私と幼い伏黒恵
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恵と初めて会ったその日から
私は悟が任務でいないときなどは恵達のところへなるべく会いに行っている
私は夜蛾先生の家ではなく、傑とお別れしてから悟の元で生活している
蘭家の清香お婆ちゃん達が傑に殺され
蘭家の遺産は私の名義にしてくれていたお陰で一生生きていくのに困らないほどの大金を残してくれていた
まぁ、半分はあの事件の時に亡くなった人達の生きている家族達にあげてしまったが
それでもまだ有り余っているので、一人暮らししても問題ないのだが
夜蛾先生も悟も一人で暮らすのを許してくれなかった…
強制的に悟と暮らすことになった私
悟は恵と津美紀を金銭面では面倒みてはいるが
任務で忙しいためほぼ二人の様子を見に行けてないので代わりと言っては何だが
私が恵達の様子を見に行っている
恵と津美紀は甚爾や母親がいなくても二人でちゃんと生活できていた
あのくずの甚爾の子供とは思えないほど、できた子だ
恵は津美紀という義理の姉がいたから、甚爾のような性格にはならなかったのだろう
まだ幼いのに人に甘えることをしない、そこが私からしたら少し気になるところではあるが…
まぁ…甚爾と暮らしていたら甘えれないのも納得がいった私だった
私はスーパーの袋を両手いっぱいに持ち、恵達のボロアパートへと勝手に入った
玄関は鍵が閉まっていたけど、私の手にかかればちょちょいのちょいさ〜
ヘアピンで鍵穴を入れ開けて入った
何も入ってない冷蔵庫に買ってきた食料をたくさん入れ込んだ
恵達は学校からまだ帰ってないようでいないが
勝手に台所に立つと野菜を取りだし皮を剥き晩ご飯を作り出した
今日は唐揚げと鯛の炊き込みご飯と味噌汁にしよう!
八歳の私だが、悟と暮らし始めて自分で料理を作るようになり
いつ嫁に行っても困らない程度の、一般の常識のことはできるようになった
唐揚げをあげていると玄関の扉が開いた
おかえり〜っと帰ってきた恵と津美紀を出迎えると、恵はまたかとため息を吐き
靴を脱いで背中に背負ってるランドセルを下ろした
「由奈、また勝手に玄関開けて入っただろう。てかお前学校今日も行ってないのかよ…」
「恵〜私は小六までの教育範囲はもう頭に入ってるから、行かなくても余裕なんだよ。それに今は中学で習う範囲勉強してるしね〜」
「由奈ちゃんは頭偉いから凄いよね!私なんかこないだテスト平均点しか取れなかったし…」
津美紀に私が勉強教えてあげようか?っと言うとお願いっと目を輝かせて、ランドセルを片付けに部屋へと行った
恵は私の揚げた唐揚げをつまみ食いすると美味しいじゃんっと言って揚げた唐揚げをお皿に移してくれた
恵はツンデレだからな、可愛い〜
私は唐揚げをたくさん揚げて、鯛めしの鯛の身だけとると炊き込みご飯へと混ぜ
味噌汁を注ぎ、恵と津美紀へと食べさせた
作った本人である私も
もちろん一緒に晩ご飯を食べて、二人の勉強をみるとお風呂に入らせた
津美紀を布団に寝かせ、その隣に寝ている恵を覗くとよく寝ているようだ
私は二人がよく寝てるのを確認して、起こさないようにそっと二人が寝ている部屋を出た
火の元をきちんと閉めているのを確認した私は玄関で靴を履いた
「由奈、帰んのか…」
振り返ると寝ていたはずの恵が起きていた
「起きちゃったか〜帰ろうと靴を履いたところ。」
すると恵は帰らせたくないのか、私に抱きついてきた
その姿を見た私はふと甚爾の過去を覗いてしまったときの幼い恵を思い出した
私は靴を脱ぐと恵を抱き上げた
「恵、もっと甘えていいんだよ。君はまだ小さいんだから。」
「由奈もガキだろう、一つしか変わんないくせに。」
「私は君の年頃まではたくさんの大人たちに甘えさせてもらってきたからね、私はいいんだよ。」
恵は顔を真っ赤にして小さな声で一緒に寝てっと言った
よろしい!っと私は言うと恵を抱き上げたまま布団へと行き、一緒に寝た