高専一年 眩しい闇
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高専の運動場で真希と憂太が武具を使い立ち合っていた
真希から一本とるため、憂太は真希にやられても立ちあがり
もう一本お願いします!と言って頑張っていた
そんな二人の姿を私はパンダと棘と三人で座って眺めていた
「憂太が高専に来て三ヶ月か。かなり動けるようになったな。」
パンダの言葉に棘もしゃけっと言って肯定した
呪術界の老ぼれ達の話が終わったようで悟が私の側へと歩いて来た
「性格も前向きになったよねぇ〜」
「すじこ」
「確かに真希も楽しそうだ。今まで武具同士の立ち合いってあんまなかっ…」
パンダが何に気がついたのか憂太を大声で呼んだ
「超大事な話だ!!心して聞け!!オマエ巨乳派?微乳派?」
「あんまり気にしたことないけど…人並みに大きいのは好きかと…」
真面目な憂太はパンダのチャラけた話にも素直に悩んで答えていた
「真希!!脈ありデース♪」
っとパンダは真希にオッケーポーズをした
それを見た真希は
まぁブチギレるよね…
「何勘違いしてんだ、殺すぞ!!」
「照れんなや、小学生か!」
「おーし殺す!!ワシントン条約とか関係ねぇかんな!!!」
ブチギレた真希はパンダと戦い始めた
悟は手を叩くとはーい集合っと私たちに集まるように言った
「そこの二人は引き続き鍛錬してもらって。棘、ご指名。君に適任の呪いだ。ちゃちゃっと祓っておいで。」
「しゃけ」
憂太は悟の話を聞いてご指名…?っと呟いた
「棘は一年で唯一の二級術師。単独での活動も許されてんの。ちなみに由奈は一年で唯一の一級術師。」
憂太は棘と私を見て驚いていた
「憂太も一緒に行っといで、棘のサポートだ。ってよりは見学だね。呪術は多種多様…術師の数だけ祓い方があると思ってくれていい。棘の呪言はそのいい例だ、しっかり勉強しておいでー」
悟は憂太へと説明すると棘と三人で伊地知さんの車へと乗り込んだ
私は真希にやられているパンダと一緒にお留守番だ
私も一級術師の階級を入学した時に貰っているが、正直特級相手でも余裕がある実力は持っている
だが
あの過保護の悟と夜蛾先生が特級に上がらせてくれなかった
傑は特級呪術師なのに…
まだ追いつくことができない…
なんか考えてたら悟ムカつくわ
スカートのポケットから煙草を取り吸い出すと、パンダの上に乗ってる真希へと選手交代っとのくように言った
やる気満々な由奈を見た真希はやべっと素早くパンダからおりた
由奈奴、珍しくやる気満々じゃねぇか…
あいつマジで化け物並みに体術凄かったからな…
パンダどんまい☆
っと真希は手を合わし、心の中で謝った
「ちょっ!ちょっと待って!由奈!なんでそんなにやる気満々なの!俺可愛いパンダ!優しくしてくんないと!!」
「パンダには悪いんだけど、悟のこと思い出したら腹たっちゃって〜付き合ってね♪」
私は素早くパンダの間合いに飛び込むとふわふわな腹へと打ち込んだ
わたしの力が入れすぎたのかパンダは吹き飛んで行った
あっ、力入れすぎたみたい
夜蛾先生のパンダだから大丈夫と思ってやりすぎちゃった〜
「おいおい、吹っ飛ばせすぎだろ…」
さすがの真希も呆れていた
「ちょっとパンダ回収してくるわ!」
やばいと気づいた私は飛んでった方向にパンダを探しに行った
「由奈!お前は悟並みに強いんだから、力加減考えないと俺じゃなきゃやばかったぞ!」
「ごめんごめん!許してよ〜」
「仕方ないなー!由奈のデカイおっぱいに免じて許してやろう!」
私はパンダへと抱きつくとパンダは私の胸があたるのが嬉しいのかデレ〜んとなり、すぐに許してくれた
セクハラパンダめ…
無事吹き飛んだパンダを見つけた私は悟を探した
棘と憂太達が帰って来ており、私は憂太へとおかえりと言った
棘は花壇の花に水をやっていた
「棘の呪言はなァ生まれた時から使えちゃったなら、昔はそれなりに苦労したみたいだ。呪うつもりのない相手を呪っちゃったりな。境遇としては憂太にかなり近い。だから入学当初からオマエを気にかけてたみたいでな。誤解されやすいけど、善い奴なんだ!これからもよろしく頼む。」
パンダは憂太に棘のことを話していた
真希が憂太の頭を武具で叩くと昼練へと誘っていた
悟がいないことに気がつき、私はその場から離れ悟を探しに行った
すると廊下で伊地知さんと話している悟を見つけた
「申し訳ございません。何者かが私の帳の上から二重に帳を下ろしていました。加えて予定にない準一級レベルの呪いの発生、全ては私の不徳の致すところ…なんなりと処分を」
「いやいい、相手が悪過ぎた」
「と申しますと、犯人に心当たりが?」
「夏油傑…四人の特級が一人。百を超える一般人を呪殺し、呪術高専を追放された最悪の呪詛師だよ。」
悟の話を耳にした私は驚き固まった
「悟、傑が憂太と棘に手出して来たの…?」
伊地知との話を聞かれたか…
悟は伊地知さんを下がらせると私へと向いた
「そっ、傑が帳を二重したんだって。まぁ棘も憂太も大丈夫だから安心して〜」
私は悟へと抱きついた
「あの時と一緒…すごく嫌な予感がする…」
傑が私の元を去ったあの日と一緒…
私の直感はいつもあたる
「大丈夫、由奈は俺が守るから。だから僕の側にずっといて」
悟の言葉に私は何も言えないでいた