起首雷同
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店を出ると伊地知さんを呼んでいたので、恵と悠二と野薔薇に乗って帰るように伝えた
「あれ、由奈さんは一緒に帰らないの?」
「ちょっと今から会わないと行けない人がいてね、悪いけど先に帰ってて〜伊地知さん、この子達よろしくね」
「はい!かしこまりました!」
「由奈、早くかえってこいよ。」
心配性の恵を安心させるかのように撫でると車のドアを閉め
伊地知の車を手を振って見えなくなるまで見送った
目の前の高いビルの上を睨むと手を伸ばし、指を鳴らして電流を放った
「野薔薇と買い物してるときから私のことずっと付けてきてるよね〜?何か用?」
ビルの上にいたストーカー野郎は私の電流を避け、私の前へと降りたった
私はストーカー野郎をじっと眺めて見極めていた
呪霊…?
いや、違うな…
受肉した九相図かな
敵意はないみたいだけど…
「蘭由奈、俺はお前に会いたかったんだ。」
髪を二つに頭で結んでいる図体のでかい男は突然、私へと抱きついた
「俺にはわかる、母だ…」
「あの〜、一様まだ孕んだことないんだけど…てかこんなおっきい息子産んだ覚えないよ〜」
きっと…
貴方の母親と同じ力があるから、重ねてみてるんだろうな
図体は大きいけど、九相図は最近盗まれたばかりだから…
受肉してこの世には産まれたばかりのはず、まだ赤ちゃんみたいなもんか〜
私はよしよしと子供をあやすように、頭を優しく撫でてあげた
「温かいな。壊相と血塗、俺の弟達にも会わせてやりたかった…」
九相図の受肉の男は私を抱きしめたまま、涙を流した
「貴方は凄く兄弟思いのお兄ちゃんなんだね〜他人事じゃないから、貴方を見てるとなんかこう…母性本能をくすぐられる感じ」
私は頬へと流れ落ちる涙を舐め、泣かないでっと言いおでこへとキスをした
九相図の受肉の男は真っ赤に頬を染め、恥ずかしがった
「俺は名は脹相だ。」
「脹相ね〜貴方一様、敵さんだけど。戦わなくていいの?」
敵意はないから私もやるつもりはないけど…
「母とは戦わない、貴方は大事な人だから。でも近々、呪術師共とは戦わなくてはならない…虎杖悠二は弟達を殺したからな、奴は俺が殺す!」
「由奈でいいよ、脹相の母はたった一人の大切な人でしょ。そっか、でも悠二は私の大切な人だからね〜脹相にはやらせないよ?」
脹相と眼があった瞬間
私の紅眼に脹相と悠二が共にオカッパ頭の敵へと戦う映像が流れてきた
「味方でいいんだな!?」
「違う!!俺はお兄ちゃんだ!」
激戦の中、二人の会話に思わず私は笑ってしまった
私の力は過去をこの眼でみることができると伝えられていると聞いていたが…
蘭家は非術師の家系…
まだ紅眼の力を知り尽くしていなかったようね…
先程の映像はきっとこれから起きる未来の戦いの場面だろう
まさか未来まで見通せるとわ…
突然眼を抑え、笑っている私に脹相は大丈夫か?っと心配してくれていた
「大丈夫、脹相ありがとう。貴方は一人じゃないよ、これから起こりうる戦いの中で大切な兄弟に会えるはず…大事なあの子は貴方といるのなら安心。次会う時は敵同士だね〜」
脹相は私の言葉を聞き、兄弟は死んだぞ?っと頭を傾け
何の話かわからないでいた
「今はわからなくても、その時になれば私の言葉の意味がわかるよ〜じゃ、またね!」
脹相の唇へとキスをするとその場から去った