渋谷事変-霹靂-
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穴から現れた甚爾は真希の游雲を簡単に手から奪い取ると、陀艮へと向かい歩き始めた
甚爾に吹き飛ばされた真希は力比べで負けたことに驚いていた
禪院ジジィはあれが甚爾だと気付いたようだ
どうやら呪詛師の降霊術は術師が死んでも継続するようだ
甚爾の肉体に上書きされたあの身体の持ち主の魂に呪力はなく、その上その肉体は呪力を消費しない
呪式は終了する契機を失ったってところかな…
「ジジィ、今のあの人は肉体の器が壊れるまで本能のまま戦い続ける。殺戮人形だよ…恵に真希、この戦いよく目に焼き付けなさい」
さて、本体の私はまだこっちにはこれないか…
この呪霊が倒されたら本体の私が来ないときついな…
この三人のレベルじゃ甚爾相手に戦える者はいない
幻影の私の言葉を聞いた二人は甚爾へと目を離さないように見つめた
陀艮は呪力を感じない甚爾を恐れず、舐め切った様子で構えると
甚爾の重い一撃に身体にダメージを負い、驚いていた
数えきれない式神を甚爾へと出したが、水面を素早く駆け
あれほど七海くん達が倒すのに苦労していた式神達を木っ端微塵に游雲で倒していった
陀艮は今まで出さなかった大きなダイオウグソクムシの式神を出したが、それも甚爾に簡単に倒された
「真希、游雲は特級呪具の中で唯一術式効果が付与されていない。純粋な力の塊…だから威力は持つ者の膂力に大きく左右される。今戦っている人みたいに、真希もあそこまで強くなる可能性を秘めてるんだよ。」
「マジかよ、由奈。アレ人間か?あの破壊力、化け物だぞ…ジジィに由奈、誰だアレは」
「…フンッ、亡霊だ」
「幼い時に私に稽古つけてくれて、殺されかけた人かな〜」
ジジィと私の返答に真希は意味がわからんと言い放ち、甚爾の戦いに目を向けた
すると甚爾は游雲同士をぶつけて、形を鋭く研いで変化させた
甚爾にやられてばかりの陀艮は、恵の弱まっていく領域に気づき
時間を稼ごうと空へと飛んだ
しかし陀艮の頭の上へと乗った禪院のジジィがそれを阻止し、甚爾が陀艮の頭へと研いだ游雲をぶっ刺した
「まだ終わ」
陀艮が言い終わる前に甚爾が数えきれないほど、頭部へと游雲をぶっ刺して呪霊を殺し
陀艮が死んだことで領域が解かれた
恵も限界だったようで領域が解き、息を切らし座り込んでいた