渋谷事変-開門-
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
二十二時一分
渋谷Cタワー
悠二は帳をへと殴りかかった、ヒビ一つ入らなかった
琢真は悠二の打撃を見て驚いていた
「相当強固な帳ですね、どこか脆い所を探して一瞬でもいいから穴をあけないと。中に入らないことには始まらない。」
恵は式神で呪霊を食わせつつ、琢真へと言った
なんで?っと悠二は疑問に思ったようで琢真へと質問した
「なんでって…いいかこれは術師を入れない帳、つまりバリアなんだよ。バリアってのは自分を守る…囲うもんだろ?こういう場合原則として帳を降ろしている奴は、帳の中にいるんだよ。」
琢真の言っていることは正しいが、今回の敵の帳は少し違う…
「琢真に恵。奴らは帳で自身を囲わずに外に出ることで、発見・撃退されるリスクを上げて帳の強度を上げてる。一癖も二癖もある面倒臭い敵さんだよ〜」
私の話を聞いた恵は少し考え口を開いた
「その理屈なら帳の基はかなり目立つ所にあるんじゃないですか?」
「恵正解〜!あそこが怪しいと思うよ〜」
幻影の私が指差した方向を三人とも一斉に目を向けた
渋谷Cタワー
「あと悠二、あれを皆に見せてあげて!」
幻影の私の言う通りに、破壊した釘を二人へと見せた
「由奈と冥さんが言うにはもうそれには結界術が組み込まれてて、後は誰かが呪力を込めればいいだけなんじゃないかって。な、由奈!」
悠二の言葉に幻影の私は頷いた
「ってことはそれさえ破壊すれば呪詛師は後回しでいいってことですよね?」
恵の言葉に琢真も頷き、恵は鵺を出すと琢真を鵺に乗せ
悠二は真希がくれたワイヤーが出る腕輪をつけて、鵺の足元にくくり
渋谷Cタワーへと向かった
タワーの上には呪詛師が待ち構えており、ワイヤーを上手く三人の呪詛師へと巻きつけると
琢真は鵺から飛び降りると、帳の基を確認した
だが一本しかなく、残りの二本は先程まであった形跡の穴が空いているだけだった
ハゲた男の呪詛師が抜いた帳の基を手に持っていることに琢真も悠二も気がつき
ワイヤーを帳の基を持っている男だけ身体に巻きつけると、恵に鵺を解くように叫び
悠二はビルの窓へと飛び込んだ
ビルの中から出てきた悠二は恵と幻影の私の元へと戻ってきた
「俺は接地の瞬間を見ていない、死体がキレイすぎる。術師といえど地上四十一階からの落下だぞ、起きろ!たぬきジジィ!!」
恵の言葉を聞いた呪詛師は起き上がった
「時間はかけらんねぇぞ」
「かかんねぇだろ」
恵は式神を出すと悠二と攻撃体制へと構えた