高専一年 眩しい闇
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「未だ夏油の動向はつかめん。やはりオマエ達の杞憂じゃないのか?」
夜蛾先生と悟が教室の廊下で話していた
私は悟の隣で窓枠に腰を下ろし、外にいる真希達を見つめていた
夜蛾先生も幼い私の時とは違い、高専の学長へとなった
「学長、残念ながらそれはあり得ないです。直接現場を由奈と確認しました。僕と由奈が傑の呪力の残穢を間違えるわけないでしょ」
「来た」
悟の話を聞いていたが私は窓から飛び降りると傑の呪力を感じ、真希達へと向かった
「噂をすればだ!!校内の準一級以上の術師を正面ロータリーに集めろ!!」
夜蛾学長は悟へと命令すると傑の元へと急いだ
私は真希達の元へと着くと、大好きな傑がそこには見え
十数年ぶりの傑を見た私は少し心がざわついた
傑は憂太へ勧誘していた
私は瞬時に憂太の隣に立つと肩に乗せていれる手を払い除けた
「傑、悪いけどさ〜憂太は傑の手伝いするつもりないから」
傑は私が傑の間合いにて気付かぬうちに入ってきたことに驚いていた
「由奈か…本当…清香さんの言った通りになったよ、素敵な女性になったようだね。てかその制服。絶対悟が考えたでしょ?」
久しぶりの会話は昔と変わらない傑を思い出させた
「悟がこれしか制服くれなかったから。それよりも傑、わたしの大事な友達に何かようなの?」
私は真希達の元に前鬼と後鬼を出し、傑達から護るように指示した
式神を見た傑は懐かしいねっと笑うと
悟と夜蛾学長が現れた
「由奈いい女になったでしょ〜!その制服、由奈に似合ってんだろ?とりあえず、僕の生徒にイカレた思想を吹き込まないでもらおうか。」
「悟ー!!久しいねー!!」
傑は私へと抱きつき首元に手を回した
「まず、僕の由奈から離れろ。傑」
「悟、いつから由奈は君の者になったのかい?今年の一年は粒揃いと聞いたが、成程。君の受け持ちか。特級被呪者、突然変異呪骸、呪言師の末裔、蘭家の呪術師、そして禪院家のおちこぼれ」
傑は真希へと蔑んだ目で見下ろしていた
「君のような猿は私の世界からいらないんだから。」
傑の言葉に私は苛立ち、巻きついていた腕を払いのけた
「傑、真希は私にとって大切な人なの。それ以上悪く言うなら…傑でも容赦はしない」
私は身体に電流を走らせる、大好きな傑へと攻撃体制を構えた
「ごめんなさい、夏油さんが言ってることはまだよくわかりません。けど!友達を侮辱する人の手伝いは僕にはできない!!」
っと憂太は傑へと言った
「すまない、由奈に乙骨憂太くん。君を不快にさせるつもりはなかった。」
「じゃあ一体どう言うつもりでここに来た」
悟は私と憂太を傑から引き離して傑へと質問した
「戦線布告さ。お集まりの皆々様!!耳の穴かっぽじってよーく聞いて頂こうと!!!
来たる十二月二十四日!!日没と同時に!!我々は百鬼夜行を行う!!場所は呪いの坩堝、東京新宿!!呪術の聖地京都!!
各地に千の呪いを放つ、下す命令は勿論鏖殺だ。地獄絵図を描きたくなければ死力を尽くして止めにこい。思う存分呪い会おうじゃないか!」
傑は私と悟達へと戦線布告した
「あーー!!夏油様、お店閉まっちゃう!!」
傑のすぐ後ろにいた女の子が騒いだ
あの子達は確か、紅眼で過去を覗いたときに村の人達に檻に入れられてた女の子か…
傑が助けだした女の子達、傑の仲間ってわけね
「もうそんな時間か、すまないね悟。彼女達が竹下通りのクレープを食べたいときかなくてね、お暇させてもらうよ。いやはやあんな猿の多い所の何が」
「このまま行かせるとでも?」
傑の言葉を遮り、悟は言った
「やめとけよ、可愛い生徒が私の間合いだよ。それでは皆さんまた戦場で」
傑は乗ってきた大きなペリカンの脚へと乗って高専から飛び去った
「悟、悪いけど私は今から出かけるから」
「由奈、どこ行くの?傑側につくわけ?」
悟は行かせまいと私の手を力一杯握った
「悟、私はあの日からいい女になって、傑が欲しがるような最強の呪術師になるために今まで頑張ってきたの。まだ悟みたいに最強じゃないからね…まぁ悟の元からは離れないし裏切らないよ。でもケジメはつけさせて。」
そう言うと悟は私の手を退けた
「絶対帰ってきて、家でずっと待ってるから」
前鬼と後鬼を連れて、悟達の前から消えた