高専二年 両面宿儺
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
電車に揺られ私は目を覚ました
どうやら私は長いこと眠ってしまっていた様だ
私の幼い時の大好きな人との懐かしい記憶の夢…
傑が夢に出て来るなんて、なんか不思議なことでも起こりそうな
そんな予感がする
電車に揺られ、窓の外を眺めた
「あれ〜、由奈!目が覚めたんだ〜」
隣に座っていた悟が寂しかったんだからっと言いつつ、頬にキスをした
「長い夢を見てたみたい。悟との最悪な出会いと襲われたときの場面を夢で見たんだけど〜ないわ…目覚め悪すぎ」
「え〜っ!まだあのときの事怒ってんのー?いいかげん、許してよ〜」
悟は私にベタベタ触ると隙ありっと唇へとキスをした
私も高専二年ともなれば、悟の扱いも雑になってきた
キスの一つや二つで動じなくなってきた、自分でも慣れとは怖いものだとふと思う
「んで恵から電話は何て?宿儺の指、杉沢第三高校に回収に行ってんでしょ?」
「それがさ〜百葉箱にあるはずの宿儺の指がないらしくてさ〜回収するまで帰ってきちゃ駄目だからって言っちゃった♪だから由奈、一緒に仙台観光しよー!僕、喜久福食べたーい!」
悟のハイテンションにはいはいと聞き流した
悟甘党だからな…
観光は無視できても、喜久福は無視できんだろうな
恵ごめんね!
喜久福は買いに行かないと絶対恵の所行けないわ…
それまで頑張ってね!
恵へと心の中で謝ると駅に着いたので悟と仙台へと降り立った
「悟、恵が心配だから喜久福だけしか寄らないからね!」
「またそうやって恵ばっかー!わかったよ、喜久福だけ買いに行ったら恵の所ね〜」
渋々私の言うことに従った悟は私を引っ張ると喜久福を買いに向かった
その頃伏黒は杉沢第三高校で虎杖悠二と一緒に呪霊と闘っていた
恵と虎杖悠二も頭から血を流して立っていた
「なあ、なんで呪いはあの指狙ってんだ?」
虎杖悠二の疑問に恵は答えた
「喰ってより強い呪力を得るためだ」
「なんだあるじゃん、全員助かる方法。俺にジュリョクがあればいいんだろ?」
虎杖悠二はポケットに手を突っ込むと、宿儺の指を出し
それを口の中に入れ飲み込んだ
「馬鹿!!やめろ!!」
特級呪物だぞ!!猛毒だ!!
確実に死ぬ!!
だが万が一、万が一…
恵は宿儺の指を食べた虎杖悠二がどちらに転ぶか見つめた
呪霊が虎杖目掛けて動いた瞬間、虎杖が呪霊を一発で祓った
「ケヒッヒヒッ!ゲラゲラゲラゲラ!!!
ああ、やはり!!光を生で感じるに限るな!!」
最悪だ!
最悪の万が一がでた!
特級呪物が受肉しやがった!!
「呪霊の肉などつまらん!人は!女はどこだだ!!いい時代になったのだな。女も子供蛆のように湧いている…
素晴らしい!!鏖殺だ!!」
虎杖悠二の身体の宿儺はこの世の時代に嬉しいようで高々に笑っていた
「人の体で何してんだよ、返せ」
虎杖の腕が勝手に首を絞め、動いたことに宿儺は驚きを隠せないでいた
「オマエなんで動ける?」
「?いや、俺の体だし…」
なんか俺、あしゅら男爵みたいになってない?
宿儺は身体の持ち主の虎杖悠二に押さえ込まれた…
「動くな!オマエはもう人間じゃない。呪術規定に基づき、虎杖悠二オマエを…呪として祓う!」
恵は虎杖悠二へと言うと、悠二は両手を上に上げ恵を心配していた
「いや、なんともねーって。それよりも俺も伏黒もボロボロじゃん、はやく病院行こうぜ」
虎杖悠二の言葉を聞いて恵は考え込んでいた
今喋ってんのが呪物か虎杖かも…
こっちは分かんねーんだよ!!
クソっ!!どうしたらいい!?
「今どう言う状況?」
「何々、恵悩み事〜?」
悩み混んでいる恵の後ろに悟と私が現れ、驚いていた
「五条先生!それに由奈!どうしてここに?」
「や!来る気なかったんだけどさ、さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蝿くてね〜由奈と観光がてらはせ参じたってわけ。で、見つかった?」
悟はボロボロの恵の姿を携帯で撮ると、帰ってから真希達へと見せびらかすつもりだ…
恵はそんな悟に苛立っている様だ
「あのー、ごめん。俺それ食べちゃった」
虎杖悠二の予想もしなかった言葉に、悟と私はマジ?っとはもると
「マジ」っと恵も虎杖悠二も言った
悟と私は虎杖悠二の顔を見つめた
「悟、この子の中に宿儺いるわ」
「んー?ははっ、本当だ!混じってるよ!ウケる〜身体に異常は?」
「特に…」
「宿儺と代われるかい?」
宿儺のことがわからないのか、悟にスクナ?っと聞いてきた
「君が喰った呪いだよ。」
「あぁ、うん。多分できるけど」
虎杖悠二は簡単に代われると言ったけど…
普通の人間なら絶対不可能だよ…
さてどうなるか実物だね
私は煙草に火をつけると、やる気満々の悟を見つめた
「じゃあ十秒だ、十秒経ったら戻っておいで。大丈夫、僕最強だから」
っと笑うと恵に喜久福の紙袋を渡した
この人、お土産買ってから来やがった…
人が死にかけてる時に…
「お土産じゃない、僕と由奈が帰りの新幹線で食べるんだ」
後ろ!っと恵が悟を心配して叫んだが、悟は宿儺の攻撃を余裕で避け
「由奈と生徒の前なんでね、カッコつけさせてもらうよ。」
悟は宿儺の背後を取ると、腕を掴み後頭部へと喰らわした
「まったくいつの時代でもやっかいなものだな、呪術師は!だからどうというはなしでもないが。」
宿儺は悟と恵へと仕返しをしたが、悟のおかげで私と恵は傷一つつかなかった
悟はカウントダウンし始めた
悟の術で浮いている岩の隙間から宿儺と目が合うと、宿儺は一瞬驚きニタっと妖しく笑っていた
「ケヒッ、オマエ、顔は違うが、その香り…嗅いだことのある匂いだ…懐かしいの」
なにアレ…
宿儺、めっちゃキモいんだけど
「匂いって何?ねぇ恵〜私臭い?」
「煙草の臭いじゃないですか?臭いです」
「むー!!可愛かった恵が成長する度に毒舌になってく!!」
そんな恵の顔に煙草の煙をわざとかけてやった
「こらー!そこイチャつかない!さて、そろそろかな」
悟がカウントダウンを終えると虎杖悠二こと宿儺が固まったまま動かなくなった
「おっ、大丈夫だった?驚いた、本当に制御できてるよ。」
「悟、この子一般人なのに制御できてるってありえないんだけど〜死ななくてよかったね」
上半身裸の虎杖悠二の頭を私は撫でてあげた
「でもちょっとうるせーんだよな。てか姉さん!めっちゃエロいんですけど!?マジ俺の理想のタイプなんだけど!」
「はい、ダメー!!」
悟は虎杖悠二のおでこに指を当てると気絶させた
「由奈は人を魅了するから、本当僕参っちゃうよ〜これで目覚めた時、宿儺に身体を奪われていなかったら。彼は器の可能性がある。さて、ここでクエスチョン!彼をどうするべきかな?」
悟は気絶させた虎杖悠二を抱き抱え、恵へと質問した
「…仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です。でも死なせたくありません!」
「…私情?」
「私情です、なんとかしてください。」
恵が珍しいね…
それにこの子、すごくいい子そうだし
私も悟にお願いしてあげよう
「悟、私からもお願い!」
「クックック、可愛い生徒の頼みだ!任せなさい!」
そんなこんなで屑の塊の老人共の元へ、悟と私は虎杖悠二の件で出向いた