高専二年 両面宿儺
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虎杖悠二が目を覚ました
「おはよう、今の君はどっちなのかな?」
まだ覚醒してないのかボーっと悟と私を眺めていた
「アンタ達は確か…」
「五条悟、呪術高専ので一年を担当してる。そんでこっちは蘭由奈で将来は僕のお嫁さーん♪痛っ!」
「悟、冗談はいらない。私は高専二年の蘭由奈だよ、よろしくね悠二!」
「呪術…先輩!伏黒は!?あっ?なんだよ、コレ…」
悠二は自分が椅子に座らされ、腕を縄と札で封印されていることに気がついたようだ
「他人の心配してる場合じゃないよ、虎杖悠二。君の秘匿処刑が決定した」
悟の言葉に悠二は息を呑んだ
「死刑は死刑でも執行猶予がついた。」
「執行猶予…今すぐじゃねぇってことか」
自分の置かれた状況を瞬時に判断した悠二
「そっ、一から説明するね。これは君が食べた呪物と同じモノだ、全部で二十本。ウチではその内の六本を保有している」
「二十本…?ああ手足で」
「いや宿儺は腕が四本あるんだ」
悟は宿儺の指を掘り投げると術を喰らわしたが、宿儺の指は壊されず壁に埋め込まれた
「見ての通り、これは壊せない。それだけ強力な呪いなんだ。日に日に呪いは強まってるし、現存の術師じゃ封印が追いついてない。そこで君だ!君が死ねば中の宿儺も死ぬ。
うちの老人共は臆病でね、今すぐ君を殺せと騒ぎ立ててる。
でもそんなの勿体ないでしょ、宿儺に耐えうる器なんて今後生まれてくる保証はない。
だからこう提言した。
どうせ殺すなら全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい。
上は了承したよ、君には今二つの選択肢がある。
今すぐ死ぬか。
全ての宿儺を見つけ出し取り込んでから死ぬか。」
悟の残酷な二つの選択肢を聞いた虎杖悠二は何も答えなかった
悠二を連れて悟と私は焼き場へと来ていた
悠二のお爺ちゃんが亡くなり、火葬しに来ていた
悟と私は悠二とベンチに座り、どう選択したか話をした
「こういうさ、呪いの被害って結構あんの?」
「今回はかなり特殊なケースだけど、被害の規模だけで言ったらザラにあるかな。呪いに遭遇して普通に死ねたら御の字、ぐちゃぐちゃにされても死体が見つかればまだましってもんだ。宿儺の捜索をするとなれば凄惨な現場をみることもあるだろうし、君がそうならないとは言ってあげられない。
ま、好きな地獄を選んでよ。」
まだ恵と一緒の年齢で、昨日まで一般人だった悠二にとっては選択できない案件よね…
さて悠二はどうするのか
私は隣に座っている悠二を見つめた
「宿儺が全部消えれば呪いに殺される人も少しは減るかな」
「勿論」
「あの指まだある?」
悠二の言葉に悟は宿儺の指を手渡した
「改めて見ると気色悪いなぁ」
悠二は宿儺の指を食べた
悟と私は悠二がどうなるかみていたが自我が保たれている悠二を見て確信した
肉体の耐性だけじゃない、宿儺相手に難なく自我を保てる
千年生まれてこなかった、逸材
「覚悟はできたってことでいいのかな?」
「全然、なんで俺が死刑なんだって思ってるよ。でも呪いはほっとけねぇ、宿儺は全部喰ってやる。後は知らん。」
「いいね、君みたいのは嫌いじゃない。楽しい地獄になりそうだ、今日中に荷物まともておいで。」
「どっかいくの?」
悟の言葉に訳がわからないのか首を傾げた
「悠二の後ろにいる恵と同じ呪術師の学校に転入するんだよ〜」
私は悠二の後ろにいた恵へと指を差した
「伏黒!!元気そうじゃん!」
悠二は伏黒に会えて嬉しそうだった
「包帯見てそう思うか?」
「悠二、恵ツンデレな子だけどいい子だから仲良くしてやってね〜」
「了解っす!蘭先輩!」
悠二はすごく素直でいい子だね
悠二が同級生なら、恵にはいい影響になるかな〜
「由奈でいいよ、呼び捨てで〜これから呪術高専に通うんだしね。さて、恵は私と硝子ちゃんとこ先に帰って治療しなきゃ!悟、悠二を任したよ〜」
私は恵と一緒にタクシーに乗ると高専へと帰った