ドラケンとの14日間
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昨日朝方に帰って来たのもあってまた目が覚めると夜だった
生活リズムが逆転してる、やばいな…
ベッドから出ようとすると布団の中に引き摺り込まれた
「いっちん…今日はもうこのままベッドの中にいようぜ…」
まだ眠いのかドラケンがギュっと抱きつき甘えてきたので、世の中の女性はこれを見たらキュンっとくるんだろうが…
生憎俺はそんな女ではないのでドラケンの腕から抜けベッドから出た
「俺は起きたいから無理、てかドラケン電話鳴ってんぞ。」
あ?と苛立ちながら電話を取るとなんだパーと聞こえてきたのでぱーちんくんから電話だったようだ
ドラケンに背を向けて着ていたTシャツの上にパーカーを羽織って、もちろん前はドラケンに絶対見られないように気をつけてデニムのパンツに履き替えた
「ぱーとぺーがいっちんとご飯行きたいって言ってんだけど…どおする?」
「お腹空いたから行きたい!」
「だってよ、よかったな。あ?ハチ公前に来てんの?わかった。いっちん、もうぱーとぺー来てるってよ!」
財布と携帯をデニムのポッケに入れ下へと降りハチ公前までドラケンと歩いて向かった
二人とも似たような和柄の服を着ていかにもヤンキーですって服を着ていた
「よ!いっちん!何食べてぇ?」
「パーちんがいっちんに奢ってくれるってよ!」
なんか昨日よりフレンドリーになってんだけど、パーちんくんとぺーやんくん…
「んー、じゃぁ美味しいラーメン!!コッテリ系が食べたい!」
「コッテリ系ならラーメンならおすすめの店あるぞ、行ってみっか。」
パーちんくんのおすすめのお店へと俺達は向かった
店に入ると豚骨スープの美味しそうな匂いが鼻へと入ってきた
大将にいつものラーメン4人前と餃子と炒飯もよろしくなっとパーちんくんは頼んでくれた
「パーちんくん、そんなに頼んでも俺食べれる自信ないんだけど。」
「あ?安心しろここはマジで美味しいから絶対食べれる。オマエ身体ヒョロすぎんだよ、今日はいっぱい食え!てかパーちんくんってなんだ?いっちんはパーちんでいいぞ。ペーもぺーやんて呼べ、俺が許す。」
「パーちんも俺もオマエ気に入ってんだぜ、肩もちゃんと治ったし。バイクも異常なかった。」
集会の時に出会ったときはパーちんもぺーやんも喧嘩っ早いしガラ悪いけど…
仁義に厚い男なんだな…
「そっか。なら今日はパーちんみたいに遠慮なく食べまくるぞ!!」
タイミングよくラーメンと餃子と炒飯がテーブルを埋め尽くした
いただきます!っと手を合わし俺達はラーメンを食べ始めた
ラーメンと餃子と炒飯をなんとか食べたが、隣でパーちんはラーメンの替え玉を5回もして完食していた
「いっちん、替え玉していいぞ!」
「いやいやもう無理!これ以上食べたらマジで吐く!!ごちそうさまでした、美味しかったパーちん!」
「オマエと俺の仲だろ?遠慮なんかすんなよ。見ろ、ドラケンとぺーなんか餃子と炒飯まで追加して食べてんだからな。」
パーちんに言われてドラケンとぺーやんを見ると追加した炒飯と餃子を食べていた…
恐るべし男子の食欲…
「一般人の胃袋だからそんなに食べれないっての、ガチでもうお腹いっぱいだから!」
「もっと食わせるつもりだったんだかな、ちょっと待て!ドラケン、ぺー!人の金だと思ってオマエら食べすぎだ!」
俺とパーちんが話し込んでる間にドラケンとぺーやんの机には大量の食べ終わった餃子の皿が積み重なっていた
「満腹だぜ、パーご馳走さん!」
「パーちん美味しかった、ご馳走さま!」
パーちんはブツブツ文句を言いつつお金を支払ってくれた
お店から出ると食べ過ぎてお腹が破裂しそうなぐらいやばかった…
「パーちんご馳走さん!ありがとな!」
「いいってことよ、オマエ今ドラケンち泊まってんだろ?コンビニでなんかおやつ買ってやるから行くぞ。」
「パーちんいいの?行く行く!パーちん顔怖いけどめっちゃ優男じゃん!甘い物は別腹なんだよなー!」
お腹いっぱいだったが甘い物は別腹な俺はスキップしながらコンビニへと入った
新作のケーキやシュークリームが棚には並んでいて、俺の目は輝いていた
「オマエ女みたいだな、好きなのカゴに入れろ。」
「パーちん!太っ腹!!じゃこれと、このプリンも美味しそー!」
「いっちん、俺帰ってアイス食べたいからカゴに入れといて。」
横からドラケンが高級アイスのハーゲンダッツをカゴへとほり投げてきた
「あ?いっちんだけだって言ってんだろが!ドラケンは自分で買え。」
「ケチケチすんなやパー。いっちん俺のアイスもいいよな?」
「ダメに決まってんだろ?パーやんは俺が食べたいのをカゴに入れろって言ってんだから!これはドラケンが払え。」
ダッツをドラケンへと渡すと渋々レジへと向かい払いに行った
「オマエ、ドラケンとも仲いいんだな。本当不思議な奴だな。」
ぺーやんが先程のドラケンとのやり取りを見ていたようだ
「ぺーやんも俺の中では不思議な奴だぞ。パーちん!これ買ってください!」
デザートを入れたカゴを高々に持ち上げパーちんへとお願いすると、パーちんはカゴを持ってレジへと並びお金を払ってくれた
レジ袋には10個程デザートが入っており、買ってきてくれたパーちんがほいっと俺に袋を渡してくれた
「ありがとう!パーちん!」
コンビニから出ると前から背の高い男が歩いて向かってきたので当たらないように避けたが、わざと男は俺にぶつかって来た
その拍子でデザートが入ったレジ袋が手から離れ地面に落ち、ぶつかって来た男がわざと袋を踏み潰した
それを見たドラケンとパーちんとぺーやんは男にガンを飛ばした
「いてぇな!ガキ俺にぶつかってきやがって!喧嘩売ってんのかコラァ?」
男は俺に話しているようだが、俺はじっと足で潰しているレジ袋を見つめていた
「何々、このヒョロそうなガキが喧嘩売ってきたわけ?ウケる!!」
ゲラゲラ後ろから4人のチャラ男達が現れ、どうやらこの男の仲間らしい
「テメェがわざと当たってきたんだろうが!!いっちんは避けただろ!」
ぺーやんが男に殴りかかろうとしたので俺がやらせないように腕を出して行かせないようにした
「ねぇ、いい加減。足どけてくんないかな?その袋に入ってんの、パーちんが俺の為に買ってくれたんだけど…」
「あぁ?それよりぶつかられていてぇから金くれない?」
下を向いている俺を除きこんできたので膝蹴りを顔面に決め、腹に蹴りを一発決めると電信柱へと吹き飛んだ
パーちんとぺーやんは先程までの俺の変貌に驚いていた
「俺の話聞こえてないの?耳鼻科行ってこい、耳垢詰まってんじゃねぇの?」
潰されたデザートを拾っていると吹き飛ばされた男の後ろにいた奴らが襲ってきたので、俺は立ち上がり先頭の男の顔面へと足で地面へと蹴り落とし
残りの三人をまとめて蹴り飛ばし壁へと突き飛ばした
「伸びてる暇ねぇぞ、早くここから去らないと。いっちんキレてっから、お前らやばいぞ。」
ドラケンの言葉に男達は血を流しながら逃げ去った
「いっちん強いな…マイキーみたいな足技だぜ。」
細い体格の俺からは想像できない圧倒的強さにぺーやんは驚いていた
俺は無言でパーちんの前へと立つと涙を流し始めた
「パーちん…グスッグスッ…せっかく俺に買ってくれたのに…ッ…食べれなくなっちゃった…ごめん!!」
「いっちん!そんぐらいで泣くなよ…」
うわぁぁ!!っと号泣しだした俺にパーちんは予想してなかった事態にオロオロし、大丈夫だからなと頭を撫でてくれたが泣き止まず
ぺーやんはどうしよどうしよと行ったり来たりしていた
見かねたドラケンがダッツを袋から出して私の手に持たせた
「パーちんが買ってくれたデザートが潰れたのはアイツらのせいだからな。いっちんが悪いわけじゃねぇ。帰ってダッツ食べようぜ。」
「いっちんがダメにしたんじゃねぇんだし、また買ってやるよ。喧嘩強いくせに、んなことで泣くなって!」
パーちんの大きな手が俺の頭を優しく撫でてくれた
「…うん。だって…せっかく仲良くなったパーちんが買ってくれたのに!アイツらに踏まれて悲しかったんだよ…」
「そっか…また買ってやるから。元気出せ!」
俺は頷き涙を袖で拭くと泣くのをやめた
パーちんとぺーやんとバイバイして別れると、ドラケンと一緒に帰ってダッツを一緒に食べた