幼い私の世界
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私を抱っこして呪術高専へと帰ってきた
壁を飛び越えると、傑お兄ちゃんと悟お兄ちゃんの前に
サングラスを掛けた怖いおじさんと美人さんなお姉ちゃんが立っていた
「おい、くずども。高専抜け出してない私まで怒られたんだが。どうしてくれんだこのやろう。てかその子供どした?くずだとわかっていたが、遂に誘拐か?」
「硝子、お前は抜け出したこの二人を止めなかったからだ!悟!傑!お前達二人寮を抜け出すとは何ごとか!!!そしてその子は一体どうした?」
硝子と言われたお姉さんはお兄ちゃん達にすごく怒った表情で苛立っていた
「はいはい、硝子も夜蛾先生も怒んなよ。はい!甘いものでも食べて頭落ちつかせなって!はい、どーぞ!」
悟お兄様はケラケラ笑いながらコンビニの袋からアイスキャンディーをだし、二人の口に入れた
「夜蛾先生、高専抜け出してすみません。ですがそのときにこの子に出会ったんです。この子は由奈ちゃん、四歳です。呪霊が見えて、式神を扱えるようです。公園に現れた特級呪霊をこの子が祓いました」
「四歳のこの子がか!?」
夏油傑の話を聞いた夜蛾先生は驚き、私をじっと見つめていた
「あとこの子、日常的に母親から虐待されてるようです。こんな夜に一人で公園にいました。なので一先ず高専で保護した方がいいかと思い、勝手に連れてきました」
傑お兄ちゃんが夜蛾先生と呼ばれるおじさんの耳元で
私には聞こえないように何か話していた
それを聞いた夜蛾先生はすこし考え込むと私へとキモ可愛いぬいぐるみを手渡した
「由奈君にこれをあげよう。今日は遅いし、高専の寮に泊まって明日の朝おうちに帰りなさい。傑と悟が責任持ってこの子の面倒をみるんだぞ!」
「マジかよ、このガキ拾ったのは傑だし。俺は知らねえよ!」
「私は傑お兄ちゃんと一緒にいるからいいよ!べーだ!!」
「お前の頭は四歳児と一緒か?」
悟お兄ちゃんと私のやり取りを見た夜蛾先生は呆れた顔をしていた
「由奈ちゃんて言うんだ!私は家入硝子。このくずなお兄ちゃん達とおんなじクラスの高専一年だ。よろしくね!」
硝子おねえちゃんと握手をすると、高専の寮へと傑お兄ちゃんが連れてってくれた
「硝子、悪いがこの子をお風呂に入れてくれるかい?」
「いいわよ、由奈ちゃん!私と一緒にお風呂に入ろうっか?」
「硝子お姉ちゃんと入りたい!」
硝子お姉ちゃんは私を抱き上げるとお風呂へと連れてってくれた
「先生、由奈を高専の生徒として保護できませんか?四歳であの呪力の高さですし、このまま家に返したら呪霊と虐待している母親にいずれ殺されますよ」
「そうだな…悟はどう思う?」
夜蛾はコーラを飲んでいる悟へと向くと、悟はコーラを飲み終えゴミ箱へと捨てた
「先生があの子保護したらいいんじゃねー?出会ったとき式神達が特級呪霊を倒しやがったが、自分で使役してない感じだったな。珍しいが、式神達自身が主人であるガキを自らの意思で護ってる感じだったぜ。」
あのまま腐った母親にいるより、こっち側に連れて来た方があのガキの為にもいいだろうな…
まぁ呪術界も腐った世界だけどな。笑
夜蛾は悟の言葉を聞くと少し考え
「明日はお前達自主学習だ、由奈は将来優秀な呪術師になるだろうから。俺が由奈の保護者になり、高専で育てよう。明日由奈の母親のところに行き、話してみよう。」
夜蛾の言葉を聞いた傑は安心したようだ
「さすが夜蛾先生!先生独身ですし、私と悟も子育て手伝いますよ?」
傑は笑い夜蛾の肩を叩いた
「んじゃ、がきんちょの話し合い終わったしさ!俺らは部屋帰るね〜」
悟は疲れたのか欠伸をすると部屋へと行こうとしたが夜蛾は行かせなかった
「悟に傑、まだお前達の説教は終わってないぞ?また寮を勝手に抜け出しただろう!由奈がお風呂からでてくるまでここで正座しておけ!!」
夜蛾は無理矢理二人を正座させ、その場を離れた
正座はしてるが反省してない悟は先生に対して舌を出すと、隣で大人しく反省している傑にまた叩かれていた
そんな二人の状況も知らず、私は硝子お姉ちゃんとお風呂からでて
着ていた服は汚かったので少し大きいが硝子お姉ちゃんのTシャツを貸してくれた
四歳の私には少し大きいので下は履かず、そのままでいることにした
「くずども、その姿ウケるわー!夜蛾先生に怒られたか。由奈ちゃんはあんなくずどものようになっちゃだめよ」
硝子お姉ちゃんはまだ乾ききってない自分の髪の毛をタオルで拭きながら、傑お兄ちゃんと悟お兄ちゃんの正座姿をケラケラ笑っていた
「硝子お前うぜぇー!!がきんちょ帰ってきたし、もう正座終わろうぜ!」
二人は正座していたので足が痺れているのか立つのが痛そうだった
「痛たた…足が痺れてしまったよ。由奈ちゃんお風呂入って気持ちよかったかい?さて子供はもう寝る時間だね。硝子と一緒に寝るかい?」
私は手を握っていた硝子お姉ちゃんの手を離すと、傑お兄ちゃんに抱きついた
「私は傑お兄ちゃんと寝たい!だめかな…?」
恐る恐る傑お兄ちゃんの顔を見上げると、一瞬驚いた顔をしていたが
微笑みそっと優しく私の頭を撫でてくれた
「傑がいいんだとよ。がきんちょにモテモテだな!襲うなよ〜」
「悟、お前はまだ正座決定だね」
悟お兄ちゃんは馬鹿にしたようにケラケラ笑い、傑お兄ちゃんの背中をバシバシ叩いていた
「んじゃ由奈ちゃん、おやすみ〜私もう寝るから、くずどもあとはよろしくね〜」
硝子お姉ちゃんは私におやすみの挨拶をしてくると、ポケットからタバコをだし部屋へと戻って行った
「硝子の奴、逃げやがったな!ってことでがきんちょ!傑お兄ちゃんに迷惑かけんなよ!」
「私はがきんちょではないのです、ちょっ!やめて!!」
悟お兄ちゃんは私の頭をぐじゃぐじゃに撫でなから歩き出した
口悪いし少し酷いけど…
悟お兄ちゃんも傑お兄ちゃんと一緒だ
化け物が見える気持ち悪い私に…
こんなにも優しくしてくれる
怖い人達じゃなかった
「悟やめないかい、由奈ちゃんの綺麗な髪が汚くなったじゃないか。まったく、君は子供か?」
傑お兄ちゃんはそっと私を抱き上げ、手で私の頭を綺麗に整えてくれた
「んじゃ、俺も寝るわ!また明日な、がきんちょ!」
悟お兄ちゃんは部屋の前で止まると私におやすみの挨拶をしてくれた
私も傑お兄ちゃんの部屋へと入った
部屋はシンプルな部屋で清潔感溢れていた、傑お兄ちゃんの性格が表れている部屋だった
「うーん、ベット一つしかないんだけど。四歳といえど、由奈ちゃん女の子だもんね…
僕はソファーで寝るからベットを使うかい?」
「傑お兄ちゃんと一緒に寝たい!今日はひとりじゃないから…」
私は傑お兄ちゃんの制服を引っ張った
傑お兄ちゃんはそうだねっと呟くとそっと私をベットの中にいれてくれた
高専の学ランを脱ぐと鍛えられた上半身が見え、部屋着へと着替え
ベットの中へと入ってきてくれた
「今日は私がいるから寂しくないだろ?さぁ良い子はもう寝る時間だよ」
そう言って私が眠りやすいようにとんとんしてくれた
誰かと一緒に寝るのは久しぶりだ
すごく心の中が温かい…
私は瞼がだんだん閉じていき、すぐに傑お兄ちゃんの中で眠ってしまった