高専一年 眩しい闇
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「転校生を紹介しやす!!テンション上げてみんな!!」
朝から悟のテンションの高さにはみんなついてけないよ…
それに今回の転校生、聞いた話ではクラスメイトをロッカーに詰めたと
真希達知ってるしな〜
私はパンダの右側の席に座ってまだ会ってない転校生がどんな子なのか楽しみでいた
「随分尖った奴らしいじゃん。そんな奴のために空気作りなんてごめんだね。」
「しゃけ」
どうやら私以外はみんな歓迎ムードではないらしい
悟は溜息をつくと
「まいっか、入っといでー!!」
っと言って転校生が教室へと入った
その瞬間私も真希達も瞬時に勘付き
転校生が自己紹介を言い終わる前に、みんな戦闘態勢で構えた
「おい、オマエ呪われてるぞ。ここは呪いを学ぶ場だ。呪われてる奴がくる所じゃねーよ。」
真希は呪具を転校生の顔スレスレの位置にぶっ刺していた
「日本国内での怪死者・行方不明者は年平均一万人をこえる。そのほとんどが人の肉体から抜け出した負の感情。呪の被害だ、中には呪詛師による悪質な事案もある。呪いに対抗できるのは同じ呪いだけ。ここは呪いを祓うために呪いを学ぶ、都立呪術高等専門学校だ。」
窓際に寄りかっている悟はどうやら転校生に今説明したらしく、メンゴっと謝っていた
「あっ、早く離れた方がいいよ」
悟が言った瞬間、転校生の後ろから手が出て真希の呪具を掴むと
ゆゔだをををを 虐めるな!!
っと私達へと呪霊が襲ってきた
教室は呪霊の影響でぐちゃぐちゃになら、私と真希達もたんこぶや擦り傷をおった
「てな感じで。彼のことがだーい好きな里香ちゃんに呪われてる。乙骨憂太君でーす!皆よろしくー!!憂太に攻撃すると里香ちゃんの呪いが発動したり、しなかったり。なんにせよ、皆気をつけてねー!!」
悟の言葉に私も真希達も早く言えや!っと心の中で皆思った
「コイツら反抗期だから、僕がちゃちゃっと紹介するね。
呪具使い、禪院真希。呪いを祓える特別な武具を扱うよ。
呪言師、狗巻棘。おにぎりの具しか語彙がないから会話頑張って。
パンダ。
そんで蘭由奈。この子は式神使いでもあるけど、紫電呪術と言って雷を使った呪術を使うよ。ちなみに身長170㌢体重45㌔B96.W50.H81のナイスバディなエロい身体の由奈は俺の大好きな同居人なので、手出しちゃダメだよ〜とまぁこんな感じ」
悟にバラされたスリーサイズを聞いたパンダと棘は鼻血を出して倒れていた
とりあえずムカついたので悟の頭を殴っておいた
「痛ーい、由奈!さぁこれで一年も五人になったね。午後の呪術実習は二-二のペアでやるよ。」
悟は私に叩かれた頭を痛ーいっと言って摩った
「棘・パンダペア。真希・憂太ペア。由奈は余っちゃうから僕と見学〜」
真希は憂太と嫌だったのか、げっと言って悟へと睨んでいた
「よ…よろしくお願いします。」
「オマエイジメられてたろ。図星か、分かるわぁ私でもイジメる。」
真希の言葉に乙骨憂太は図星だったようで固まっていた
「呪のせいか?善人ですってセルフプロデュースが顔に出てるぞ。気持ち悪ぃ、なんで守られてるくせに、被害者ヅラしてんだよ。ずっと受け身で生きて来たんだろ。なんの目的もなくやってるほど、呪術高専は甘くねぇぞ。」
黙って真希の話を私は聞いていた
まぁ真希の言ってることは正論だわ…でも
「真希それくらいにしろ!!」
パンダが真希へと言い、乙骨憂太の肩を優しく叩いた
「おかか!!」
「分ーったよ、うるせぇな。」
真希も言いすぎたと思ったのか、それ以上は言わなかった
「すまんな、アイツは少々他人を理解した気になる所がある。」
「…いや、本当のことだから」
っと乙骨憂太は言った
私と悟と真希と乙骨は補助監督の車へと乗り、小学校へと向かった
小学校へと着くと、悟は私に帳を張るように言った
それぐらい先生なんだから、悟がしなさいよっと思いつつ
指を構えた
「闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え」
空が黒く染まり、夜になっていく…
その光景に乙骨憂太君は驚いていた、帳をみるのが初めてのようだ
「今由奈がしたのが帳、君達を外から見えなくし呪いを炙り出す結界だ。内側からは簡単に解けるよ、そんじゃくれぐれも死なないように」
悟と私は帳の外で二人を待つことにした
私は短ランのポケットから煙草を出すと、ライターで火をつけた
「悟、乙骨憂太君は初めてなのに大丈夫なの?まぁ真希がついてるから安心ではあるけどさ〜。悟はあの呪いの力がどのくらいなのか知りたいんじゃない?」
「あったりー、さすが由奈。てか一様僕、先生だからね。いい加減煙草やめなさいったら。」
「きっかけは悟なんだからね!それに硝子ちゃんみたいに禁煙できないぐらい依存してるから無理〜」
煙草を取り上げてようとした悟をひよいっと交わすと、煙草の息を吹きかけた
すると小学校の屋上に特級過呪怨霊折本里香が現れた
悟は目隠しの包帯へと手をそえ、楽しそうに笑った
「凄まじいね。これが特級過呪怨霊折本里香の全容か、女は怖いねぇ〜」
私は折本里香を見つめて思った
折本里香が少し羨ましいと…
呪いになってまで大好きな人といられるのだから…
私は大好きな人の隣にさえ、立たせてもらえないのだから…
ねぇ…傑
「乙骨憂太くん、おかえり」
乙骨憂太は呪霊を祓い、ボロボロの体で真希と子供を連れて帰って来た
悟は子供と真希を病院へと連れて行き、診察してもらった
二人とも問題なかったらしい
乙骨憂太くんは椅子へと座り、悟の話を聞きつつ
指にしている指輪を見つめていた
「初めて自分から里香ちゃんを呼びました。」
「そっか、一歩前進だね。」
「少し思い出したんです。里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて、僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません。」
悟は壁にもたれて乙骨憂太くんの話を静かに聞いていた
「これは持論だけどね。愛ほど歪んだ呪いはないよ」
「先生!僕は呪術高専で里香ちゃんの呪いを解きます」
乙骨憂太くんは決めたようだね
「でも私は里香ちゃんと乙骨憂太くんの関係、素敵だと思うよ。これからよろしくね〜憂太って呼んでいい?」
「うん!蘭由奈さん!」
「憂太、由奈でいいよ〜」
「はーい、それ以上くっつくのは僕が許しませーん♪」
悟は私へと抱きついた
「思ってたんだけど、先生と由奈さんって付き合ってるの…?」
憂太の言葉に悟はわかっちゃった〜?っと笑いながら私の頬へとキスをした
すると前鬼と後鬼が現れ、前鬼が悟を私から引き離し
後鬼が私の頬を着物の袖でキスされた所を拭き取っていた
「憂太、悟はないわ〜この人は訳あって、幼い時から一緒に過ごしてるただの同居人。前鬼、病院だからやめな。後鬼も!もう大丈夫だから。」
「主よ!五条の童といるときは警戒心を解くなと、儂は言っているであろう!!」
「卑しい眼でわらわの主に近づくとは!!五条の童よ、殺してやろうか?」
前鬼と後鬼の殺気に憂太は驚き、自分の言った事は絶対にないなと理解したようだ
「まったく、君らも相変わらず由奈大好きだね〜まぁ僕も大好きだけどね♪」
また悟は前鬼と後鬼をからかって楽しんでるよ…
相変わらずな性格だこと
これ以上は病院だから悟と喧嘩させたら建物吹き飛ぶからな…
私は指を慣らし、式神を消した
「さっきのが私の式神で前鬼後鬼なの。悟にはあんな感じだけど、普段は優しいから。よろしくね」
憂太は私の手を握り、握手をした