見えないでしょ?」
「はぁ…もう少し恥じらいを持つべきだな。裕翔行くぞ!樹先に下降りとくぞ」
伍さんは溜息を吐くとネクタイを締めながら着替え終わった裕翔くんを連れて先に店へと降りた
スカートを脱ぎ制服を脱ぐと白の七分袖のシャツに袖を通し、サロンエプロンを腰に巻いた
鏡を見て二つ結びが崩れてないか確認すると頬を叩き気合いを入れ、階段を降りて店へと出た
店には5組ほどお客さんが入っており、伍さんと裕翔くんが忙しそうにキッチンでフライパンを振っていた
その側でコーヒーを淹れていた悟さんが私に声をかけてきた
「樹ちゃん、テーブル席の女性のお客様にチーズケーキ二つ用意してくれるかい?もうすぐコーヒーは淹れれるから」
「わかりました!」
キッチンに入ると冷蔵庫からチーズケーキのトレーを出し包丁でカットし、お皿に乗せブルーベリーといちごを盛り付け
紙で切り抜いた花と蝶の紙をお皿に乗せるとその上からココアパウダーをふるいでふると、ケーキをのせたお皿にお花と蝶の模様が描かれた
トレーに悟さんが淹れたコーヒーとチーズケーキを乗せお客様の元まで運んだ
「お待たせ致しました、チーズケーキと珈琲でございます」
「うわぁ、このチーズケーキお皿に描かれてて可愛い!」
「素敵ね!ここのチーズケーキ美味しいけど、見ても楽しめるわ」
「喜んで頂きありがとうございます、ごゆっくりお楽しみください。失礼致します」
喜んでくれたことに私は嬉しく微笑むと一礼してキッチンへと向かった
「樹ちゃんのあのアイデア、お客様にすごく好評だよ。ありがとうね」
「お客さんに喜んで貰えて、私も嬉しいです」
「樹、トマトの魚介パスタとペペロンチーノとオムライスできたぞ。河谷のおっちゃん達の席に運んでくれ」
「はーい!」
伍さんが作ってくれたパスタとオムライスを片手で持ち、もう一つのパスタは左手で持って常連の河谷のおじいちゃん達の席へと運んだ
悟さんのお店は常連さんがついているので普段でも賑わいのあるお店なのだが、最近新規のお客様もよく来てくださるので正直すごく忙しいのだ…
いろんなお客様を接客し料理を運んだり食器を片付けたり、休む間もなくずっと動き回りあっという間に外は夜になっていた
最後のお客様が店を出たので扉を開けて"ありがとうございました,っと見送り、ドアノブにかけてある看板をcloseにした
「もう閉店の時間ですから看板、closeにしましたよ」
「ありがとう、樹ちゃん。今日も忙しかったね、3人とも助かったよ。ありがとうね」
キッチンカウンターの中で食器を洗いながら悟は店を閉める為片付けをしていた
「悟さんも伍さんも裕翔くんもお疲れ様です」
店の机を台拭きで綺麗に拭いていると、何故か店の扉が開き誰かが顔を覗かせていた
「あれ、もう終わったちゃってる。樹まだいるじゃん遊びに来たんだけど」
「兄貴が家出るの遅いから終わってるじゃんか」
三つ編み姿の灰谷蘭とその弟の灰谷竜胆の2人が顔を覗かせていた
2人に気づいた裕翔くんはシンクを洗いながら2人を睨んでいた
「あ!お前ら…また店に来たのかよ!!お嬢!こいつら六波羅単代の奴らですよ!」
「蘭と竜胆、もう店終わりだからね。てかまた来たの?」
「さっそく変な虫が二匹も来てるじゃないか、樹先に上がっていいぞ」
「樹ちゃんは本当にモテるね、伍くんの言う通り先に帰っていいですよ」
「伍さんに悟さん裕翔くんすみません。蘭と竜胆外で待ってて急いで着替えるから」
2人を店から出してドアを閉め階段を上がりバイトの制服を脱ぎ洗濯カゴに入れて、制服へと袖を通し鞄を持って下へと降りた
「樹ちゃんタイムカードは書いておくから大丈夫だよ、今日はお疲れ様」
「悟さんすみません、先にあがります。裕翔くん心配しなくても自分で帰れるから、寝てていいからね!お疲れ様でした」
「お嬢がモテるのは理解しますけど…気をつけてくださいよ!」
「大丈夫ー!蘭と竜胆は友達だから!また明日ね!」
悟さんと伍さんと裕翔くんに頭を下げると店の扉を開け外で待っている灰谷兄弟の元へと走った
「樹遅い、待ちくたびれた」
走ってきた私に気が付いた蘭はいきなり私を抱きしめた
「兄貴ずりぃ、樹待ってたのはオレもなんだからな」
「2人とも毎日バイト先に来て会ってるでしょうが…で、今日は何?言っとくけどサウスの勧誘はお断りだからね」
「今日はプライベートで樹に会いにきた、とりあえず制服でオレらと夜の街歩くのはやべぇから服買いに行こ」
「行くって返事してないし、明日普通に学校なんだけど…」
私の返答を聞く気などないようで、竜胆が私の肩にかけていた鞄をいつの間にか持ってくれていた
「諦めろ樹、ちゃんと朝学校行くまでには解放してやるから」
「樹のこと気に入ったから諦めて、お金は全部出してあげるからさぁ行こ」
「蘭太っ腹ー、顔もいいけど性格も完璧じゃん」
蘭が離れ手を繋がれ私は真ん中を歩き服屋へと向かった
「いらっしゃいませ、灰谷様。お待ちしてました!さて、お連れの方はこちらに」
高校生に大人気のファッションブランドのお店に連れて行かれ、綺麗な女性スタッフさんに試着室に押し込まれたのになぜか化粧をされ始めた
「お肌がお綺麗ですね、スタイルもいいですし。読者モデルとかされてるんですか?」
「モデルなんてムリムリ!まぁ適度な運動はしてますけど」
週一でサクチャイ先生の教室も行ってるし、基の組屋敷に遊びに行ったときは組の人達と組手してるから太る心配はないな
「先輩、灰谷様がお連れの方にこれを着せてっと言ってます」
スタッフさんが白のフリル付きオフショルトップスと黒のタイトスカートと総レース柄のパンプスを手に持って試着室の中へと入ってきた
「さすが灰谷様!この綺麗なお顔とお身体には絶対似合います♪りんちゃん、この服に合うアクセサリーとバックも用意して」
「はい!任せてください♪」
りんと呼ばれたスタッフは持ってきた服をハンガーラックにかけ、言われた通りにアクセサリーを店内に探しに行ってしまった
私の化粧をしてくれていたのはどうやらこの店の店長さんだったようで、素早く化粧を終わらせると私の制服を脱がしオフショルのトップスとタイトスカートを履かせてくれた
「女でも惚れ惚れしちゃいます…凄くsexyなお身体ですね、灰谷様の選んだお洋服お似合いですよ♡」
2つに結っていた髪をおろし櫛でといてくれたので総レース柄のパンプスを履くとアクセサリーを取りに行っていたりんと呼ばれたスタッフが帰ってきた
「店長!バックはショルダーの赤のエナメルにネックレスはラインストーンのお花のネックレスとかどんなでしょう?」
「バックはいるけどアクセサリーはいらない、このネックレスとピアスは外せない。大切な物だから…」
「りんちゃんバックは貰うわ、片付けてきて!それならネックレスはそのままでバックだけにしましょう、灰谷様このような感じでどんなでしょう?」
赤いバックを受け取り、店長さんに連れられて蘭と竜胆の元に向かうと2人とも突然抱きついて来た
「やばぁ凄く似合ってる、このカードで払って」
「兄貴この服も一緒に!」
竜胆が背中と腕はレースの胸元はざっくり開いている黒のミニワンピースを店長に押し付けると、"ありがとうございます,っと言い会計をし始めた
「着ていた服はこちらの紙袋にワンピースはこっちに入れておきましたので」
りんと呼ばれたスタッフは竜胆に二つの紙袋を渡した
「蘭と竜胆ありがとう。凄くお洋服可愛い!」
「お腹すいたから行こうか」
店長からカードを受け取ると私達は店を後にし、六本木の会員制のクラブへと私は連れて行かされた