六歳の私と高専生活-玉折編-
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俺は傑の凶行を夜蛾先生から聞かされ、意味がわからず固まっていた
「は?」
「だから何度も言わせるな。傑が集落の人間を皆殺しにし行方をくらませた。実家ももぬけの殻で、おそらく両親も…そして由奈の祖父母…蘭家の一族全員手にかけている。」
「んなわけねぇだろう!!」
あいつが…
人を殺すなんて…
しかも由奈の祖父母達まで殺すなんて
「俺も何が何だか分からんのだ…」
「あいつは?由奈は大好きな傑お兄ちゃんが祖父母を殺したの知ってんの?」
「悟に会う前に話した…由奈は驚いたがすぐに理解したのか泣きもしなかったよ…」
くそっ!俺は傑の考えがわからず先生の前から去った
その頃私は新宿の喫煙スペースでタバコを吸っていた
「や!硝子。」
突然傑が私の前に現れた
「犯罪者じゃん。何か用?」
タバコを吸って息を吐いた
「一応聞くけど冤罪だったりする?」
私は傑に聞くと
「ないね、残念ながら。」とすぐに返された
「重ねて一応、何で?」
「術師だけの世界を作るんだ」
その言葉を聞いた私はタバコの火を消した
「あんた、由奈をどうするつもり…?」
傑は由奈の名前を出すと何も言わずその場を去った
私は携帯で悟に新宿に傑がいることをすぐに連絡した
硝子と別れた後、街を歩いていると悟と出くわした
「説明しろ、傑。」
「硝子から聞いただろ?それ以上でも以下でもないさ。」
「だから術師以外殺すってか!?親も!?
由奈の血の繋がった家族もか!?」
由奈はお前のこと大好きだっただろ?
大好きなお前に大好きな婆ちゃん達を殺されて…
由奈気持ち考えろよ!!
悟は声を荒立てた
「親だけ特別というわけにはいかないだろう。それに私の家族はあの人達だけじゃない。由奈の祖父母達は私が殺すことに恐れは抱いてなかったよ、さすが蘭家の一族だ。」
「んなこと聞いてねぇ!意味ない殺しはしねぇんじゃなかったのか!?」
「意味はある、意義もね。大義すらある。」
「ねぇよ!非術師殺して術師だけの世界を作る!?無理に決まってんだろ!できもしねぇことをセコセコやんのを意味ねぇっつーんだよ!」
っと悟は怒り返してきた
「傲慢だな。君にならできるだろ、悟。自分にならできることを他人にはできやしないと言い聞かせるのか?
君は五条悟だから最強なのか?
最強だから五条悟なのか?」
私は悟へと投げかけた
「何が言いてぇんだよ」
「もし私が君になれるのなら、この馬鹿げた理想も地に足が着くと思わないかい?生き方は決めた、後は自分にできることを精一杯やるさ。」
黙って聞いていた悟は私に攻撃する構えを放った
「殺したければ殺せ、それには意味がある。」
そう言うと、悟は攻撃を放つことはしなかった
私は悟の元から消えた
その頃私はと言うと
傑お兄ちゃんとの最初の出会いの場所である、あの公園へと来ていた
ブランコに乗って揺れていると、傑お兄ちゃんの呪力を感じた
するとブランコの前に大好きな傑お兄ちゃんが立っていた
前鬼ちゃんと後鬼ちゃんが私と傑お兄ちゃんの間に立ち、傑お兄ちゃんから護るように立ちはだかった
「さがって、傑お兄ちゃんは私を殺すつもりで現れたわけじゃないから。」
「しかし…主の一族を殺したのじゃぞ!?」
「下がりなさい、前鬼後鬼!!」
主の命令に前鬼と後鬼は消え去った
「ここで待ってたら、きっと傑お兄ちゃんは現れると思ってたよ。」
「相変わらずあの式神と由奈は侍従関係を超えた仲だよね。君の祖父母達を殺した相手なのに、まだ私を慕ってくれるのかい?」
私はブランコから降りると紅眼で傑お兄ちゃんを見つめた
すると私の目には
傑お兄ちゃんが村人を殺したときの映像が眼に焼き付けられた
傑お兄ちゃんは村の神隠し、変死その原因と思われる呪霊を祓い原因を取り除いた
村には檻に閉じ込められれた幼い双子の姉妹が閉じ込められていた
村人はこの二人が事件の原因だと言い張り、傑お兄ちゃんの話を聞く耳を持っていなかった
その瞬間、村人たちは傑お兄ちゃんの呪霊操術で殺していた
紅眼で過去を見れる為、その場面を見ると私は傑お兄ちゃんの凶行のきっかけを理解した
「傑お兄ちゃんはあの子達を救ったんだね。」
「由奈、もしや紅眼で私の過去を見たのかい?いつのまに扱えれるようになったんだい。」
傑お兄ちゃんは紅眼を扱えれている私に驚いていた
「奇妙な縁があってね…傑お兄ちゃんたちが星漿体の任務に行っているときに、伏黒甚爾と出会ってね。稽古をつけてもらっていたときに、紅眼を使えるようになったの。」
「天与呪縛のあの男か…」
由奈はあのバケモノと稽古していたのか…
だからあいつは薨星宮で由奈を殺しはしなかったのか
「傑お兄ちゃん。私は傑お兄ちゃんの隣に立ちたい。一緒に行きたい!!」
私の言葉に傑お兄ちゃんは首を横に振った
「私は君の大好きな祖父母達を全員殺したのだよ?行かせれるわけないだろう…それに君はまだ幼い、足手まといだ。」
「確かに大好きな清香お婆ちゃん達を殺したのは許せないけど…それでも。それでも傑お兄ちゃんが大好きだから!!私は許すよ!」
由奈の予想外の言葉に私は驚いた
君は私には眩しすぎるほど清らかな存在だ…
「由奈こちら側にいるべきではない、君とはここでさよならだ。」
傑お兄ちゃんは私へと背を向けた
「どうしても私は連れてってくれないんだね…なら決めた!傑お兄ちゃんが欲しがるほどの強い呪術師になる!!そしていい女になって、傑お兄ちゃんが私を連れて行かなかったこと、後悔させてやるんだからね!」
私は由奈の言葉に笑い、期待しているよっと言うとその場から消えた
ずっと私を探していたようで、悟お兄ちゃんが私を見つけると抱きしめた
「傑は絶対由奈を連れて行くと思ってたし…お前は傑大好きだから自分から行くだろうと思ってたからさ。見つけたとき、安心した。由奈は俺の側から離れるな…。」
由奈が無事でよかった…
高専にもいなかったから焦った…
「大丈夫、どこにも行かないよ。傑お兄、いや…傑はね…私を連れて行ってはくれなかった。足手まといなんだってさ〜だから決めた!いい女になって悟みたいに呪術師最強を目指すことにしたから〜よろしくね、悟」
お前、今俺とあいつを呼び捨てで呼んだ?
お兄ちゃん呼びだったくせに…
「まぁ最強の俺が稽古つけてやんよ、由奈。」
「さっきまで甘えん坊な悟だったのに〜!まっ、よろしくね。さて、帰ろっか。硝子ちゃんと夜蛾先生に何も言わずに出てきたから、絶対怒ってんだろうな〜」
悟は私を抱っこすると肩に乗せてくれた
「一緒に怒られてやんよ!あっ、そういやさ。今度一緒に来て欲しいとこあんだけどさ、来てくんねぇ?」
「いいけど、どこ行くの?」
「めっちゃ大嫌いな男の息子に会いに。」