渋谷事変-開門-
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
小さな箱は開くと、一つ目の呪物が現れ悟を見つめた
悟は瞬時に危険だと判断して、呪物から距離を取ろうとしたが
「や、悟」
思わぬ人物の登場に悟は足を止めてしまった
「は?」
「久しいね」
そこにいたのは
自らの手で去年殺した親友
大好きな由奈が愛した親友が立っていた
偽物?
変身の術式?
全ての可能性を六眼が否定する
本物…!!!
そして悟の脳内に溢れ出す三年間の青い春
刹那…
悟の脳内では一分などとうに過ぎていた
悟が気付いたときには獄門疆に身体を封じられた
「っ!!」
呪力が感じられない
体に力も入らん…
詰みか…
「だめじゃないか悟、戦闘中に考えごとなんて。」
「で、誰だよオマエ」
目の前の傑へと悟は睨んだ
「夏油傑だよ、忘れたのかい?悲しいね」
「…肉体も呪力もこの六眼に映る情報はオマエを夏油傑だと言っている。
だが俺の魂がそれを否定してんだよ
さっさと答えろ!!
オマエは誰だ!!」
ちっ、由奈の予感はやっぱり当たるな
せっかく由奈が魂が答えだと助言くれてたのに…
偽者の傑を見た時対応できず、敵の作戦にまんまと乗ってしまうとはな…
「キッショ、なんで分かるんだよ」
偽の夏油傑はおでこの傷の糸を引っ張ると、頭をパカっと開き
悟へと頭の脳を見せた
「そういう術式でね、脳を入れ替えれば肉体を転々とできるんだ。勿論、肉体に刻まれた術式も使えるよ。夏油の呪霊操術とこの状況が欲しくてね、君さぁ。夏油傑の遺体の処理を家入硝子にさせなかったろ、変な所で気をつかうね。おかげで楽にこの肉体が手に入った。」
偽の夏油傑は開いた頭をまた糸で結び、頭を閉じた
「心配しなくても封印はその内解くさ、百年…いや千年後かな。君強すぎるんだよ、私の目的に邪魔なの。」
偽の夏油傑の話を黙って聞いていた悟は鼻で笑った
「忘れたのか?僕に殺される前、その体は誰にボコられた?」
「乙骨憂太か、私はあの子にそこまで魅力を感じないね。無条件の術式模倣、底なしの呪力。どちらも最愛の人の魂を抑留する縛りで成り立っていたに過ぎない。残念だけど乙骨憂太は君になれないよ、おやすみ五条悟。あと、君の大切な蘭由奈は私が代わりに可愛いがってあげるよ。新しい世界でまた会おう。」
「僕はな、オマエそろそろ起きろよ。こいつにまで大好きな由奈を獲られるぞ…いつまでいい様にされてんだ、傑」
悟の言葉に偽の夏油傑の体の右手が首を掴み、自身の首を締め上げていた
「あっはっは、凄いな。初めてだよこんなの。」
首を自身の腕に締められているのに、その現象が嬉しい様で偽の夏油傑は笑っていた
「真人見てくれ。君は魂は肉体の先に在ると述べたが、やはり肉体は魂であり魂は肉体なんだよ。でなければこの現象にも入れ替え後の私の脳に肉体の記憶が流れてくるのにも説明がつかない。」
「それって一貫してないといけないこと?俺と夏油の術式では世界が違うんじゃないの?」
「術式は世界観か…フフ…いいね素敵だ」
偽の夏油傑は動いた右手を左手で押さえ込んだ
「おーい、やるならさっさとしてくれ。ムサ苦しい上、眺めも悪い。あと言っとくけど、俺の由奈はそう簡単にはお前らには捕まえられないよ。千紅万紫を封じたからって安心してると痛い目見るよー。」
「あの刀は君を封じるのに邪魔だったからね、封じさせてもらったよ。こちらとしてはもう少し眺めていたいが、そうだね。何かあっても嫌だし、閉門」
偽の夏油傑が閉門と唱えた瞬間、悟は獄門疆の中へと封じられ
封印完了