番外編
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京都校との交流会後…
午前の授業が終わり私達2年と1年ズ達は中庭でお昼ご飯を食べていた
夏のこの季節にしかできないあの遊びがしたくて、私は真希と野薔薇に抱きつき叫んだ
「海行こ!夏なのに私達交流会でせっかくの夏休みつぶれちゃったからさ、水着着てみんなで青春しなきゃ〜♪
真希お願い!行こうよ〜」
「はぁ?また突発的に何言ってんだ。大体海なんて暑いだけだろうが」
「由奈さんと真希さんの水着姿、ぜひ見たいでーす!!真希さん行きましょ!!海でパリピしましょ!」
私の提案に野薔薇もノリノリで提案してきた
「俺も海で泳ぎたいでーす!夏青春してないしさ、みんなで行こぜ!!」
「由奈のビキニ姿か、いいな」
「ツナツナ」
「はぁ…」
悠二とパンダと棘も行く気になっていたが恵は冷めた目で二人を見つめため息を吐いていた…
「今昼休みだから授業あるんだから無理だろ」
「篤也なら許してくれるはず、職員室行ってくるね〜♪」
真希の元から消え去り職員室にいる日下部篤也の元に急いで向かった
職員室の自分のディスクの上で大量の書類に篤哉は埋もれていた…
「なんで俺がこんなにも書類に埋もれないと
いけねぇんだよ。暑いし…最悪だ…」
「ねぇ篤也〜、今から真希達と一年ズ二人を連れて海行きたいんだけどさ〜今からいい?」
職員室のドアを開けて二年担任の日下部篤也に私は後ろから抱きついた…
「今から?昼食終わったら授業あんだろ、由奈却下だ」
抱きついていた私を無視して篤也は目の前の書類に手を動かした
却下されるとわかっていた私は一枚の書類を篤也の書いている書類の上に置いた…
「田舎の漁師町の土地神の案件があったでしょ、それ私が今から引き受けて一年と二年連れて行くなら問題ないよね?特級案件だし、土地神って言っても海の神様相手ならこの人数連れてっても上の連中は怒んないでしょ〜♪」
「だからわざとこの案件をほったらかしにしてたな、はぁ…まぁ由奈がいるなら大丈夫だろ、一年連れて行くなら五条悟にちゃんとお前から言えよ?オレは知らん」
「さすが篤哉!悟には私からちゃんと伝えるよ、あれにはみんなを飛ばしてもらわないと行けないしね〜♪」
篤也の背中に抱きついているとタイミングよく職員室のドアが開き悟が入ってくると、篤也に抱きつく私を見て瞬時に引き離した
「由奈ー♪職員室にいるなんて珍しいじゃん、てか離れなさいって!生徒と先生がそんなにイチャつくもんじゃありません!」
「それ悟が言えないでしょ、悟任務に一年ズ連れて行っていい〜?」
「悠二と恵と野薔薇?いいよ!
特級術師の由奈がいるなら問題なし!
勉強になるんじゃないかな」
「さすが悟、んじゃマンションまで飛んで〜」
「マンション帰ってHしてくれんの?」
"バカ,っと頭を叩くと悟は笑いながらマンションまで飛んでくれた
部屋に戻った私は前に真希と野薔薇に似合いそうな水着を勝手に買っていたのを思い出して取りに来たのだ
「いくら特級術師の由奈がいるからって、今の一年にはちょっとキツいんじゃないの?」
「恵と野薔薇はまだ幼虫なの、これから修行して実践してサナギになり…
いずれ羽化して蝶のように羽ばたくことができる子達だよ、それは真希達も一緒!
絶対に誰一人死なせずに帰ってくるからさ〜」
「まぁ別に心配してないけどね、由奈なら大丈夫っしょ!
意外に一年ズのこと気に入ってたんだ!」
「あの三人見てたら、一人も欠けて欲しくないんだよね〜
言っとくけど悟は海まで連れてくだけだからね、帰って篤也に押し付けた書類ちゃんとしなさいよ!」
"由奈の水着姿見てからね♪,っと私の唇にキスをした
キスされ自分の水着も忘れないようにバックに入れ悟に抱きつくと高専にいる真希達の元へと戻った
運動場で組手をしていた真希達はバックを持った私と悟が現れたことに気づき手を止めた
「真希〜♪篤也から許可貰ってきたよ、海みんなで行けるよ〜」
「げっ…マジで許可貰ってきたのかよ、しかもバカ連れて」
「みんなを飛ばして由奈の水着姿を見たら帰る予定だよ。
でもやっぱり一緒に由奈と海で遊びたい♪」
抱きつく悟を無視して真希と野薔薇にマンションに取りに行っていたバックを渡した
「こないだ水着見てたら真希と野薔薇に似合いそうなの見つけちゃってさ、買っちゃったんだよね〜サイズはちゃんとぴったりの買ってるから安心して♪」
真希はCalvin Klein(カルバンクライン)のロゴ入りのシンプルな黒ビキニを渡し、野薔薇はSeafolly(シーフォリー)の赤のワンショルダーフリルビキニを手渡した
「パンツ紐じゃん、着れるかバカ!!」
「真希さんの水着Calvin Kleinじゃないですか!!私のはオーストラリアの大人気水着ブランドSeafollyだ♡ 由奈さん嬉しい!真希さん絶対似合いますって!!海行きましょ!!」
「さすが野薔薇、これ着て行こ〜♪パンダは海パンいらないけど、悠二と恵と棘は寮に戻って着替えておいで〜私達もその間に着替えるからさ♪」
"着ないって言ってんだろ!!,っと叫ぶ真希を強制的に私と野薔薇で引っ張って使われてない道場へと押し込め無理矢理着替えに行った
「伏黒!俺達も早く着替えに行こうぜ!!海楽しみだなー!」
「はぁ…海行くのは強制かよ…
パンダ先輩、取りに行ってきます」
「棘も行ってこい!早く戻って来いよ」
「ツナツナ」
溜息を吐きながら歩く恵と海が楽しみで悠二と棘はテンションを上げ、スキップしながら寮へと戻って行った
パンダと悟は木陰で腰を下ろし座り込んでいた
「ただで全員海に行かせる訳ないよな、呪霊退治もかねてOKだしたのか?」
「僕は一年の三人を行かすのを了承しただけだよ、君達二年の担任の首を縦に頷かせたのは由奈。
ほら、この任務の為ってことで海行きOKさせたみたいだよ」
悟はパンダに任務の用紙を手渡すと"マジかよ…,っとパンダの顔は青くなった
「特級案件じゃんか、いくら由奈がいるからって一年にはきついだろう」
「まぁ由奈なりに考えがあるんじゃない?
三人には蝶のように羽化する力があるって言ってたからね、パンダ達もだってさ」
「そっか…
悟、由奈はオレの姉ちゃんだ。
真面目な話だけどさ、由奈の隣に居てくれて感謝してる」
「何々急にどうしたの」
「由奈の愛していたアイツが死んだ後、由奈がオレ達の元から去る気がしてたんだ…
だけど悟が由奈の手を離さないでいてくれてただろ?
正道も内心心配してたからさ…」
「感謝してるのは僕の方だよ。
由奈にしがみついてるただのガキだよ僕は…
あのバカは愛する由奈が自分のようにならないように保険かけてたんだよ、僕じゃない。
最後まで由奈を愛して守ったのは傑の方だ…」
そう…
傑は由奈に"俺の隣に,って言い残し
由奈はその言葉を守る為、高専にまだいて殺した俺の隣に居てくれているのにすぎない…
僕の話を黙って聞いたパンダは"そうだったのか,っと呟き空を見上げた
「俺にはよくわかんないが、愛するってのは複雑だな」
「はいはーい!着替えたよ〜♪
真希のビキニ姿貴重だから写メとって憂太に送ってあげてよ、パンダ!」
真希はCalvin Klein(カルバンクライン)のロゴ入りのシンプルな黒ビキニを着て、野薔薇はSeafolly(シーフォリー)の赤のワンショルダーフリルビキニを着て現れた
私は白地にピンクと紫花柄の水着を着てみんなの前へと出た
「ちょっ!マジで辞めろって!!由奈離せ!」
「真希さんマジ似合ってますって!激カワですよ!」
暴れまくる真希を逃げ出さないように背後から身体を押さえると素早くパンダが私の携帯電話で写真を撮り、憂太へと送信していた
「真希もいい身体してるから憂太の奴、真希の水着姿見たら鼻血だして倒れるかもな!」
「早く海行ってパンダと由奈は真っ先に沈めてやるからな!」
「真希ちゃん怖ーい、あっ!悠二達も来たみたい」
騒いでいると海パンを履いた悠二と恵と棘が走ってきた
「お待たせ!うわぁ…女子達のビキニ姿…なんかエロいな」
「ツナツナ!」
「はぁ…早く行きましょう、どうせ任務もあるんでしょうから」
「言ってないのに恵凄ーい!
特級案件付きでーす♪
悟、早く海連れてって〜」
"はいはい,っと悟は返事をするとみんなを海まで飛ばしてくれた
「すげー!!めっちゃ綺麗じゃん!」
「虎杖走るわよ!!」
綺麗な青い海が広がり悠二と野薔薇は砂浜へと走って行った
「おいおいはしゃいでたらケガするぞ」
「ツナツナ」
二人に続いてパンダと棘も走って海へとダイブしていた
「はしゃいだらケガするって言っておきながらパンダ先輩と狗巻先輩も普通にはしゃぎまくってるじゃないですか」
「せっかく海来たんだから恵と真希も行っといで、由奈の水着姿見れたし♪
本当はいたいけど帰ってお仕事してくるね、終わったらみんな迎えに来るから」
そう言って悟は私の頬にキスをすると高専へと戻った…
「へいへい、私らは呪霊倒して夏満喫してるわ。
よーし!まずはパンダは海に沈めてやる、恵先行ってんぞ!」
真希は全速力で走るとパンダに飛び蹴りを喰らわしていた
「みんな楽しそうでよかった」
「由奈、特級案件はどうすんだ?」
「この寂れた漁師街町に祀られた土地神を祓うだけ、この土地にはもう誰も人が住んでいない。此処に来ていた人も昔の話ってこと〜
栄えていた時代は神として崇められていたかま今は呪霊と化している。
それがいまの日本には何万と言う事例であるのが現状なの、人ほどいい加減な生き物はいないよね…」
私の話を恵は黙って聞いていたが何かを感じとったのか悠二達が泳いでいる海へと目を向けた
「おいでなさったかな、恵感知が鋭くなったね〜」
「そんな話してる場合か!?この土地神半端なく強いぞ!」
「呪霊とはいえ元は神様…
神様を祓うときは特に呪術師は気をつけないと、こっちが危ないってこと勉強してね!」
前鬼後鬼を真希達を守るように呼び出し指を構えた"闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え,唱えながら恵と共にみんなの元へと走った
穏やかだった波が荒々しくうねり、泳いでいた悠二達はその異変に気がついていた
「何かいるな、釘崎!ヤベェのがいる、下がれ!」
「虎杖ヤベェってもんじゃないわよ!
身体中の震えが半端ないんだけど!?」
泳いでいた野薔薇を悠二は抱き抱えて砂浜へと走った
「これは…久しぶりにやばいんじゃねぇーの」
「ツナツナ!」
「海で遊ぶのは後だな、みんな来るぞ!」
真希は薙刀を構え棘とパンダも戦闘態勢に入った
すると大きな波の中から鯨のような姿の腐敗した呪霊が現れ、砂浜にいたはずの私たちは呪霊の領域展開により海の中にいるような領域へと入った
「はーい、みんな私の側から離れちゃダメだよ〜」
呪霊から守るようにみんなの前へと立つと左右に前鬼後鬼が立ち、みんなを囲い守るように立った…
「由奈!この呪霊やべぇぞ!」
「真希もみんなも今はこの相手に震えてるけど、羽化したら悠二達も真希達だって簡単に倒せる力をみんな持ってるんだよ!
あとこの子をこんな風にしてしまったのは私達人間がやってしまったってことを頭に入れといてね、相手は元神様。
前鬼と後鬼の囲いの中からでたら一瞬で死ぬから出ちゃダメだよ〜」
「由奈さんそんな大事な事先に言ってくれないと!てか軽い感じで言わないでくださいよ!!」
金槌を持って出ようとした野薔薇は叫んですぐさま戻った
「ごめん〜
さっさと祓って海楽しまないとね」
[愚かな人の子よ、何をしにきた]
何を言ってるのかわからないが頭の中で呪霊の言ってる意味が理解できており、交流会にいたあの呪霊のように話かけてきた
「お邪魔しちゃってごめんね、貴方を祓いにきたの」
[人など全員無くなればいいのだ…殺してやろう]
その瞬間領域内の空気が一瞬にしてなくなりまるで海の中で溺れているかのように苦しくなり、真希達は口を押さえ苦しんでいた
「凄ーい、でも感心してたらみんな死んじゃうね。
悪いけど手っ取り早く祓わせてもらうね…
領域展開 迅雷風列」
腕を鳴らし呪霊に向かって指を鳴らすと鯨を黒い影が包み込み、激しい雷と強烈な雨風の領域が展開され呪霊の領域展開が崩され元の砂浜へと戻っていた
領域内に閉じ込められた呪霊は激しい雷を絶え間なく浴びせられ強烈な風に身体を切り刻まれ倒れた
[この力…まさかこの私が簡単にやられるとは…娘…名を教えろ…]
「蘭由奈だよ、鯨ちゃん」
[そなたにはまだ秘められた力がある…
懐かしや…最後にお会いできるとは…
其方に倒されてよかった]
呪霊は私の中の何かを愛おしそうに見つめ、私は紅眼で呪霊の記憶を覗いた
遥か昔の記憶…
漆黒の長い髪を靡かせ私の眼のように真っ赤な瞳の綺麗な女性が先程祓った呪霊の他にも数えきれない呪霊達に囲まれていた
襲われているような雰囲気ではなく人と呪霊が仲睦まじい光景に私は驚いていた…
[廻り廻る…またいつの日か…]
「待って!貴方にはまだ聞きたいことが」
呪霊は穏やかなか表情で砂のように散り完全に消え去り、私は目を押さえた
真希達はと言うと砂浜で蹲り咳き込み、前鬼後鬼は消えさせた
「ゲホゲホゲホッ!!死ぬかと思ったぜ」
「ツナツナ!」
「マジで死にかけた!あの呪霊の力だろな、酸素足りなくて窒息死するのかと思ったぞ!」
「かっけぇ!!さっきの由奈の領域展開強すぎんだろ!!俺初めて見た!!」
テンションが上がった悠二は私に抱きついてきた
「いーたーどーりー!!由奈さんに抱きつくなんか百万年早い!!離れなさいよ!」
見かねた野薔薇が悠二を引っ張り無理矢理引き離していた
先程の樹齢の言葉が引っかかり少し悩んでいると恵が心配して顔を覗き込んできた
「由奈大丈夫か?」
「大丈夫、ちょっと考え事してただけ。さて祓ったし、悟が来るまでみんな海楽しまないとね〜」
「さぁさっきの続きしようぜ、パンダ」
「ヒィィィ!!真希落ち着け!ギャァ!!」
真希はパンダを逃げ出さないように掴むと海の中へと投げ飛ばし、それを見た棘と野薔薇と悠二は爆笑していた
「なんで恵も傍観してるの、あの中に行ってこないと!」
「お前!?ちょっと待て!由奈!!うわぁぁ!!」
恵を片手で持ち上げると悠二と野薔薇に向かって投げ飛ばした
「うわぁ!?伏黒が飛んできた!!」
「由奈さん虎杖より力やばいじゃん!!」
「ほらほら海満喫してきな若者達よ!」
「由奈もあの子達と一緒だけど海入んないの?」
はしゃぎまくるみんなを砂浜から眺めていると背後から海パン姿の悟が抱きついてきた
「もう書類終わらせてきたんだ、悟私を六眼で見てくれない?私の知らない何か秘密あるような気がして…」
「急にどうしたの?」
「土地神の言葉が少し引っかかってさ…少し紅眼で見た映像も気になってんだよね〜」
"ふーん,と言い悟は私を向かい合わせると目隠しを取り透きとおった青い瞳で私を見つめた…
「由奈はこの世でただ一人六眼で術式見破れなかった特別なんだよね、何故かはわからないんだけど由奈を見たら霧がかかったように見えない。
由奈を保護したとき呪力のデカさはわかったんだけどね、僕の実家の書物から"蘭姫,のことしか書かれていなくて紫電呪術もお爺ちゃんの剛さんから教えられた。
もう蘭家の事について知っている人達はいないからな、もしかしたらまだ由奈自身さえ知らない何かが眠っている可能性も否定できないのが正直な話なんだよね」
「悟の六眼でもわからないなら無理か…」
「紅眼で何見たの?」
「女の人が呪霊達と仲良さげに囲まれている映像なんだけどなんか気になっただけ。
考えてもわかんないし、まぁなるようになるんだから今は海行こ〜」
考えることをやめた私は悟の腕を引っ張り真希達の元へと飛び込んだ
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