12年後の現代
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タケミっちーが梵天のことを嗅ぎ回っているとココから聞いた私は、タケミっちーの命が危ないので本格的にここから脱走する為動き始めていた…
タケミっちーが現代に帰ってきたタイミングでタケちゃんがアロマディフューザー買ってくれたのと、ココからガムを貰えたことで脱走する道具が揃ったのがでかいよね
アロマディフューザーの中にある乾電池とガムの包み紙の銀紙を使い…
表側の銀色の方を乾電池の片側にあたるように持ち、そしてもう片側に包み紙を接触させると火が着くのだ
今の万次郎ならタケミっちーを簡単に殺しちゃう勢いだから、今の万次郎の状態をあの子は知らない…
万次郎を捜すのをやめさせなきゃ!!
私の監禁されてる部屋は監視カメラはないが盗聴器がつけられているので失敗は絶対にできない…
梵天の幹部の男が救急箱を持って部屋へと入ると、いつものように首輪に繋がれている鎖を鍵で開けてくれた
「樹さん、足首が痛いっと昼に聞いたので救急箱持ってきました。どこらへんですかね?」
「手錠のとこ」
"失礼します,っと言い男は私の両足の手錠が掛けてある場所を見つめたると、手錠がすれて足首は傷だらけで血が出ていた
「樹さん、これは痛かったですね…足首の手錠を解除して手当しますね」
「痛かったんだよね。ごめんね、ありがとう!」
手首の手錠はそのままの状態で足首の手錠の鍵を男は出して解除してくれた
「消毒して包帯巻きますね」
「手錠で擦れるから包帯厚めに巻いといて、あのバカのせいで治り遅くなるから」
「わかりました」
ベッドに下着姿で鎖に繋がれ足首を手当されている間に私はバレないように親指の関節を外し手首の手錠を抜けた
手当てして包帯を巻いている男は私が手錠を抜けたことに気がつかず、手当てしてくれていた
巻き終わり頭を上げようとした男の口を瞬時に手を当て声を出さないようにし、手刀し気絶させベットに寝かせた
音をなるべくたたせないようにして親指の関節を治して男のスーツを脱がし私が着替えると、男が持っていた拳銃をスーツの内側の胸ポケットに入れナイフで首輪と髪を切った
足首にしていた手錠を気絶させた男の手首に手錠をはめた…
私はアロマアロマディフューザーの電池を抜きガムの銀紙を使い乾電池の片側にあたるように持ち、もう片側に包み紙を接触させるとガムの銀紙が燃え火がついた
私はその火をソファーにつけて燃えあがるのを見るとサングラスをつけて廊下に出ると走りながら大きな声で叫んだ
「火事だ!お部屋に火が!!みんな来てくれ!!」
私の声に気づいた梵天の下っ端くん達は煙が出ている部屋を見て騒ぎ立てた
その騒ぎに動じて私は素早くエレベーターで下まで降りた
男装して髪も切ってサングラスをかけた私とは気づかれず簡単にエレベーターに乗り込めた
一階まであと少しだったのに3階でエレベーターが止まり扉が開き、目の前に鶴蝶くんと蘭が乗り込んできたので咄嗟に私は頭を下げてエレベーターから降りた
だが蘭に腕を掴まれた
「見ない顔だな…オマエ名は?」
声を出せばバレるためエレベーターの扉が閉まるボタンを押し、蘭の腕を振り払い鶴蝶に向かい蘭を蹴り飛ばした
「オマエ!樹だな!?」
「はあ?!いっちんなのか!?」
2人はエレベーターの中に蹴り飛ばされ頭を打ちドアが閉まる瞬間に私はサングラスを少し外し2人に笑った
「バレちゃった、またね♪」
ドアが閉まったので私は素早く廊下を走り下に降りる階段へと向かった
2人にバレたのと部屋に私がいないことに気がついたようで、ビルの中の梵天の下っ端達は騒がしくなっていた
曲がり角を曲がると下っ端くんとぶつかりサングラスが外れて私の顔を見た若い男は私の名前を叫びそうになったので瞬時に口を手で覆い、誰もいない部屋へと連れ込み拳銃をお腹に突きつけた
「静かにして、仲間呼ぼうとしたら…打つから」
「お嬢!私は親父の…樹様の父親であられる基様の神水流組の構成員です!お嬢を助けるため潜入してました」
そう言って男は指輪を外し、神羽会神水組の家紋が指輪の裏に描かれているのを見せてきた
「身体に刺青すると梵天にバレたときやばいんで、指輪に神水組の家紋を親父が入れてお嬢を安心させろと言われまして…」
「基の組の者か、よくバレなかったわね。私が脱走した今ここにいる理由ないから一緒に逃げるよ、逃走用の車はある?」
「ちょうどこの部屋の窓から見えます、あの青いGT-Rが私の車です。鍵も持ってますから今すぐ帰りましょう!」
組の男の車の鍵を私は胸ポケットに入れ窓の外にある車を見た
「いい車じゃん、あれなら逃げ切れる…さて、下まで行くわよ!」
私が部屋から出ようとするといきなりドアがぶっ飛び、蘭と鶴蝶くんが下っ端達を引き連れて部屋に入ってきた
「樹!鬼ごっこも終わりだ、今すぐ部屋に戻れ」
「蘭の言う通りだ、まだオレ達だけしか脱走したことは知らない!戻って来い!」
蘭と鶴蝶くんは私に拳銃を突きつけてきた
「蘭、鶴蝶くん…タケミっちーが万次郎を捜してる、あの子を死なせるわけにはいかない。だからずっとここで囚われてる訳にはいかないの…タケミっちーなら万次郎を救える、行かなきゃ。2人とも…お別れだよ」
左手で神水流組の男の首根っこを掴み、右手で拳銃を窓ガラスに向け4発撃ち込むと足で蹴り破れた窓ガラスに突っ込み外へ飛び降りた
真下に青色のGT-Rのボンネットに受け身を取って落ち、掴んでいた男を助手席に放り込み私は運転席に座りエンジンを掛けた
まさか私達が窓から落ちると思っていなかったようで、蘭と鶴蝶くん達は破れた窓ガラスから拳銃を構え発砲してきた
「お嬢!?オレが運転しま…うわぁ!!?」
「いいから座ってて!!全速力で逃げ切るからまかせて!運転には自信あるんだから」
私はアクセルを踏み弾が車に当たらないようにスピードを出して走り去った…
猛スピードでカーブを曲がるたびに助手席に座っている男は絶叫していた
後ろから梵天の下っ端くん達が車で追いかけてきたが私の運転技術に追いつけず引き離した
ミラーを見ても追跡の車はいなかったので私はようやく落ち着き、助手席に乗って気絶している男のポケットから煙草をパチって一息ついた…
とりあえず基の元に戻ってタケミっちーが今どこにいるか獅稀さんに捜してもらわなきゃな
アクセルを踏み神水流組の屋敷へと向かった