殺してやる
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高専へと帰ってきた私はお土産の信州そばを持って悠二と七海くんのいる部屋へと入った
「ただいま〜!悠二、七海くん!はい、お土産〜」
「由奈!おかえり、お土産くれんの!ありがとな!」
悠二の空元気の姿に私は瞬時に何かあったと悟り、七海くんへと目を向けた
「虎杖くん、そこの扉の向こうに小さいですが台所がありますので作って貰えませんか?私信州そば好きでしてね。」
「ナナミン!了解、みんなで食べようぜ!」
悠二はそばを作りに台所へと向かった
居なくなったのを確認した私は七海くんに何があったか聞いた
改造された人間を殺したこと
里桜高校での吉野順平の死とツギハギ呪霊との闘い
黙って聞いていた私…
悠二には辛い任務だったね…
あの歳で人を手にかけるのは、精神的に辛いよね
「虎杖くんがいなければ私は由奈さんとまた会えませんでした。彼は近い未来、五条さんと由奈さんに並ぶ呪術師となりますよ。」
「へ〜、七海くんが悠二を認めるなんて。あっ、そのツギハギ私もこないだ会ったんだよね。すっぽんぽんで〜七海くんに傷つかせたならやっぱり、あの時祓ってたらよかった。」
「由奈さんの前に現れたんですか!?」
「私に会いに来たって感じで、敵意はなかったからさ。その時は祓わなかったわけ、今日会った双子の呪霊といい。呪霊のレベルが異様な速度であがってきてるからね…こっちも強くならなくちゃいけないね〜」
七海くんは私の話を聞き、そうですねっと肯定した
すると蕎麦を作れた悠二がお待たせ!っと言って蕎麦を持ってきてくれた
テーブルに置き、みんなで食べようと手を合わしたとき
「由奈ー!!帰ってきたなら連絡してよ!!僕寂しかったんだからね!」
悟が部屋へと飛び込み、勢いよく私に抱きついた
七海くんはいつもの光景に動じることもなく、悠二の作った蕎麦へと橋を伸ばし食べ始めた
「先生の蕎麦ないんだけど、これ三人分だったからさ。」
七海くんの隣へと座った悠二
「めっちゃ美味しそーじゃん!心配しなくても、由奈と一緒に食べるからいいよ!」
ねーっと悟は私に言ってきたが無視して蕎麦へと箸を伸ばして食べた
酷い!ちょーだい!っと悟は私を揺らすがガン無視で食べ続けた
蕎麦を食べ切り汁まで飲み干した所で悟へと空になった器を渡してあげた
「悠二、七海くん美味しかったね!ご馳走様でした〜」
「やはり信州蕎麦は美味しいですね、由奈さんお土産ありがとうございます。」
ずっと無視し続ける私に悟は痺れを切らしたのか無理矢理、私の顔を自分の方へ向けると
唇へとキスをしようと
「んっ!?」
悟を突き飛ばして目の前には悠二が私にキスをしていた
まさかの光景に七海くんは驚きすぎてサングラスを落とし、私は意味がわからず固まっていた
私の唇を離すと、ケヒッケヒッっと笑った悠二
「由奈、お前は蘭姫より強いのに。このような事には隙がありすぎるぞ。」
「おい!お前俺の身体で何してんだよ!由奈ごめんな!!」
宿儺がどうやら悠二の身体を借りて出てきたようだ
悠二はキスしたことを土下座すると、何回も私へと謝っていた
「宿儺がしたことだし、そんな謝らなくていいよ〜反対に悠二の初キスが私で申し訳ない。」
「俺はむしろそれでよかったと言うか、嬉しかったしさ!あっ、先生…」
宿儺に飛ばされた悟は目隠しを取り、悠二へと見下ろしていた
「悠二。やっぱりさ、今すぐ宿儺と死んでくれない?」
マジギレな悟をみた悠二は冷や汗タラタラで震えていた
「はい!それまで〜悟が怒ってどうすんの。キスの一つや二つ、それ以上のこと悟はやってきてんだから悠二にあたらないの。」
キレてる悟の頭を殴ると、悠二を大丈夫だよっと安心させ立たせた
「えー!じゃ、帰ったらいっぱいしていい?」
「まず、悟と付き合ってないからね〜」
擦り寄ってきた悟あしらうと、七海くん私へと同情の目を向けた
「由奈さん、君は本当にモテますね。しかも少々面倒臭い男性に…」
「七海、それ僕も入ってるわけ?喧嘩売ってる?」
七海くんは悟を無視して落としたサングラスを拾い付けた
「さて、由奈さん。任務の報告書書きに行かないといけないのでは?」
「あっ!忘れてた〜行ってくるね!悟、悠二を虐めちゃだめだよ!」
私は悟に約束だよ!っと言うと部屋から出て行った
椅子へと腰掛けると、長い脚を机の上に伸ばした
「まぁ宿儺が勝手にやったことだからね、悠二は許すよ」
先生!っとうるうるな目で悠二は見つめ、再び土下座していた
「五条さん。どうやら私とツギハギ呪霊が最初に闘った後、あの呪霊由奈さんの元に接触してきたらしいですよ。」
「戦闘は?」
「してないようです、あちらは会いに来ただけだったようです。由奈さんは人も呪霊にとっても魅力的な女性ですからね…特級術師と言えど、気をつけてあげてください。あの子はまだ大人ではないのですから。」
わかってるよっと悟はため息を吐くと七海へと言った
「えっ!由奈って特級術師なの?!」
二人の話を聞いていた悠二が驚いていた
「五条さん、またあなた言ってなかったんですか?」
「ごめ〜ん!てか二年の真希達にも言うの忘れてたんだよねー!」
大事なことはちゃんと教えてあげてください!っと呆れた悟へと溜息をついた