高専二年 両面宿儺
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新しい一年生を迎えに私達は原宿へと来ていた
悟はいつもの遅刻する癖のため、私は恵と悠二は先に着いていた
悟の来る気配がなかったので恵と悠二に喫煙所探してくると伝えて、私は一服しに来ていた
サラリーマン達の中で高専の制服を着た私が喫煙所にいるのは、どうやらおじさん達は驚いているようだ
そんなことも知らず、私は吸い終わり喫煙所からでて恵達を探すため原宿を歩き出した
数メートル歩いた所で私の周りには男達が金魚の糞のようについてきていた
「ちょっといいですか!お姉さん凄くスタイルいいし、美人さんなのでモデルのお仕事とか興味ない?」
「お姉さん、マジ美人!キャバとか興味ない?」
「学生?マジエロいんだけど、俺達と遊びに行こうぜ!」
「一目惚れしました!付き合ってください!!」
群がって話しかけてくる男達に私は見えていないかのように、颯爽と歩いていた
はぁ、原宿とか人の多いとこは嫌なのよ…
キャッチもナンパも!
無視が一番…
無視して歩いていると恵と悠二が目に入った
悟が高専の制服を着た女の子と話していたので、あれが新しい一年生の子かな?
「おーい!」
悟達へと手を振ると、悟達も私に気がついたが取り巻きの男達を見て恵も悠二も固まっていた
悟は私を抱き寄せると取り巻き達の男へと目隠しをとった
「でっ、お前ら俺の由奈に何か用なの?」
悟の一言で取り巻き達は素早く散っていった
「また変な虫つけて、由奈には手がかかるよ。」
「それはこっちのセリフだけど?まぁ、ありがとうね!」
二人の様子を見ていた悠二達
「五条先生、えげつないわ…」
「由奈はまぁモテるからな、いつものことさ。」
「てかあの美人は誰!?先生との関係めっちゃ気になるんだけど!?」
釘崎野薔薇は悠二の首元を掴むと説明しろ!っと揺らしていた
「あっ!貴方が新しい一年生?私は蘭由奈。二年生だから野薔薇の先輩だよ!呼び捨てでいいよ〜よろしくね」
野薔薇へと挨拶をして握手をした
「やばい!目の前に女神が見える!!釘崎野薔薇です、呼び捨てなんて恐れおおい、由奈さん、よろしく!!」
野薔薇の元気さに私は少し引きつつ、今年の一年生は面白いメンバーだと笑った
「んで、これからどこ行くんですか?」
恵が悟に聞くと、怪しく笑った
「フッフッフッ、せっかく一年が三人揃ったんだ。しかもその内二人はおのぼりさんときてる!行くでしょ、東京観光!!」
悠二と野薔薇は悟の言葉に嬉しすぎて満面の笑みだった
それとは反対に恵は嫌な顔をしていた
悟の奴、絶対観光する気ないだろうな…
あーぁ
悠二と野薔薇あんなにはしゃいじゃって…
恵は悟の意図がわかってるからテンション下がっちゃってるし〜
「TDL!TDL!行きたい!」
「バッカ!TDLは千葉だろ!!中華街にしよ、先生!!」
「それでは行き先発表します。」
悟の言葉に悠二と野薔薇は静かになり、地面へと平伏した
「六本木!」
悟の話を聞いた二人は立ち上がり、目を輝かせた
ありゃりゃ〜
悠二達おちょくっちゃって、悟も酷いね。
私達は暫く歩くと六本木ではなく、廃墟へと着いた
現実を突きつけられた悠二と野薔薇は嘆き悲しんでいた
「君達がどこまでできるか知りたい、まあ実地試験みたいなもんだね。野薔薇、悠二。二人で建物内の呪いを祓ってきてくれ。」
「あれ、でも呪いは呪いでしか祓えないんだろ?俺呪術なんて使えねぇよ。」
悟の話を聞いた悠二は疑問をぶつけた
「君はもう半分呪いみたいなもんだから、体には呪力が流れているよ。でもま、呪力の制御は一朝一夕じゃいかないから。これを使いな!」
悟は悠二へと呪具を渡した
「呪具、屠坐魔。呪力の篭った武器さ、これなら呪いにも効く。
あー、それから。
宿儺は出しちゃ駄目だよ、アレを使えばその辺の呪いなんで瞬殺だけど。近くの人間も巻き込まれる。」
悟の話を聞いた悠二と野薔薇は廃ビルへと入っていった
私と恵と悟は座って悠二と野薔薇達が戻ってくるのを待った
「悟、今回試されてるのは野薔薇の方でしょ?」
「ピンポーン!由奈正解!今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ。」
悟は暇なのか私の膝で寝転んでいた
「でも釘崎は経験者ですよね、今更なんじゃないですか?」
「呪いは人の心から生まれる、人口に比例して呪いも多く強くなるでしょ?地方と東京じゃ呪いのレベルが違う。」
廃ビルを見上げると呪霊が飛び出してきた
恵は祓いますっと言って立ち上がったが、悟が待ってと止めさせた
すると呪霊は身体中釘が刺さり、野薔薇か祓ったようだ
悠二と野薔薇が救助した子供と廃ビルから出てきた
「お疲れサマンサー!!子供は送り届けたよ!今度こそ飯行こうか!」
悟の言葉に悠二と野薔薇はビフテキ!シースー!と言い合っていた
「恵は何がいい〜?久しぶりに恵と一緒に食べれるね!」
私は久しぶりに恵と一緒にご飯を食べれることが嬉しくて恵の腕に抱きついた
「別になんでもいいよ。昔はよく一緒に食べてたろ…」
「恵可愛いすぎ〜♪」
恵の少し照れた顔をみた私は可愛くて仕方なく、恵の頭を撫で回した
「やばっ!由奈さんと伏黒がイチャついてる!!」
「由奈!俺も撫でて!!」
「仕方ないな〜悠二もおいで!」
手を広げると悠二が犬のように飛びついてきたので抱きしめてあげた
野薔薇はニヤニヤ笑うと、その光景を携帯電話で連写して撮っていた
「ちょっ!恵も悠二も、由奈から離れなさいって!!こら!」
ヤキモチ焼きな悟が大人気なく、恵と悠二を引き離そうと引っ張り出した
「悟は家でいっぱいしてんだからいいでしょ?お腹空いたし、悠二達りっぱ寿司とかどう?」
私の提案に悠二はりっぱ寿司がいいー!と手を挙げた
「じゃ、悟の奢りでたらふく食うよ〜!」
私の腕に恵と悠二が引っ付き、その後ろから野薔薇と悟付いてきた