渋谷事変-霹靂-
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二十二時二十分
井の頭線 渋谷駅アベニュー口
七海くんは禪院直人と真希と合流し、陀艮と戦っていた
陀艮の大量の水の具現化により、真希は押し流され咄嗟に呪具を壁に突き刺しその上へと避難した
禪院直人と七海と真希が連帯して攻撃を仕掛けるが、攻撃を受けても全くダメージを受けていなかった
「呪力過多、術式もまだまだ手数があるな。ならばどうする?簡単だ技を出す前に」
禪院のジジィの言葉に真希と七海くんも手に力を入れ、目に見えない程の速度で敵へと打撃を入れた
陀艮は上へと逃げると逃げた先には禪院のジジィが待ち構え
素早く地面へと打撃を喰らわし、術式が発動する前に何発もジジィは陀艮へと喰らわした
倒れた陀艮のお腹に呪印が描かれ、それに気付いた幻影の私は叫んだ
「禪院のジジィ!離れろ!」
「領域展開 蕩蘊平線」
気付くのが遅すぎて、陀艮の領域の中に真希も七海くんも閉じ込められてしまった
南国のビーチリゾートのような穏やかな領域に幻影の私は見覚えがあった
紅眼で見たあの海はこの呪霊の領域内だったのか…
「真希、七海くん!くるよ!!」
幻影の私が叫ぶと同時に二人は肩と腹に水棲生物の式神が当たり、血を流した
禪院のジジィは秘伝落花の情で水棲生物の式神を倒していた
さすが禪院直人…
落花の情は御三家に伝わり対領域の術、簡易領域のように自らは領域を展開せず
必中の術式が発動し触れた瞬間、カウンターで呪力を解放し身を守る
「屑でも少しは骨があるようだね〜でも…相手はその上をいくよ。ジジィ…」
陀艮は術式解放、死累累湧軍と呟くとサメやヤツメウナギ、アンボイナ、ウツボ、ダイオウグソクムシなど様々な式神を出した
「真希!式神は真っ直ぐこないからね!片っ端から叩き落とさないと呪力のない真希には対抗策がないよ!!」
真希の前へと幻影の私は立ち塞がった
その瞬間、七海くんが式神に喰われ何匹もが肉体へと齧り付いた
禪院のジジィも陀艮に吹き飛ばされ、式神に肉体を喰われた
「弱い、オマエが一番…!」
呪具で陀艮の蹴りを受け止めた真希だが投げ飛ばされた
だが真希は陀艮へと向かい、立ち上がっていた
「弱ぇって言うならよぉ、一撃で殺せやタコ助!!」
海の中から恵の呪力を感じた幻影の私は真希へと笑った
「真希!助っ人きたよ!」
「領域展開 嵌合暗翳庭!!」
広く暗い影が海の中を埋め尽くし、恵が現れ特級呪具游雲を影から出し真希へと渡した