宵祭り
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
二十時四〇分
東京メトロ渋谷駅 地下五階
副都心線ホーム
悟は線路の上に立っていた
「クックックッ、準備バッチリってわけだ。これで負けたら言い訳できないよ?」
悟の前に漏瑚と花御と脹相が立ち塞がっていた
「貴様こそ、初めての言い訳は考えてきたか?」
漏瑚が話し終わったとき、悟が降りてきた頭上は花御の力の木で逃げないように塞がれた
その様子を黙って見ていた悟はため息を吐いた
「んなことしなくたって逃げないよ。僕が逃げたらオマエらここの人間全員殺すだろ?だから来てやったんですけど。」
「逃げたら…か。回答は逃げずともだ」
ホームドアが一斉に開き、非術師達が線路へとなだれ込んできた
それを合図に漏瑚と花御と脹相は非術師達を一斉に殺し始めた
漏瑚と花御は領域展延で当たらないはずの悟へと攻撃した
「ナルホドというか、呪詛師と組んでんだからそう来るか。」
領域展延…
シン・陰の簡易領域と同じだな
本来の結界術として相手を閉じこめる、領域展開を箱や檻とするなら
領域展延は水…
自分だけを包む液体、領域を押し返す時の初動に近い感覚かな?
必中効果は薄まるが確実に術式を中和してくる
これなら僕にも攻撃は当たる
悟はホームドアの上へと立つと、漏瑚達を見下ろした
「逃げるなと言ったハズだぞ、こうでもせんと、わからんか?」
漏瑚は側にいた人間の男の首を手で折った
「…正直驚いたよ」
漏瑚は優越感に浸り、先程の折った首を楽しそうに笑いながら燃やした
「なんだ?言い訳か?」
悟は目隠しを外すと、漏瑚を舐め切った目で見下ろした
「違ぇよハゲ。この程度で僕に勝てると思ってる脳みそに驚いたって言ってんだよ。そこの雑草、会うのは三度目だな?ナメた真似しやがって、まずはオマエから祓う。ほら来いよ、どうした?逃げんなっつったのは、オマエらの方だろ」
漏瑚と花御の前まで歩くと一瞬で二人の攻撃を受け流し、漏瑚の腕ごと折ると
折れた漏瑚の腕で花御の打撃を受け止め、右足で蹴りを入れると漏瑚を追いかけた
それを見た花御は展延を解き術式を使おうとしたが、それを待っていたかのように悟が花御へと標的を変え
花御の目から出ている触覚のような物を引っこ抜いた
そして呪式で花御を跡形もなく祓った