私と幼い伏黒恵
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傑とお別れした日から嫌でも時間は流れていき、私は八歳になった
私は呪術師として強くなるために、義務教育の学校は時間の無駄だとわかり
学校に行く時間は呪術師として日々鍛錬に励んでいる
悟と夜蛾先生は頑なに学校に行けとうるさかったので、小学六年生までの学ぶ範囲を全部身につけると
二人は了承してくれた
ただテストの日には学校に行ってきちんと試験を受けているので、学校側にも何も問題はない
きちんと自分で自主学習をしているし、誰にも文句は言わせない
傑がいたときに私は気づいたことがある
傑の呪霊は私が触るとすごく嬉しそうだった
それに呪霊たちはなぜか私に群がってくる
もちろん特級呪霊たちも…
そんな私が小学校なんかに行けば、他の子に何か影響があるかもしれないしね…
私は机の上の問題集の本を閉じた
「由奈〜!俺とデートしよ!」
悟が何処からともなく現れ、私の首に巻きついてきた
「それ鬱陶しいからやめて。でっ?何処行くの?任務?」
悟の腕を払い除けると私は問題集とノートを鞄の中へと入れた
「たくっ、冷たい奴〜前に言ってたじゃんか!大嫌いな男の息子に会いに行くって〜」
忘れちゃったの?バカだな〜っと悟は私を馬鹿にした
「甚爾の子供?そういや言ってたね、一年前にね」
いい加減なこの性格がもう少しまともになったらいいのに…はぁ、しんど
私はため息をつくと、悟と甚爾の息子である伏黒恵に会いに行った
ボロいアパートの前に一人の男の子が立っていた
「伏黒恵くんだよね?」
「アンタら誰?っていうか何その顔」
「いやソックリだと思って」
固まってヘンテコな顔をした悟の横からひょっこり出て私も顔を見た
わたしも見て驚いたけど、悟なんかびっくりしすぎて変な顔ー!!
笑えるわ〜
「甚爾にそっくりじゃん!めっちゃ可愛い!!」
私はあまりの可愛さに抱きつき、嫌がる恵の頭を撫でた
「君のお父さんさ、禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど。僕が引くレベルのろくでなしでお家出てって君を作ったってわけ。君見える側だし持ってる側でしょ。自分の術式にも気付いているかんじゃない?」
幼い恵は悟の話を静かに聞いた
「禪院家は呪式大好き。呪式自覚するのが大体4〜6歳、売買のタイミングとしてはベターだよね。恵君はさ、君のお父さんが禪院家に対してとっておいた最高のカードなんだよ。ムカつくでしょ?で、そのお父さんなんだけど僕がこ」
「別に、アイツがどこで何しようと興味ない。何年も会ってないから顔も覚えてない、今ので話は大体わかった。津美紀の母親も少し前からかえってない。もう俺達は用済みで二人でよろしくやってることだろう」
恵はそう言って悟の話を遮り返信した
「君はどうしたい?禪院家に行きたい?」
悟は恵へとどうしたいか聞いた
「津美紀はどうなる?そこに行けば津美紀は幸せになれるのか?それ次第だ。」
恵にとって津美紀と言う女性は大切な人なのだろう
禪院家は呪力を持たない者は人以下として見る屑どもだからね…
100%ないだろうね…私は黙って悟と恵の話を聞いていた
「ない、100%ない。それは断言できる。」
悟の言葉を聞いた恵は幼いながらも悟へと睨むと、悟は笑って頭を撫でた
「オッケー、後は任せなさい。でも君には多少無理してもらうかも。頑張ってね〜」
っと恵へと背を向けた
「恵、はいこれ。二人で食べてね!今日は帰るけど。また明日くるね!」
私は恵へとケーキを渡すと悟とその場を離れた
「悟、甚爾は確かにクズだけど。恵のこと頼まれてたんだ〜悟、甚爾のこと大嫌いなのに、恵助けてあげるんだね。それよりも、急にどうしたの?僕って何?」
今まで俺って言って、目上の人にも全く敬意を示さない生意気な人だったのに
恵と話す悟は自分のことを僕と呼んでた
「俺だけ強くても駄目なんだと。傑がさ、言ってたんだよ。一人称俺はやめた方がいいって、私か最低でも僕にしなってさ〜」
悟は学生時代、傑に注意されても一切聞かなかったのに…
悟も私も傑と別れは、いい意味で私と悟を変わらせたんだね
「俺最強だからやろうと思えば呪術界のクズども全員殺せるけどさ〜それじゃダメなんだよ。だから先生になって強く聡い仲間を育てることを選んだ。ちなみに由奈もその一人ね、だから僕みたいに早く最強になってよね〜」
その話を聞いて私は悟の頭を撫でた
「私の前だけは素の悟でいいよ、しんどいでしょ?」
悟は私の言葉に嬉しかったのか子供のように私に抱きついた
「由奈〜!!お前はやっぱり傑にはもったいないわ〜!もう俺にしちゃえば?」
「あん?何言ってんの?私は傑一筋だから〜それに私知ってんだから、悟が取っ替え引っ替え綺麗なお姉さんと遊んでるの〜気付いてんだから、クズ」
悟はマジ由奈気づいてたのっと言って罰が悪そうに頭を抱えた
それを見て私は笑った