五歳の私と高専生活-懐玉編-
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私たちは洋館の建物へとやってきた
どうやら歌姫ちゃんと冥ちゃんはこの中にいるようだ
悟お兄ちゃんは空へと飛ぶと一気に建物を吹っ飛ばした
その様子を傑お兄ちゃんの肩に乗せてもらって私は眺めて気づいてしまった
悟お兄ちゃん、帳するの忘れてるような…
「助けに来たよ〜歌姫。泣いてる?」
悟お兄ちゃんはポケットに手を突っ込んで瓦礫の中にいる歌姫ちゃんをからかった
「泣いてねえよ!!敬語使え!」
あ〜ぁ悟兄ちゃん、また歌姫ちゃん怒らせてるよ
悟兄ちゃんの後ろにいた冥さんが笑いながら
「泣いたら慰めてくれるかな?是非おねがいしたいね。」
「冥さんは泣かないでしょ。強いもん」
「ふふふ…そう?由奈も一緒に来てくれたんだね、ありがとう」
私に気づいた冥さんは手を振ってくれた
「五条、私はね助けなんて」
歌姫ちゃんが言い終わる前に背後から呪霊が現れた
でも傑お兄ちゃんの呪霊が一口で口に入れた
「飲み込むなよ、後で取り込む。悟、弱い者いじめはよくないよ?」
「歌姫ちゃん、危なかったね!この子が守ってくれたよ、ありがと。」
傑お兄ちゃんの肩から飛び降りると、傑お兄ちゃんの呪霊に触った
すると呪霊は由奈に触れられるのが嬉しいのかくねくね動いていた
「歌姫センパ〜イ、無事ですか?心配したんですよ、二日も連絡なかったから。」
硝子ちゃんは傑お兄ちゃんの後ろからひょこっと出ると、歌姫ちゃんを心配した
「由奈、硝子〜。貴方達だけよ、優しい後輩は!!」
歌姫ちゃんは私と硝子お姉ちゃんの優しさに涙を流していた
二日も?っと冥ちゃんが不思議がってると悟兄ちゃんはやっぱりと冥さんを見た
「あ〜、やっぱ呪霊の結界で時間ずれてた系?冥さんがいるのにおかしいと思ったんだ」
「そのようだね、それはそうと君達帳は?」
冥ちゃんの言葉に思い出した傑お兄ちゃん達
これは夜蛾先生に怒られるぞ〜
私は固まっている傑お兄ちゃん達を見て帰ってからの夜蛾先生の怒り狂った顔が頭に浮かんだ
高専へと戻った私たちは先程の現場が映っているニュースを見ていた
洋館の大破はニュースで大きく取り上げられていた
傑お兄ちゃん達は静かに夜蛾先生の前で正座で座らされていた
「由奈はいいとして。この中に帳は自分で降ろすから。っと補助監督を置き去りにした奴がいるな。名乗りでろ。」
「先生!犯人探しはやめませんか!?」
悟兄ちゃんへと私と傑お兄ちゃんと硝子お姉ちゃんは指を刺した
「悟だな」
夜蛾先生は拳を悟お兄ちゃんの頭へとおろし、教室からでていった
「痛ーっ!そもそもさぁ、帳ってそこまで必要?別に一般人に見られたってよくねぇ?」
「駄目に決まってるだろう。呪霊の発生を抑制するのは何より人々の心の平穏なだ。そのためにも目に見えない脅威は極力秘匿しなければならないのさ」
悟お兄ちゃんへと正論を並べていく傑お兄ちゃん
これは喧嘩になりそうかも…
黙って聞いていた私と硝子お姉ちゃんは感づいていた
硝子お姉ちゃんは私に口パクで後よろしく!って言うと教室から逃げだした
「弱い奴等に気を使うのは疲れる、ホント」
「弱者生存、それがあるべ社会の姿さ。弱気を助け強気を挫く。いいかい悟、呪術は非術師を守るためにある」
悟お兄ちゃんは顎に手を置くと、サングラスの隙間から傑お兄ちゃんを見つめた
「それ、正論?俺正論きらいなんだよね。呪術に理由とか責任を乗っけんのはさ、それこそ弱者がやることだろう。ポジショントークで気持ちよくなってんじゃねーよ」
おっえーと悟お兄ちゃん蛾言うと傑お兄ちゃんがキレた
「由奈がいるから、外で話そうか。悟」
「由奈の前ではかっこ悪いすがた見せたくないもんな。一人で行けよ」
二人とも本気でキレちゃってる
夜蛾先生!早く帰ってきて!!
私の願いが届いたのか夜蛾先生が入ってきた
すると傑お兄ちゃんも悟お兄ちゃんも瞬時に大人しく席へと座っていた
硝子お姉ちゃんがいないことに気づいた夜蛾先生は傑お兄ちゃんに聞くとさぁ?っと知らないふりをした
「まぁいい。お前達二人にこの任務に行ってもらいたい。正直荷が重いと思うが、天元様のご指名だ。依頼は二つ。星漿体、天元様との適合者。その少女の護衛と抹消だ。」
と二人に伝えた
夜蛾先生の話を聞いた私は
何故か心の中が騒がしく
嫌な予感がよぎった