五歳の私と高専生活-懐玉編-
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昨日は組手をしたあと、硝子お姉ちゃんと一緒に私は寝むりについた
まだ夜蛾先生と仲直りしてなくて、家に帰るのが気まづいのもあり
泊まらしてもらった
傑お兄ちゃんと悟お兄ちゃんが今日は帰ってくる
久しぶりに会えるから嬉しいなー!
いまのところ無事みたいだし
時間的に傑お兄ちゃんは達は飛行機内だろう
高専に入ったら結界もあるし、安心かな
「由奈、まだくずども帰ってこないから。ちょっと出かけてきてもいいかな?夕方までには帰るから」
「わかった、私は大丈夫だよ。」
「今日は身体休ませてあげなさいよ。組手、由奈強かったよ。」
そう言って硝子お姉ちゃんは部屋を出て行った
さて私は傑お兄ちゃんは達が帰ってくるまで何してよっかな〜
何をするか悩んでいると、前に傑お兄ちゃんがくれた小学生用問題集を取り出した
六歳になったら小学校に行かないと行けないからって傑お兄ちゃんが買ってくれたんだっけ
私は傑お兄ちゃんが買ってくれた問題集と筆箱を持って
高専の図書室へと向かい、傑お兄ちゃん達が帰ってくるまで勉強することにした
時間はあっという間に経ち
昼が過ぎ、時計の針は十五時を指していた
一冊が終ったので私は一休みしようと、図書室をでた
傑お兄ちゃん?
私は高専内で傑お兄ちゃんと悟お兄ちゃんの呪力を感じた
誰かが高専に侵入して戦ってる
やっぱり嫌な予感は当たった!
「前鬼ちゃん!後鬼ちゃん!今すぐ傑お兄ちゃん達の元へ!」
私は廊下の窓から飛び降りると式神をだし、前鬼の肩へと飛び乗った
前鬼と後鬼が走っているといきなり止まった
悟お兄ちゃんが血まみれで倒れていた
喉元は剣で刺され、足はめった刺しにされ
見るのも無惨な光景だ
「悟お兄ちゃん…?悟お兄ちゃん!!」
なんで
なんでこんなことに?
悟お兄ちゃんはまだ死んじゃだめ!!
「後鬼ちゃん!急いで硝子お姉ちゃんと夜蛾先生に知らせて!早く!!」
後鬼は主の言葉を聞くと二人を見つけるため、消え去った
私は持っていたハンカチて喉元から流れ出る血を抑えた
「主よ、五条の童がやられるほどの敵じゃ…急いだ方がよい!まだ傑と言う童は呪力の気配がする。」
悟お兄ちゃんが名残惜しいが、傑お兄ちゃんを助ける為
私は前鬼ちゃんの肩へと乗り、走り出した
傑お兄ちゃんがいる
高専の最下層にある薨星宮へと向かった
そこには知らない女の子が頭を撃ち抜かれ
大好きな傑お兄ちゃんは斬られて
ママが死んだときと同じように血の海だった
「傑お兄ちゃんをやったのはお前…?」
傑お兄ちゃんのすぐそばに男が立っていた
その後ろ姿に見覚えがあった
「由奈か?まさかまた会えるとはな。餓鬼がなぜこんなところにいる?」
振り向くとあの甚爾が血まみれの刀を持って立っていた
また会えたのがこんな最悪な再会だなんて
甚爾
悪いけど…今回は庇えない
「私は高専でめんどうみてもらってるからね…それよりも傑お兄ちゃん達をやったのは甚爾なんだね?」
由奈のやつ
こないだ戦ったときとレベルが違う
餓鬼のくせになんて殺気をだしやがる…
「あぁ、天内って餓鬼を殺す依頼だったからな。んで護衛してた高専の野郎達が邪魔だったから殺したまでだ」
その言葉を聞いた私は前鬼ちゃんに傑お兄ちゃんと天内って言うお姉さんを守るよう指示した
前鬼はそれでは主は戦えぬっと言った
大丈夫、制御できないかもしれないから護ってねっと由奈は言うと
前鬼は理解したのか微笑み、結界を張った
私は甚爾へと踏みだすと、足元は雷のような電流が走った
「甚爾、今度は受講料いくらかな?」
甚爾のお陰で、蘭家のお爺ちゃんが教えてくれた紫電呪術が使える様になったようだ
身体に流れる電流を纏って、甚爾へと構えた
「由奈、お前呪術使えるようになったのか。手加減なしだ、今度はお前の命を頂くぜ!!」
素早く由奈の背後をとった甚爾は首を狙って振りかぶり斬ったはずだった
「残念〜本物はこっち。」
斬ったのは幻影か…
由奈は指を鳴らすと甚爾へと電流で攻撃した
由奈の繰り出す電流に甚爾はありえない速さで逃げ回った
この呪術、俺以外のやつだったら最強じゃね?
なんて餓鬼だ!
「ちっ、あたんない!甚爾って本当に人間?」
普通の人間なら雷から逃げられないでしょ!
天与呪縛…
もはやバケモノじゃないかな?
「人間様だよ!!」
刀を私に投げると私は電流で払い落としたが、気づいたときには甚爾に思いっきり蹴られてしまった
建物へと激突した私
修行のお陰で受け身を取れたけど、また骨やっちゃったかも…
痛いのを我慢してすぐに前を向くと、甚爾が殴りかかってきたので避けて背中へと手を当てた
「雷轟(らいごう)!」
甚爾の身体の中を雷が落ち、甚爾は倒れた
やったかな?
由奈は先程の怪我で痛みを抑えきれず、膝をつき甚爾から目を逸らした
前鬼が叫んだ声が聞こえて顔を上げると
雷を身体へと撃ち込んだはずの甚爾が笑ってたっていた
気づいたときにはお腹には歪な形をした刀が刺さっていた
私の身体は限界なのか前鬼は消えてしまった
「ぐっ…本当クズな人…うっ、五歳の子供に手加減なさすぎ…」
ぐはっと咳き込むと、私は血を大量に吐いた
「手加減したら俺が死ぬだろう、さっきのはマジでやばかった。由奈、俺はお前を気に入ってる。死んだ嫁さんの次にな!だから急所は外しといてやった」
甚爾は私の頭を撫でると頭を撃たれていた天内って女の子を担いだ
私は一回深呼吸すると、お腹に刺さった刀を引っこ抜いた
「甚爾!!その子連れてっちゃダメ!!」
甚爾の腰へと巻きつき、行かせないように力を込めた
「お前、もう呪力ねえだろう?五歳で式神と呪術をあんだけ使えば空っからに無くなるっての。」
甚爾は私を抱き上げると傑お兄ちゃんの隣に下ろしてくれた
「お前が強くなりたい理由はこいつだろ?一緒に寝てな。お前いい女になれよ」
血を出しすぎたのか甚爾の顔が霞んでいく
私は意識を失った