幼い私の高専生活
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母とお別れした日から数日が経った
夜蛾先生との暮らしにも少しずつ慣れてきた
夜蛾先生は私にいろんなことを教えてくれた
生活に必要な作法に礼儀
私が興味あることや遊びには否定せず、何でも経験させてくれる
独身の身でありながら、教育熱心な父親のようだ
そして私は呪力が高いようで
私に呪力のコントロールのやり方を教えてくれている
傑お兄ちゃんとあの時公園で出会わなかったら
こんな素敵な世界は見れなかっただろうなっとふと思うときがある…
大好きなママと一緒にいた日々も、私にとっては幸せで大切な時間だった
世間の目で見たら、叩かれる日々のどこが楽しいのか…
理解はできないんだろうな…
傑お兄ちゃんはと出会えて、私は幸せ者だ
そんな大好きな傑お兄ちゃんと私は夜蛾先生の教室で一緒にお勉強させてもらっている
ただ、傑お兄ちゃん達のお勉強は難しいので、私はひらがなとカタカナを勉強している
私はみんなの邪魔にならないように静かに勉強しているのに
毎日!毎日!!毎日!!!
この隣の席に座っている男は消しかすを私に向かって投げてくる!
痛っ!頭に当たったのを見て悟お兄ちゃんはゲラゲラ笑っていた
悟お兄ちゃんは今日も私をいじめるのが楽しいようだ
「先生ー!悟が由奈ちゃんにちょっかいだしてまーす!」
悟お兄ちゃんの反対側に座っている
硝子お姉ちゃんが夜蛾先生に伝えてくれた
「悟!またお前か!!由奈の勉強の邪魔をするなと何回言えば理解するんだ?少しは由奈を見習わんか!!」
怒った夜蛾先生は悟お兄ちゃんに拳骨をくらわせた
「だってさー、がきんちょからかうの面白いんだもん♪これが俺からの教育的指導ってやつさ」
「悟、そんな教育方法ばかげてるだろう?四歳の子にすることじゃないよ。もう少し君は大人になるべきだよ。」
「あん?傑、それ俺様に喧嘩売ってんの?」
「そう言う所だよ、悟坊ちゃん?」
傑の言葉に苛立った悟お兄ちゃんは自分の机を蹴り飛ばし
傑お兄ちゃんの机の上に立ち上がった
悟お兄ちゃんはサングラスをずらすと、傑お兄ちゃんの目を睨んだ
「ねぇ、傑。その喧嘩買ってやるよ!」
「いい加減にしないか!この馬鹿者!!」
夜蛾先生が止めに愛の鞭で悟お兄ちゃんの頭を叩いた
「いってぇー!へいへい、反省してきま〜す」
悟お兄ちゃんはそう言ってふらっと教室から出て行った
授業を終わる鐘が鳴り響き、いつものことなので私は動じず
ノートと筆箱をリュックへと片付けた
「由奈!悟が毎回すまん。あいつはあいつなりにお前のことが気になるのだが。傑や硝子のように上手な関わり方ができないようだ。」
「気にしてないよ、先生。悟お兄ちゃんも優しいのは知ってるから!ただ、私より精神年齢が下なのだと最近理解したの」
その言葉を聞いた傑お兄ちゃんと硝子お姉ちゃんは涙が出るほど笑い合っていた
「由奈、今日の夜から出張で俺は家にいないから、今日は高専の誰かと寝てくれないか?傑、硝子!悪いが由奈をよろしく頼むぞ。」
「傑お兄ちゃんと寝るから心配しなくても大丈夫だよ!気をつけて行ってらっしゃい!」
リュックを背負うと夜蛾先生が作ってくれたうさぎのぬいぐるみを持つと
まだ椅子に座っている傑お兄ちゃんへと抱きついた
夜蛾は由奈の頭を撫でると教室を後にした
「さて、拗ねた悟坊ちゃんは私の部屋でくつろいでいるころだろうね。由奈部屋へ帰ろうか?」
「うん!」
「まったく、あのくず坊ちゃんも由奈ぐらい素直にな性格になればいいのに。まぁ、無理か!傑、タバコ吸ってから行くから。さきに帰ってて〜」
硝子お姉ちゃんはポッケからタバコを取り出すと、手を振って喫煙所へと歩き出した