渋谷事変 -降霊-
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
二十二時十分
虎杖悠二 渋谷駅構内へ
悠二と幻影の私は改札口を抜けて下へと走り降りると
駅の中に大勢閉じ込められているはずの非術師が一人もいないことに気がついた
そして目の前に脹相が立っていることに気づいた幻影の私は悠二!と叫び
由奈の声で悠二は腕を前に出し、脹相の攻撃を受け止めたが貫かれた
脹相の攻撃を見た幻影の私は驚きを隠せないでいた
あの血の攻撃…
京都校の加茂憲紀と同じ、加茂家相伝の赤血操術!!
何故九相図の受肉の脹相が扱えれるの…
悠二は少し距離を取り、脹相へと打撃を喰らわした
だが脹相は悠二の打撃を受け止めた
「オマエに聞きたいことがある。弟は最後に何か言い遺したか?」
「弟…?」
「チッ、オマエ達が殺した二人の話だ。」
脹相の言葉に八十八橋での戦いを悠二は思い出していた…
「…別に何も、でも。泣いていたよ。」
その言葉を聞いた脹相は怒り狂った
「壊相!!血塗!!見ていろ!!」
これがオマエ達のお兄ちゃんだ!!
脹相は血を出すと手を叩き、悠二へと穿血を放った
「悠二!!脹相は京都校の加茂憲紀と同じ赤血操術を使ってる!赤血操術は汎用性が高く、近距離・中距離・遠距離、三百六十度全範囲対応と隙が無いからね!手強いよ!」
幻影の私の言葉を聞いた悠二はマジかよ!と叫ぶと穿血を避け切り
脹相の間合いへと入り、殴り込もうとしたが
「超新星」
百斂で圧縮された血液を全方位に解放し、散弾のように悠二の身体へと撃ち込んだ
脹相は瞬時に血でクナイのような物を作ると、悠二の足へと突き刺したが
刺された足で悠二は脹相な顔面へと蹴りを入れ背後へと回り、蹴り飛ばした
穿血を打つ構えをした脹相似合う悠二は一瞬でビビったがフェイントだったようで安心したが
赤鱗躍動の技を使った脹相は、体内の血中成分を操作し身体能力を大幅に向上させ
悠二の顎、足、頬へと打撃を入れると百斂で血液を圧縮し
穿血を悠二へと撃ち込まれ、吹き飛んだ
するとずっと反応がなかったメカ丸がどういう状況ダ!?っと喋り始めた
「メカ丸、脹相は加茂くんと一緒の赤血操術を使う!私、加茂くんと戦った事ないから弱点知らないんだけど〜!」
幻影の私の言葉を聞いたメカ丸は敵を視界に捉えた…
「赤血操術カ…厄介ダな。弱点は知らんが一つアイデアがあル!成功率は一割ってとこダ、スマンが失敗したら潔く死ネ。」
メカ丸の言葉に悠二はひっでぇなと呟いた
「このままでもジリ貧で殺されル。」
脹相へと聞こえないように悠二へと指示を送ると、悠二はトイレへと逃げ込んだ
それを見た脹相は悠二を追いかけたが、何かあると考え足を止めた
「来ないのカ!!弱虫なんだナ、弟と同じデ。」
メカ丸の言葉を聞いた脹相はキレて悠二とメカ丸のいるトイレへと入った
するとそこはありとあらゆる所から水が溢れ水浸しになっていた
「三人共兄弟想いデ、扱いやすイ。」
壁に張り付いていたメカ丸を脹相は壊すと、脹相の背後から悠二が現れ
水浸しの中のトイレへと脹相を閉じ込めた
悠二の後ろに立って幻影の私は二人の戦いを眺めていた
なるほどね…
赤血操術は術式効果を上げるため、常時血液の凝固反応をオフにしている
そのため脹相の血液は他の者より水に溶けやすい…
加えて水に晒された血液の中では浸透圧により赤血球が膨れ、細胞膜が破れていく
血液の約四十五%を占める血球成分がしはいできなくなり、体外での血液操作が不可能になるってわけか
メカ丸やるじゃん!
幻影の私はメカ丸の作戦の意味を理解し、壊れたメカ丸を褒め称えた
脹相も百斂が解けたことに気付いていたようだが
戦闘経験の浅い脹相は自身に何が起こったのか理解していなかった…
冷静に現実を受け取め、血液操作を体内で完結させた
赫鱗躍動・載を発動し、悠二へと拳と拳で戦い始めた
悠二が押してる!
脹相強いけど、この悠二ならいけるかも!!
幻影の私も悠二も勝利を確信したとき
「赤血操術 血星磊 」
脹相の水に晒さぬ様、水に溶け出さぬ様
限界まで凝固圧縮し呪力で強化した血の塊が
悠二の肝臓を貫いた
「悠二!!」
肝臓を貫かれた悠二は負けて死ぬ恐怖に駆られたが、恐怖を呪力に変え雑念を振り払った
本体の由奈や伏黒、釘崎がナナミンが先輩達も皆
ここを通って五条先生の所へ行ける様に
死んでもコイツを戦闘不能にする!
五条先生を助けるのは俺じゃなくていい…
悠二は口から血を吐いていたが、脹相へと向かい立っていた
「来い」
脹相の言葉を聞き終わる前に動き、打撃を繰り出し脹相は全部受け止めると蹴りを放ち
悠二は避け切るとトイレへと一旦入り、ドアごと脹相へと飛び蹴りを喰らわすと首を足で絡ませ投げ飛ばした
体勢を崩した脹相の目を右手で隠し、左手でお腹へと一撃を喰らわした
だが手応えがなく、反対に脹相の一撃が悠二の腹へと決まり
壁へと激突し意識を失っていた
息はあるが意識のない悠二は立つことができないでいた
幻影の私は脹相から悠二を守る様に立ちはだかった
「まだ息があるな。由奈、幻影では何もできないだろう…こいつはあの世で弟達に詫びさせなければ」
「脹相、悠二は殺しちゃダメ」
幻影の私の言葉を聞いた瞬間
突如脹相の脳内に溢れ出した存在しない記憶
「あ…あぁ!あ"?何、だ?」
脹相は突然の理解できないことに頭を抱えて、叫び始めた
死んだ壊相と血塗とまだ受肉していない九相図の兄弟達と俺と虎杖悠二が
みんなで仲睦まじく森で食事をしている映像が流れてきた
その脳内の記憶に脹相は叫び、悠二の元から逃げる様に離れた
「脹相…悠二!悠二!しっかりして!」
幻影の私はどうすることもできないので、意識を戻る様悠二を起こす為叫んでいた
すると悠二と幻影の私の前にセーラー服をきた女が二人、宿儺の指を持って現れた
「いた…生きてるよね?」
「うん、てかあんただれ?」
「貴方達こそ、だれ?」
悠二を守る様にセーラー服を着た二人の女を睨んだ