高校二年生
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私はいつものように目を覚ますと部屋着のTシャツを脱ぎ制服に袖を通した
高校生に入学したときに私から基に長距離トラックの仕事を辞めてそろそろ実家の神水流組に帰ったらと切り出し、今私は組の管轄内の高級マンションで一人暮らしを満喫中なのだ
前のマンションも綺麗だったが今住んでるマンションは桁外れに高級なお部屋で一人暮らしなのに3LDKで一階にはコンシェルジュが24時間滞在してセキュリティーもしっかりしていて安全だが…
家賃が凄く高いのでまさか高校生が一人暮らししているとは、普通の人は思わないだろう…
基の中で私が高校卒業するまでは堅気の父親でありたかったみたいだが、私が切り出したのもありそこはすぐに納得した
だが私も神水流組で暮らそうと基が駄々を捏ね瑞さんまで基の味方になり大変だったが、環お爺ちゃんが"学生の女の子なんだから組から学校を通うのはいろいろ大変だから一人暮らしさせてやれ,っと一言言ってくれたので組の管轄のマンションで暮らすことを条件にだが納得してくれた
まぁ過保護な基だから隣に裕翔くんを前みたいに住まわせてるけどね
獅稀さんは若頭の基の隣でお仕事が忙しいようで本当は裕翔くんとマンションで暮らしたかったようだが、組みを抜けた裕翔くんとは暮らせないと諦めていた
神水流組の構成員だった私と同い年の裕翔くんは私が高校を入学したときに環お爺ちゃんと瑞さんと基に"お嬢の夢を隣で手伝いたいので組を抜けさせてください!俺はお嬢と初めて出会って敗北を味わい…あの瞬間!お嬢に着いて行くって決めたんです!!親父達お願いします!!,と土下座をし3人は爆笑しまさかの組をやめてカタギになることを許したのだ
私のバイト先で裕翔くんは今一緒に働いている、東卍のみんなに話した将来の夢を実現する為私は高校卒業したら自分の店を持ち裕翔くんも私と一緒に働きたいそうだ
私は了承してないが裕翔くんは料理もお菓子も上手なのは知ってるし、バイト先の悟さんも伍さんも絶賛しているので頼もしい相方だ
鏡を見ると中学生の頃よりも成長した胸はEカップになり制服の半袖シャツに収まりきれず、第三ボタンまで開け緩くネクタイをすると短いスカートに黒のハイソックスを履いた私が鏡に映った
耳と首には圭くんのあの十字架のピアスとネックレスをちゃんと身につけ輝いていた…
長い髪を二つ結びに結んで鞄を持つと部屋を出た、するとタイミングよくお隣さんの裕翔くんの扉が開いた
「お嬢、おはようございます!学校まで乗せていきますよ!」
「裕翔くんおはよ!今日はいいよ、学校行く前に圭くんのお墓に寄ってからいくつもりだから。今日シフト一緒だよね、試験終わったら迎えに来てくれる?裕翔くん一緒にバイト行こ!」
「はい、わかりました!校門まで迎えに行きますね!お嬢、気をつけて」
「行ってきまーす!」
鍵を閉め裕翔くんに手を振るとエレベーター
で下まで降りて煙草に火をつけ吸いながら圭くんの墓地まで歩き始めた
あれだけ煙草が嫌いだったはずの私がこの歳になってまさか吸うようになるとは、私自身驚いている…
まぁ…万次郎と別れてあのバカをどうしたら止められるか悩んでいるうちにいつの間にか基の煙草を手出して吸い始めちゃったんだよね
基は私と万次郎が別れたときキレて万次郎殺す勢いだったのを必死に止めた私はマジで偉いと思う…
瑞さんと環お爺ちゃんや組のみんなまで出てきちゃってたしな…
本当感謝しなさいよ…バカ万次郎
いつの間にか圭くんのお墓の墓地に着き、鞄から使い捨ての弁当箱に入ったお弁当をお墓に供え煙草の火を消し線香に火をつけた手を合わせた…
「圭くんおはよ今日はお弁当作ってきた、からあげ上手に揚げれたから食べてね!私も高校二年生になっちゃったよ…
圭くんと高校の制服着てデートしたかったな。
千冬は相変わらず相棒のタケミっちーとくっついてるよ、一虎くんもこないだ会いに行ったら元気そうだった。
パーちんは相変わらずぺーやんとお仕事頑張ってるよ、あの二人のコンビは本当面白すぎ!
東卍のみんなは元気だよ、万次郎だけずっと避けられてるからわかんないや…圭くん…このままじゃ万次郎ダメになっちゃう。
あのバカ!東卍のみんなをボコって、関東卍會なんてチーム作ってさ…
圭くんとエマちゃんにも万次郎のこと頼まれたのに、私一人じゃあのバカ止めれない…
あのタケミっちーでもいたら…万次郎止めれるかな…
未来に帰っちゃったから…無理なのはわかってる。
やめやめ!!
こんな悩んで私らしくない、私がなんとかしなくちゃね!!
今日は弱気な私を圭くんに晒しちゃった、ごめん…
学校行かなきゃ、またね」
圭くんのお墓に手を振ると鞄を持ち学校へと向かった…
まさか現代に帰ったはずのタケミっちーと会う事になるとはこの時の私は予想もしなかった
学校の門を通り靴箱へと向かっていると後ろから八戒がいつものように抱きついてきた
「いっちん!おはよ、今日も美人でめっちゃ可愛い♡」
「八戒おはよ!ちゃんとテスト勉強してきた?柚葉に出るとこ書いたノート渡したんだけど、また赤点とるとかなしだからね!」
「ちゃんとノート見たよ、いっちんの手書きノートはオレの宝物だから大事に飾ってる!」
首元に腕を回して猫のように頬を擦り寄って甘えてきた
「飾ってどうすんの…てか私以外の女の子ともそれぐらいスキンシップができるようになったらモテるのに」
「オレはいっちんだけでいいんだよ♡」
「八戒…イケメンなんだから彼女作んないとか青春無駄にしてるから」
「いっちんとタケミっち達と青春してるからいいんだよ、噂をすれば。ウィ!!タケミっち!!期末の勉強した?オレ、イス座ると眠くなっちゃうんだよねー」
タケミっちーが靴箱に来たので八戒は肩を組み挨拶をしていた
「テスト中ぐらいは眠らないの、マジで留年するよ!」
すかさず八戒の頭を叩くと靴箱にローファーを入れた
「八戒ってさぁ、なんか全体的に見かけ倒しだよなー。いっちんおはよ、今日も最高にエロ可愛い♡」
「わかる!」
溝中五人衆のかずしくんがいつものように目を輝かせて挨拶すると、遅刻魔のタケミっちーが珍しくタクヤとあっくんとマコトくんと揃って登校してきたことに私は驚いていた
「みんなおはよ、タケミっちー今日は珍しくちゃんと起きれたんだ」
なんかいつものタケミっちーと雰囲気が違うことに私は気付いていた…
「おい、オレのいっちんなんだからエロい目で見んじゃねぇーよ。どうしたよ、タケミっち!?ボーっとして低血圧だっけ?早く行くぞー」
唖然としているタケミっちーを無理矢理教室へと連れて行き、席に荷物を置き期末試験を受けた
テストが終わり鞄に筆箱を入れ片付けているとタケミっちーが私の席にやってきた
「タケミっちー、なんか今日変だよ?なんかあった?」
「いっちん話したい事あるんだ!!あのさ…千冬は?」
「千冬ならいつもみたいに社会科準備室だと思うけど、ちょっと!?タケミっちー!?」
私の腕を掴みいきなり教室から飛び出し走り出した
社会科準備室に入ると"千冬ぅぅぅ,っと千冬と叫びながら教室に入った…
「おうタケミっちか…デッケェ声。いっちん連れてどうした?」
「ハァハァ…いきなし意味わかんないんだけど…」
「いっちぃんん!千夫ぅう、オレ…未来のマイキー君と握手したんだ」
泣きながらそう言ってきたタケミっちーに私も千冬も驚いていた
「朝からなんか変だと思ったら、未来のタケミっちーだったわけね」
「オマエまさか…未来のタケミっちか!!?」
「そしたら戻って来ちゃった」
「え?なんで…!?」
「わかんねぇ。でもあの人が"助けて,って言ってるんだ」
タケミっちーの言葉を聞き未来の万次郎はやっぱり助けて欲しいんだっと思い、未来のタケミっちーがいることで万次郎を助ける事ができるかも…
悩んでいた私にとってまたあのタケミっちーに出会わせてくれたことに、信仰心はないが今回ばかりは神様にありがとうと感謝をした
「そっか…未来の万次郎はちゃんとタケミっちーに助けてって手を伸ばせれたんだ。おかえり、タケミっちー!朝圭くんと話しててタケミっちーに会いたかったんだよね。まさか本当にタケミっちーに会えることになるなんて、神様には感謝しなきゃ」
私は圭くんの十字架のネックレスを両手で包むと祈るように手を握った
「そっか…やっぱり今は12年前じゃないんだな…」
「ああ」
「…今度はあれから2年後…10年前にタイムリープか…」
「マイキー君がトリガーって事はもう未来にはそう簡単に戻れないな…」
「え?そうだ…マイキー君は今どうしてるの?」
タケミっちーの言葉に私と千冬は目を合わすと下を向き口を閉じた…
"不良辞典,こと山岸一司(やまぎしかずし)くんをタケミっちーが呼び社会準備室に入ってきた
私は机に座り煙草が吸いたくなったので鞄から棒付きキャンディーを出して口に入れた
「へぇタケミチが不良界隈の事知りたいなんてめずらしいじゃん!呼ばれてやったぜ?」
「"不良辞典,山岸か…」
「東卍の解散から2年!東京の勢力図は大きく変わった、まず関東を制した東卍が解散した事によって東京は不良界はまさにカオス!!」
かずしくんの話を椅子に座って真面目にノートにタケミっちーはメモし、隣に座っていた千冬は"メモすなっ,っと笑いながらツッこんでいた
「"我こそは,というチームができては潰されできては潰されのまさに群雄割拠!"東京戦後國時代,に突入した!!」
「戦國時代…」
「しかしその時代は3人のカリスマの出現によって終止符を打たれた」
「3人のカリスマ?」
「そう!!一つ港区を拠点とする"最大,の勢力六波羅単代の総代寺野サウス。
一つ新宿区を拠点とし"最強,を謳うナゾの愚連隊梵 首領瓦城千咒。
そして渋谷区を拠点とし無敵を謳う関東卍會、総長佐野万次郎。
今東京はこの3チームによる三つ巴の均衡状態"三天時代,になっているんだ!!」
「マイキー君と同じレベルがあと2人!?」
「瓦城千咒は全てが謎につつまれてて…ってねぇ聞いてる?」
かずとしくんから東京の今の不良界のことを聞いたタケミっちーは下を向き、しばらく考え込んでいた
東卍が解散した後のことを未来から帰ってきたタケミっちーは知らないのだから…
私と万次郎が別れていることも知らないだろうし…
棒付きキャンディーを噛むと私は棒をゴミ箱に捨てた
「オイタケミっち!またオマエこーなってない?はぁ、オマエはすぐ視野が狭くなる。マイキー君に思う事いっぱいあるかもしんないけどさ、まずケジメつけなきゃいけない相手がいるんじゃない?」
千冬の言葉にタケミっちーは"ケジメ?,っ首を傾げた
「日向ちゃんだよ、タケミっち。会っておいで」
「そうだ!ヒナに謝らなきゃ!!」
「私はバイトの時間だからそろそろ行くわ!裕翔くん迎えに来てくれたみたいだし、3人ともまたね!」
タケミっちーと千冬とかずしくんは窓の外を見ると、校門でバイクに乗っておおきな声で"お嬢!迎えに来ましたよ!!,っと手を振る裕翔くんを見ていた
「ハハッ、裕翔さんは本当変わらないな」
「タケミっちー日向ちゃんによろしくね!」
鞄を背中に背負うと窓を開け躊躇なく私は窓から飛び降りて靴箱で靴を履き走って裕翔くんが待っている校門へと向かった
「お嬢!お疲れ様ッス!お嬢の制服姿めっちゃ可愛いです!」
ヘルメットを渡してくれたので頭に被ると私は裕翔くんの後ろに跨りバイクに乗った
「おだてるの上手いね裕翔くん。お迎えありがとう、伍さんが待ってるから行こっか」
「はい!ちゃんと掴まっててくださいよ!」
裕翔くんの腰に腕を回し落ちないようにギュッと握りしめバイクはバイト先へと向かった…