高専二年 両面宿儺
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包帯だらけの恵を連れて行き、硝子ちゃんに反転術式で治療してもらった
寝台に眠る恵の寝顔を私は見つめていた
恵が小学生の時は寂しん坊でよく一緒に寝てたな…
こんなにおっきくなっちゃって…
甚爾に似てきた、性格は正反対だけどね。
恵…禪院家に売られなくてよかったね
もしあんな屑の家で過ごしていたら、恵は甚爾みたいにグレちゃってただろうね…
そっと恵の頭を撫でた
悠二は今夜蛾学長と面談中ぐらいかな〜
そろそろ、様子見に行ってみよっかな〜
恵を起こさない様、保健室からそっと出てった
その頃悠二は、夜蛾学長の面談に合格したので
悟に連れられて寮へと来ていた
悠二は部屋へと入ると部屋は広々しており、ベットがあっても余裕のある広さだった
「とりあえずここは好きに使っていいよ」
「おー!!広い広い!!」
「由奈以外の二、三年は今出払ってるけど。ま、すぐに会えると思うよ!人数少ないし。」
広い部屋が嬉しかった様で、悠二はさっそく壁にグラビアアイドルのポスターを貼っていた
「でも別に悠二が戦う必要なくない?宿儺の指は僕や恵が取ってくるから、君はここで待ってればいいじゃん。」
「いい!やるったらやる!!蒸し返すな!」
悟の言葉に悠二はきっぱりと言い返した
「ぐーたらしてる俺にボロボロの伏黒が指届ける絵面はウケるけどな」
「確かに〜!まっ、君が戦わないなんてことはあり得ないんだけどね!」
悟は悠二へ試した様だ
「そんな簡単に見つかるならとっくに全部見つけてるっちゅー話。気配が大きすぎるモノ、息をひそめているモノ、すでに呪霊に取り込まれているモノ。
探すということに関してこれ程面倒なものもない。
でも君がいる。
君の中の宿儺が力を取り戻すために指の在り処を教えてくれる。
君は器であると同時に探知機でもあるわけだ、現場にいないと始まらない。」
悟は悠二へと説明し、悠二は手を身体にあて
自分の中にいる宿儺を感じた
「そんな親切か?コイツ」
「そこはWIN WINの関係が築けると思う」
「悟の言葉も一理あるけど、所詮呪いだからね〜悠二、気をつけてね!君は素直だから宿儺にいいように使われそ〜」
悟の後ろから突然現れた私を見た悠二は、驚いたが嬉しかったのか私に抱きついてきた
「由奈!俺、合格したよ!」
「おめでとう〜悠二!!痛っ…!」
悠二の頭を撫でていると悠二の首元に宿儺が現れ、私の首にかぶりついた
悠二は首元に現れた宿儺を手で叩いたが、ゲラゲラ笑い悪びれた様子は一切なかった
「ケヒッ甘いの!初潮はきているようだな…面白い!!女!名を教えろ!」
素早く悠二から離れたので傷はそんなに深くはなかったが、首元から血が流れ出ていた
「宿儺って俺様系なわけ〜?蘭由奈だけど…発情期ですか?痛かったんだけど」
イラッときた私は前鬼後鬼を出すと、二人は床へと悠二を組み敷いた
「ケヒッ!その式神やはりか!!由奈!気に入った!俺のモノとなれ!」
「はい!五月蝿いからちょっと眠ってて。由奈が魅力的なのはわかるけど、遂に呪いにまで好かれるってどう言うこと?はぁ…敵増えた」
黙ってみていた悟が少し苛立った様子で首元に現れた宿儺へとデコピンした
「由奈!宿儺の奴、たまにああやって出てくるんだ!噛んだのは初めてだけど、大丈夫?」
「大丈夫〜悠二は心配しなくいいよ!傷はそん深くないし。」
ハンカチで血を抑えて、宿儺の先程の言葉を思い出していた
宿儺は私の式神を知っていたようだった…
一体どう言うこと…?
「んやっ!」
考え込んでいた私に悟はハンカチをのけて、首から流れ出る血を舐めていた
「悟!んっ、やめてって!!」
「悠二の前だからこれぐらいにしてあげるけど。宿儺まで魅了する由奈が悪いんだからね!」
私の血を美味しそうに舐めると、自分の唇についた血を指で拭き取った
「マジエロすぎ!!先生達付き合ってんの?」
「五条先生が一方的に好いてるだけだ。てか隣かよ、空室なんて他にいくらでもあったでしょ。」
恵が治療から目を覚まして寮へと戻ってきた
「伏黒!今度こそ元気そうだな!!」
悟は後ろから私に抱きつくと、肩へと顔を乗せた
「だって賑やかな方がいいでしょ?よかれと思ってー!」
「授業と任務で充分です。てかいい加減、学校では由奈に引っ付くのやめてください。虎杖も驚いてますよ。」
恵が言ってんだから退け!っと悟を払い除けようとするが悟は私から離れる気がないようだ
「まっ!!いいっしょ!それより明日はお出かけだよ!もちろん由奈も一緒♪三人目の一年生を迎えに行きまーす!」
結局悟は私から離れることはなく、恵と悠二と別れたあとはそのまま一緒にマンションへと帰った