黒閃
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私と悟は屋根を走り、空を見上げると帳が降りてきた
「由奈!五条!!帳が下りきる前にアンタだけ先行け!!」
歌姫ちゃんの言葉に悟はいや無理っと返答すると歌姫ちゃんはキレていた
「あの帳、もう完成してるから先に行けない!視覚効果より、術式効果を優先してあるみたい!」
帳の前に私と悟達は降りたった
「ま、下りた所で破りゃいい話でしょ」
悟はそう言って帳へと触れたが弾かれた
歌姫ちゃんが触ると腕は入ることができていた
「なんでアンタがハジかれて私が入れんのよ」
「成程。歌姫お爺ちゃん、先に行って。この帳、五条悟の侵入を拒む代わりにその他全ての者が出入り可能な結界だ」
「そんな帳を作るなんて…」
私も歌姫ちゃん達も驚きを隠せないでいた
「余程腕が立つ呪詛師がいる、しかもこちらの情報をある程度把握してるね。ほら行った行った!何が目的か知らないけど、一人でも死んだら僕らの負けだ。」
「歌姫ちゃん、ジジイ先行ってて。私はこの帳壊してから行くから〜たぶん、特級呪霊がいる。気をつけて」
私の言葉を聞いて二人は帳の中へと消え去った
帳に入れる私が残ったのが意外だったようで、悟は私へと抱きついた
「由奈も入れるから行ってよかったのにー!あっ僕と離れるの嫌だったー?可愛いー!」
「そうじゃなくてね、私ならこの帳破壊できるから残ったの〜千紅万紫を使って修行してたら、ご先祖様の蘭姫にあってね。この刀、私にしか扱えない理由がわかった…紅眼を発動したまま刀を振ると、呪力を無力化できるの」
私は前鬼を出すと千紅万紫を手に取った
「マジ?その呪具最強じゃん!」
「でも紅眼を発動して刀を握ると呪術が使えないのが欠点〜悟、ちょい離れてて。」
紅眼を発動すると刀を鞘から抜いた
刀を振り上げ目の前の帳へと振り下ろしたとき
私の足元の地面が光、千八十連なる長い数珠が現れ
私の刀に巻きついたため、私は振り下ろすのをやめた
「何これ?」
千紅万死に巻きついている数珠のせいか?
何かおかしい…
数珠が張り付いたまま帳へと振り下ろすと、帳は解除できなかった
「由奈ー、この刀の無力化の能力をこの百万遍念珠が抑え込んでるみたい。誰かにこの刀のこと言ったー?」
悟は六眼で刀を見つめていた
「言うわけないでしょ!悟に言ったのが初めてよ。」
まさか、道場で蘭姫と会話しているところを誰かに聞かれていた…?
でも高専に侵入者はいないし
まさか…
「ちっ、前鬼!この刀に巻きついてる数珠。持ち主じゃないと外せれないみたいだから預かってて!悟、役に立てなくてごめん。自分で破ってきてね〜あの子達心配だから先行くね!」
前鬼へと刀を預け、私は悟の頬にキスをすると帳の中へと消え去った
「由奈からキスしてくれるなんて、今日はついてる日だなー!
それにしてもさっきのタイミングがよすぎる数珠の出現
由奈の刀の能力を知った上で、帳を破壊されないための作戦か…
余程、頭の切れる呪詛師だね
さて
由奈に破ってこいって言われたからね…
悟は目の前の帳をどうやって破壊するか悩み見上げた