12年後の現代
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梵天の所有するビルのある一室に私は首に首輪と鎖をつけられ手首と手足は手錠をかけられ監禁されていた…
窓のない広い部屋にはキングサイズのベッドとお風呂とトイレがあり、私はいつものようにベッドの上で首に首輪と鎖をつけられ足と手に手錠をつけられたまま目を覚ました
目を覚ますと万次郎はおらず毎晩ただただ乱暴に抱かれ、抱き潰されて目を覚ますと身体は体液でベタついていた
「はぁ…いないって事は朝か…」
万次郎がいないときは決まって朝だ
窓がない部屋なので時計もテレビも私の携帯電話もないので、時間の感覚がわからなくなる…
圭くんとお揃いのネックレスとピアスは外されず付けたまんまだった
するとドアを誰かがノックしたので、裸の私は両手と両足を鎖で繋がれていたが器用にベッドのシーツを手に取り身体を隠した
「失礼します」
スーツ姿の厳ついスキンヘッドの男が朝食をトレーに乗せて持ってきてくれた
ソファーの側のテーブルに置くと私の側に近寄り、私の首輪に繋がれている鎖は逃げないように壁に繋がれているのでポケットから鍵を出して外してくれた
「悪いんだけど、裸だから向こう向いててくれる?」
「あっ、すみません」
鍵で鎖を壁から外して鎖を持ったまま、男は慌てて背を向けた
その瞬間私は素早く男を手刀し気絶させた
「ごめんね、少し眠ってて」
シーツを身体に巻き付け男の持ってた鍵を奪うと足の手錠の穴に鍵を指したが鍵が違うようで解除できなかった
すると再びドアが開き昔の三つ編み姿とは違いオールバックのスーツ姿の灰谷蘭が部屋に入ってくると、倒れた男を眺め溜息を吐いていた
「樹その鍵も手錠の鍵じゃない、いい加減諦めたら?」
「これも違ってたか、今日は蘭が来てくれたんだ。この部屋暇だから出たいの…出ちゃダメ?」
「樹は好きだからなんでも聞いてあげたいけど、それだけは絶対無理。油断しすぎだろコイツ、オマエらこの役立たず部屋から出せ」
部屋の外にいた梵天の下っ端達は蘭の言葉を聞き素早く私が手刀して気を失った男を部屋から運び出した
「朝食食べるか?」
「身体ベトベトのまま食べたくない、シャワー浴びたい…」
「またボスか…オレがいるからシャワー浴びれるぞ」
「全部外してゆっくり入りたいな〜」
「コレは付けたままだ、ボスの命令だから。嫌ならそのままになるが…」
「ケチ!はいはいわかりました、つけたまま入りますよ」
身体にシーツを巻き鎖と手錠を付けたまま風呂場へと向かい歩こうとすると、蘭が抱き抱えて風呂場まで運んでくれた
「足…それじゃ歩けないだろ」
「蘭は昔と変わらず優しいね、ありがとう」
礼を言うと蘭の腕から降りて扉を閉めると身体に巻いていたシーツを脱ぎ、鎖をジャラジャラ鳴らしながら浴室に入り頭からシャワーを浴び髪を洗い身体をソープで洗い流した
ずっとこの部屋から出さないつもりか…
外に出てないからめっちゃ肌が白くなってる…
そろそろ基の我慢の限界がくるだろうな
組を動かしていずれ梵天と万次郎を潰しにかかるはず…
私だけじゃ万次郎の心にまで声が響かない、タケミっちー
私…どうしたらいい?
私は浴室の壁を思いっきり叩くとシャワーを止め脱衣所へと出て、バスタオルで身体を拭いた
「あ、手錠手足にしてるから服着れないんだ」
溜息を吐くとバスタオルを巻き蘭の元に戻った
「あぁなるほどな、手錠あるから服着れないのか。そのままでいいから髪乾かす、その後食べさせてやるから座れ」
「慣れって恐いね、私バスタオル1枚なんだけど…」
バスタオル姿で革張りのソファーに座ると蘭が背後に立ちドライヤーで髪を乾かしてくれた
乾かせれると隣に座り朝食を食べさせてくれた
「ん、美味しい。ねぇ今日は何日?」
「今日は6月19日だ」
「6月19日か…約束守れなかったな」
そっか
今日は6月19日.
武蔵神社にみんなで埋めたタイムカプセルを掘り起こす日だ…
あのタケミっちーも過去から現代に帰ってきてるはず…
あの子のことだ、万次郎と私がいないことに気づき調べるだろうな…
蘭にパンやウィンナーを食べさせて貰いつつ、懐かしいタケミっちーを思い出し笑った
「樹の笑顔…久しぶりに見た。やっぱオマエは笑ったほうがいい…」
「思い出し笑いってやつよ、昔を思い出しちゃった…万次郎は?」
「ボスは今このビルにはいない」
「蘭…私を手放したのは万次郎なのに、なんでこんな事になってんだろうね。イザナ同様、ヤンデレ男は大変だね。お店は伍さんと裕翔くんがいるから安心してるけど、問題は基…神羽会動き出してる?」
「樹の親父か、いやまだ目立つ動きはない。やっぱ気になるか?」
「そうだね、基絶対キレちゃってるから。本気で万次郎殺しにくる、基が動くなら組のみんなが動く…昔みたいなガキの抗争じゃなくて殺し合いになっちゃうからね…」
「あの頃か…懐かしいな」
「こんな部屋に私を閉じ込めてどうしたいのかわかんないわ…」
「オマエを逃がさない為だよ、樹」
部屋のドアの鍵を開け明司武臣ことタケちゃんが煙草を吸いながら部屋へと入ってきた
「樹の相手はオレがするから、蘭は下がれ」
「武臣さん、わかりました。樹またな」
「ありがとう、またね」
蘭に手を振り部屋から出るとまた鍵が閉まり、タケちゃんは蘭が座っていた場所に腰を下ろした
「タケちゃん1本ちょーだい」
「昔は煙草の煙すら嫌いだったオマエが煙草を吸うようになるとはな、ほら」
"これぐらいしか楽しみないもん,っと言い1本貰うと火をつけ吸い始めた
「今日もまた激しく愛されてるな…」
タケちゃんは私の数え切れない胸元のキスマークと肩の無数の噛み跡を見つめたいた…
「愛ね…これは歪んだ愛し方だよ、愛してる女に首輪つけて手足に手錠つけて鎖で監禁する?抱き方だって一つも愛がこもってない、只々己の性欲を満たす為の女にすぎない」
タケちゃんは黙って私の話を聞き、煙草の煙を眺めていた…
「今のあいつは…そんな愛し方しか出来ないんだよ。そろそろ痺れ切らしてるだろうな、基の奴」
「タケちゃん基に殺されちゃうよ?私を連れ去ったとき防犯カメラに映ってたし、獅稀さんは絶対見逃さない…まぁ梵天の所有ビルまではセキュリティーが強すぎるからハッキングできないだろうけどね。蘭もタケちゃんも血の臭いがする…今日も殺したの?」
「春千夜がネズミを三匹始末した、オレじゃねぇよ」
「春千夜か…あの狂気的な性格、薬の飲み過ぎなんじゃない?帰ってきたら万次郎も血の臭いさせて部屋に来るんだ…タケちゃんお香用意して、その臭い嫌いなの」
灰皿に煙草の吸い殻を捨てると私はベッドのシーツを全部剥ぎ取った
「用意させる、そのシーツも新しいのに変えたらいいんだな?」
「さすがタケちゃん!あと肩紐がないストラップレスブラと紐パン何枚か買ってきて、手錠しててもそれなら着られるから。サイズはタケちゃんがわかるでしょ?」
「わかった、それも用意させる。オレがいない間、春千夜が来ることになるがどうする?」
「春千夜のテンション苦手だから連れてこなくていい。鎖を壁に閉めて大人しくベッドで待っとく…」
私の言葉を聞いたタケちゃんは吸い殻を灰皿に捨てると、私を寝台に寝かし首輪に繋がっている鎖を壁に繋げて鍵をし動けないようにした
「すぐ戻ってくるから、なんかあればベッドの頭上のボタン押せよ」
「いつものように大人しくしときますよーだ」
タケちゃんは"悪りぃな,っと謝り頭を撫でると部屋から出て行った
囚われてい私は何もできないので目を閉じた…