12年後の現代
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タイムカプセルを開けたあと箱に残っていたビデオテープを持って、オレは秋葉原に来ていた
「ビデオテープ?あー、観れそうだね。そこのデッキ使っていいよ」
「うあーなつかしー、ブラウン管テレビ」
電気屋さんのおじさんが店のデッキを貸してくれたのでビデオテープを中に入れた
何撮ったヤツかなぁ
エロビデオだったらハズいな…
すると映像が流れマイキー君のお兄ちゃんと幼いマイキー君がハイキックでビンのフタを開ける映像が映った
マイキー君だ!!!
…なんでオレの手紙にこんなの入ってんだ!!?
場面は変わり、エマちゃんとマイキー君のお兄ちゃんとお爺ちゃんがご飯を食べて映像が流れた
これ…
佐野家のホームビデオ!?
なんでこんなもの…ってあれ…!?
映像が変わり、マイキー君1人が映っていた
このビデオ…
マイキー君がオレ宛てに入れたモノ!?
「12年後のタケミっちへ。手紙ではああ言ったけど、オマエだけに伝えたい事がある。オレには自分では制御できない"もう1人のオレ,みたいなものがある。"黒い衝動,」
マイキー君の言葉にオレは言葉の意味がわかる場面があった…
マイキー君が一虎君を殴り殺そうとしたあの場面を…
あれがそうだ…
「その衝動を抑えていたのは多分兄貴であり、エマであり…場時にいっちんだった…12年後の自分が怖い、周りを不幸にしてるに違いない。だからいっちんとも別れ…東卍のみんなとは決別する。わかるだろ?巻き込みたくないんだ。タケミっち約束してくれ、オマエももう12年後のオレに近寄るな。過去に戻ってオレを救おうなんて思うな、オレは自分でこの道を選んだ。タケミっちもうオマエとは二度と会う事はない、だから最後に言っておく。幸せになれ!」
ビデオテープはそこで終わった…
やめてよ…
そんな笑顔…
マイキー君は誰かのせいで闇堕ちしたんじゃない、自分自身の"黒い衝動,のせい…
いっちんのせいじゃなかった…
もうどうにもならないんだ
オレはあの後どうやってアパートまで帰ったのかよく覚えてないが、一虎君がアパートの目の前でオレの帰りを待っていた
「タケミっち!!待ってたぜ、聞けよ!やっと梵天のシッポを掴んだぞ!!いっちんもそこに囚われてる可能性がある、新宿区の…」
「一虎君…もう…いいんです」
「…え?…オイタケミっち?どうしたんだよ!?」
「オレはもう梵天とは関わらない、それがマイキー君の望みだから」
「…あ?どういう事だよソレ?いっちんも…見捨てんのか!?」
一虎君の話を無視してオレはアパートへと帰った
ビデオテープを見てからオレは梵天を捜すことをやめ、ヒナとの結婚式の準備に追われた…
今日も三ツ谷君の仕事場に来て、ヒナのドレスを見に来ていた…
「オイタケミっち!何ボーっとしてんだよ!」
「準備できたってよ!」
八戒と千冬の声でボーっとしていたオレはハッと気がついた
「どぉ?柚葉ー」
「着付けとかわかんないから、上手くできてるかわかんないけどどおかな?」
柚葉ちゃんが試着室のカーテンを開けると、白いウェディングドレスに身を包んだヒナが目に飛び込んだ
「うわぁ…」
ヒナのウェディングドレス姿は…
凄く綺麗だった…
「キレーヒナちゃん!!」
「いっちんは最初から慣れてたけど…十年かかってヒナちゃんにだけは慣れたな」
女の子に固まる八戒がヒナには慣れて、ウェディングドレス姿を褒めていた
「髪キメたらもうバッチリだな!」
「ホントタケミっちにはもったいねぇ美人さんダワ!」
ドラケン君と千冬の言葉にヒナは"ふふ,っと笑っていた
オレはあまりに幸せすぎて目から涙が流れ出た…
「え?ど…どうしたの!?タケミチ君!」
「…ゴメン。幸せだなって思ったら、マイキー君の笑顔が浮かんで」
そうだ!
いつでもそうだった
辛い時ほど君は笑う…
マイキー君ごめん…
オレ約束守れないや…
「オレ行かなきゃ」
梵天に関わらないと決めていたが、やっぱりマイキー君を捜すためオレは再び動き始めた