渋谷事変 -降霊-
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冥冥と憂憂は呪詛師を倒した後、線路を通りある人物と出会っていた
その人物とは由奈が愛したあの男…
夏油傑であった
「いやはや、君か。」
「冥さん、お久しぶりです。」
「刺客を放っておいてよく言うよ、夏油君。」
顔には出さない冥冥も心の中はどうして死んだはずの夏油傑が目の前に生きているのか困惑していた
何故生きている?
去年五条君がしくじったか?
そもそも五条君と夏油君がグルでこの騒ぎを…
それはないな、五条君は一人でこの国の人間全員殺せる
誰かと組む意味も小細工を弄する必要もない
「私は五条君より君を買っていたんだよ、ニヒルな笑顔もチャーミングだった。そんな君を殺さなければいけないなんて、残念至極だ。」
恐らくこの夏油傑は偽者だ
だが由奈にとっては偽者の夏油傑でも、愛した夏油君だ…
あの子はまだ子供だ、偽者でも戦いずらいだろうな…
私はお金の次に由奈が大好きだからね、
あの子がここへ来る前に殺しておこう
「本当に…残念だよ」
偽の夏油傑は手から呪霊を出すと冥さんに言った
「冥さん私も残念です、かつての先輩を手にかけるのは」
特級特定 疾病呪霊 疱瘡神を偽の夏油傑は冥冥の前へと出した
「去年手持ちの呪霊は使い果たしてしまいましたが、質は衰えていませんよ。念のため地下五階の人間は残しておきたいんです、線路で待ってますね。ソイツを祓えたら私が相手をします」
偽の夏油傑はそう言って線路の向こう側へと歩いて行ってしまった
疱瘡神は冥冥へと領域展開をすると黒い棺桶を出し、冥冥を閉じ込めると
その上から巨大な墓石が降ってくると棺桶を地面の中へと埋め込み、三カウントを開始した
だがら冥冥はゼロになる前に棺桶と墓石を破壊し、中から出てきた
「幾千振りかな、私の命に指が掛かるのは。」
姉である冥冥の戦いを眺めていた憂憂は顔を真っ赤にして体をくねらしていた
棺桶に入れられ墓石が降ってくるのを斧でぶっ壊し、外へと出るのを何回か繰り返したとき
冥冥は気づいた、必中術式は一人ずつにしか発動しないことを…
攻撃対象を憂憂に移し、私が自由に動く時間を稼ぐしかないか
だが憂憂は墓石攻撃を一度でもくらえば死ぬ
「憂憂、私のために死んでくれるかい?」
冥冥は憂憂の頬をそっと触れた
「いいのですか?姉様のためにしんでも」
憂憂は呪力を解放し、反対に冥冥は呪力を抑えた
全て理解しましたよ、姉様…
憂憂は棺桶へと閉じ込められ、墓石を疱瘡神が乗っけようとしたができずにいた
疱瘡神が何故墓石が降りてこないのかわからず、立ち止まっていると冥冥は手首を斬り落とした
「私がただの荷物持ちであの子を連れているとでも?憂憂の役割は領域対策。他人に借りを作るのは性に合わなくてね、その辺はあの子に任せてある。流石は特級、治りが速い。」
冥冥が切り落とした手を治すと、冥冥へと襲いかかった
だが冥冥の烏が疱瘡神を突き破り、二体共死に地面へと倒れた
「術師にとって最も簡単に能力を底上げする方法、何だと思う?」
冥冥の問いに憂憂が答えた
「それは命を懸けた縛り…ですよね、姉様」
姉様の術式は黒鳥操術式、その真骨鳥!!神風!!
烏に自死を強制させ、その代価として本来微弱である動物の呪力制限を消しさり相手へ体当たりさせる!!
神風を防ぐことができた人間は五条悟と由奈を除いて存在しない!!
冥冥は斧を振り回すと笑って、偽の夏油傑を追うため線路を歩き出した
「さぁ皆本丸だよ。私のために死んでくれるかい?」
背後から数えきれない烏達が現れ、偽の夏油傑へと冥冥は向き合った
偽の夏油傑はまさか疱瘡神を倒されるとは思わなかった様で少し驚き
偽の夏油傑は龍のような呪霊を纏い冥冥の前に現れた
「やるじゃないか、最近の術師にしては」
偽の夏油傑は思っていたより冥冥が骨のある術師だったので嬉しかったようで、ニヒルな笑顔で立ち構えた