起首雷同
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悟にやられた花御はなんとか逃げ切り、半身は削り取られ倒れた
それを見たツインテールの呪詛師の男は息の根をとめてあげようとしたが
真人に止められた
「人間のくせに勝手すんなよ、殺すぞ」
「嫌だなぁ、優しさじゃんか。呪いにこの機微は分かんないか。で、ブツは?」
「バッチリさ。特級呪物両面宿儺、高専保有分六本。同じく特級呪物、呪胎九相図一番〜三番。」
真人は呪詛師に宿儺の指を見せ
重症の花御を連れて帰るため歩き出した
「ほら起きて花御、帰るよ。」
「真人、殺意にブレーキをかけるのはストレスがたまりますね。由奈と会いましたよ、あの方強いですよ。そしてなんとも言えない気持ちになりました。これが人間で言う恋ですかね?」
「花御も呪いらしくなってきたね。由奈は呪霊達にとって唯一の愛したい女性だからね…花御でも由奈に興味持ったんだね」
花御の変化に真人は笑った
呪霊達が逃げた後
高専では東京校と京都校の教員と冥ちゃんと私で会議が開かれ
被害の報告を伊地知さんから聞いていた
「二級術師三名・準一級術師一名・補助監督五名・忌庫番二名高専に待機していた術師や五条さんや夜蛾学長と別行動だった方達ですね。家入さんからの報告待ちですが以前、七海さんが遭遇した呪霊の仕業でほぼ間違いないかと。」
伊地知さんの報告に悟は舌打ちした
「この件って学生や他の術師と共有した方がいいですかね」
歌姫の言葉に京都の学長も夜蛾学長も否定的だった
「この場にいる由奈は学生だが特級呪術師だから例外だ、上で留めておいてもらった方がいいだろう。呪詛師界隈に特級呪物流出の確信を与えたくない、捕らえた呪詛師は何か吐いたか?」
夜蛾学長の言葉に伊地知は困った顔をして話し始めた
「口が堅いわけではないのですが、まともじゃない要領を得ない発言が多いです。ただ件の襲撃に関して自分は取引きの上命令されてやったに過ぎないとのことで。ハンガーラックを作りたかったんだ、それをあの坊主名前は知らねぇ。男か女かも分かんねぇ白髪オカッパのガキだ」
伊地知さんはそう言ってましたと報告した
冥ちゃんは悟へと問いた
「性別不詳のオカッパ坊主のガキんちょ心当たりは?」
「なーし、適当こいてるだけじゃない?自白強い術師いないの?あっ、由奈が紅眼で呪詛師見たらいいじゃん!」
「私、やってあげてもいいよ〜」
今回の襲撃を企てた呪詛師達気になるし…
悟だけ弾かれた帳に宿儺の指と呪胎九相図を盗んだ訳も
呪霊達の異様な頭の回る作戦…
呪霊達を上手く後ろで操ってる呪詛師がいる
これから何か予想もしない何かが…
そんな嫌な予感がする
「そもそもなんで呪霊や部外者が天元様の結界抜けられたのよ。」
歌姫の質問に悟が答えた
「それは生徒達が相手にした特級呪霊のせいだと思う、特殊な気配を持ってる呪霊は呪霊でも限りなく精霊に近いんじゃないかな。葵の話だと植物に潜り込めたらしい、天元様の結界も植物には機能しないでしょ。天元様の結界って守るより隠すに全振りしてるから、懐に入られるとちょっと弱いよね」
宿儺の指による悠二の潜在能力強化を危惧したのか…?
それとも呪霊達の強化目的か…
そして一番は由奈の千紅万紫の能力を知った上での、あの対策の呪具
用意周到過ぎて笑えてくるよ…
由奈しか知り得てない情報を知ってるってことは身体のことも敵さんは知ってるんだろうな…
「ねぇ、由奈。やっぱり僕の子孕まない?」
悟の隣に座っていた私はいつものようにセクハラ発言にも動揺しないで返答した
「悟で十分忙しいから、悟の赤ちゃんなんて想像しただけで疲れるわ」
ため息を吐くと歌姫ちゃんがブチギレて湯飲みを悟へと投げつけた
まぁ悟に当たることはなく湯飲みは破れて落ちた
「五条ー!!アンタ、由奈になんちゅう事言ってんのよ!!!由奈も普通に返してんじゃないわよ!」
「歌姫ちゃんいつもの事だからね、気にしたらダメなの〜とりあえず、学生はみんな無事だったからよかったよね〜」
キレた歌姫ちゃんを私は宥めた
「だが交流会は言わずもがな中止ですね。」
「ちょっと、それは僕達が決める事じゃないでしょ」
悟の言葉に夜蛾学長も私達も目が天だった