高専一年 眩しい闇
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二〇一七年
私は高専へと入学した
悟が勝手に改造した高専の制服に袖を通した
短ランに下はミニスカートを履いた
短ランはボタンを閉めると胸がきついので開けたままにした
短ランの中に黒のチューブトップを着た
鏡で全身を見ると、なんかスカートすごい短いんだけど…
これで呪霊と戦ったら、確実にパンツ丸見えじゃん…
まぁいっか。
黒のロングブーツを履いて、悟が待つ教室へと向かった
教室にはもう私以外の生徒とパンダが待っていた
「由奈、僕より遅刻だよ〜あっ!やっぱりその制服完璧じゃん♪僕って天才!由奈、僕と同じで脚長いからさ〜めっちゃミニスカートにしたんだけど、マジエロい♪」
悟は制服姿が嬉しいのか、私の短いスカートから見える脚へと手を伸ばした
セクハラっと言って私は手を叩いた
「蘭由奈です。遅れてごめん、よろしくね。」
私は自己紹介をして勝手に空いてる席に座った
一年生には夜蛾先生が生み出した突然変異呪骸であるパンダに
御三家の禪院家の禪院真希
そして呪言師の狗巻棘が私の同級生だと担任の悟が教えてくれた
「お前が蘭由奈か。幼い頃から化け物並みの呪力を持った式神使いがいると聞いた。」
「化け物って。まぁ式神も使うけど、呪術も使うよ〜。真希ちゃんだっけ、これからよろしく!呪具使いだっけ、今度私と組手してよー!」
フレンドリーな私に驚いた真希ちゃんは、警戒心を少し解いてくれて
真希がいいぞっと言ってくれた
「おい、由奈。その制服、お前だけエロすぎるぞ。」
「しゃけ」
パンダの言葉に棘君が肯定したようだ
「だって朝起きたらこの制服しかないんだもん。しかも胸きついからボタンとめれなかったし。」
私は自分の胸を持ち上げると、パンダと棘君は真っ赤な顔になっていた
「パンダは知り合ってるからいいとして。棘君はおにぎりの具でしゃべるんだよね?これからよろしく〜棘って呼んでいい?」
私は棘君へと聞くと
しゃけっと言ってくれたので、どうやら大丈夫なようだ
「由奈、棘の言葉わかんの〜?」
「しゃけは肯定の意味だってのはわかったよー!まだわかんないから、いっぱい棘と話したらもっと理解できると思うよ〜」
しゃけしゃけ!っと言ってすぐに理解できた私に棘は喜んでいた
「なんか俺の由奈が仲良くしてるの見たら妬けるな〜俺にもかまって!」
悟が後ろから抱きついだが、真希が素早く呪具で薙ぎ払ってくれた
それを見たパンダと棘はおかしかったようで笑っていた
すると教室の扉が開き、補助監督の伊地知さんが慌てた様子で部屋の悟の元ヘと走ってきた
生徒に聞こえないように何か伝えると、私を見た
「はーい、今日は入学して自己紹介も終わったから解散〜!」
悟は手を叩きみんなを教室からでるように促すと、私の手をとると私にしか聞こえないように
「由奈、津美紀が呪われた」
「はぁ?!」
私は悟の話がすぐに理解できなかった
「恵が病院で待ってる、行くよ。」
悟にひっぱられ、伊地知の運転で津美紀の元へと急いだ
病院へと着くと、ベットには眠っている津美紀がいて
恵は放心状態でその場に立っていた
「正体不明、出自不明。全国に同じような被呪者がいて。津美紀もなにもわからないんだと。呼んでも起きないんだ。なんで…津美紀がこんな目に遭うんだよ!!」
恵は壁へとやるせない気持ちをぶつけた
「恵、悪いけど、津美紀に何があったか知りたいから。覗かせてね。」
私は津美紀の閉じている目を少しだけ開くと、紅眼で何があったか見ることにした
するとバチっと私の紅眼の力が弾かれ、過去の映像が見えなかった
私も悟もまさかの出来事に驚きを隠せないでいた
「悟、私の紅眼が効かない。津美紀にかけられた呪いはどうやらわたしの紅眼の能力を知った者のようだね…」
津美紀にどんな呪いがかけられているのか
私の紅眼なら眼を見れば何があったか過去を覗けるからね…
よほど私たちに今は知られたくない呪いなのだろう
「恵…守ってあげられなくて、ごめんね。」
私は何もできなくて守れなかった恵へと謝った
強くなったつもりでも
呪で苦しんでいる大好きな人を助けられないなんて…
呪術師として私はまだまだ未熟だ
私は悟と病室からでた
由奈泣かないの?っと悟に聞かれた
「小さい時の私は泣き虫だったけど、今は違う。あの時から泣くのはやめたからね。」
そう言って首につけているネックレスを触わり、伊地知さんの車へと乗った
「泣き虫由奈だったのに残念〜。あっ、明日から転校生来るから!一年生増えるよ〜。」
ふーんっと私は返答して、窓の外を眺めた
転校生ね…
どんな子だろ〜
楽しみだな