番外編
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七海くんと島根県に任務が終わり数日経った後、私は唯一の一年生である恵の修行の一環で組手をしていた
真希と棘は任務で高専にはおらず、パンダは今日は家でゆっくり休んでいる
すると今日は任務がないので夜蛾先生の家のにいるはずのパンダから電話が掛かってきた
「恵、ちょっとストップ!」
組手をしていた手を止め携帯にでると、何やら私宛に大量の荷物が届いて困っているから取りに来いと連絡が来たのだ
ネットショッピングで大量に買った物など記憶にない私は一体何を買ったのかわからずにいた
「わかった〜とりあえず今から見に行くから」
電話を切った私に気づいた恵は、汗をタオルで拭いて水分補給をしていた
「パンダ先輩、何のようだったんだ?」
「うーん、よくわかんないんだけど〜夜蛾先生の家に私宛の荷物がたくさん届いたみたいでね。邪魔だから取りに来いって言われた〜悪いけど恵、ちょっと行ってくるからこの子達に相手してもらってね」
前鬼と後鬼を呼ぶと、恵の相手をお願いしてパンダの元に荷物を取りに向かった
玄関を開けると廊下いっぱいに大量の段ボールが積み重なっていた
何これ?
「おっ、由奈来たか。電話で言ってた荷物これなんだよ。大量すぎてまさみちの生活に支障がでるから呼んだんだ。てか、こんなにも何買ったんだ?」
段ボールの壁の隙間からパンダが出てきた
「こんなに私買い物した覚えないんだけど…」
宛先を見ると禪院直毘人と書かれていた
禪院のジジィかよ…
酒って書いてるな、こんなに送ってきてどおすんのよ…
段ボールを開けると日本酒や焼酎やらいろんな種類の酒が入っていた
「なんか禪院直毘人から送られてきたみたい。なんでだろ?」
「お前、正月の御三家の集まりで禪院直毘人に気に入られたからじゃないか?」
まさみちの好きなお酒みっけと段ボールの中から日本酒を一本取り出し、夜蛾先生にキープしていた
すると突如玄関が開いて、禪院直毘人と直哉が勝手に家へと上がってきた
「由奈、飲みに来てやったぞ。これはオマエに土産だ。店は予約してあるから今から飲みに行くぞ」
「由奈ちゃん、会いたかったで!」
直哉の甘え声に私は鳥肌が立ち、嫌がる私に抱きついてきた
「今からって…私恵と組手中に抜け出してきたから無理無理〜。抜けるなんて無理よねパンダ?」
パンダに助けを求めると家の固定電話が鳴りパンダが出ると、何やらふんふんと話に頷き分かったと言って電話を切った
「由奈任務だ、まさみちから電話だったんだが、禪院直毘人と直哉がこちらに来ているので一日護衛するようにだってさ。恵は前鬼と後鬼と一緒に俺が付き合うから大丈夫だぞ。由奈…もう本人達来てんだから諦めろ」
ドンマイだなと私の肩を叩いていってらっしゃーいと面白おかしく笑っていた
「夜蛾先生…私を売りやがったな」
護衛と言う任務にしといて、ジジィの飲みに付き合えってことか…
めっちゃ嫌だけど、逃げたら夜蛾先生が困るからな…
仕方ない
「私が断れないように入念に根回しをしてくれたみたいで。行けばいいんでしょ…
言っとくけど悟が帰ってくる夜までには帰してよ〜?
ジジィはいいけど、問題は直哉の方。
貴方と一緒にいたなんてバレたら、悟怒るからね…」
「五条悟君は由奈ちゃんにゾッコンやもんね。由奈ちゃんは楊貴妃のような傾国の美女やからかなわんな。行く前にこの服に着替えてくれへん?」
直哉は持っていた紙袋を私に渡しそれを受け取った私は中を見るとワンピースとヒールが入っていた
ワンピースを広げると淡いパステルカラーの小さな花柄が描かれ、カシュクールのフレアミニワンピースが出てきた
ブランドロゴが目に入って私は驚いた
「このワンピース…ハイブランドのプ○ダに、ヒールは裏が赤く塗ってて女性に大人気なル○タンじゃん…」
さすが腐っても御三家…
彼女でもない女にこれを買い与える金持ちの感覚は庶民の私にはわからないわ…
「気に入ってくれたん?由奈ちゃんに着せたかったんや!これ新作早よ着て俺に見せてぇや!」
「俺は車に乗っておくぞ、早く飲みたいからな」
わかったから出て行けと直哉とジジィを家から追い出し、その場で制服を脱ぎ着替え始めた
その光景にパンダはため息を吐いた
「由奈…一様呪骸だけど性別は男なんだけど。普通に目の前で脱ぐ女がどこにいる」
「ここにいるけど〜?私の身体なんて見慣れてるでしょ〜夜蛾先生がパンダを生み出して赤ちゃんだった貴方を一緒に育てたんだから。呪骸でもパンダは私の弟でパンダにとって私はお姉ちゃんなんだからね〜」
私の言葉に少し照れた様子のパンダはほんのり赤く頬を染めた
「クックッ!呪骸の俺を弟として見てくれてありがとな。相変わらず由奈は天然タラシめ。てかその服、もはや護衛任務じゃなくなってないか?」
話しながら着替え終えた私はル○タンのヒールを履き、玄関に立ち全身鏡でその姿を見た
「完全に遊びに行く服装だわ…はぁ、とりあえず行って来るからさ。恵に謝っといて〜」
パンダはいってらーと手を振り私は直哉の用意した服を身に纏い、玄関から出て禪院のジジィ達が乗っている車の助手席へと乗り込んだ
後部座席にいた禪院のジジィが運転手に合図すると車は走り出した
「ヤバいわ!由奈ちゃん似合いすぎやろ!俺の選んだ服着てはるなんて…エロすぎやわ♡その服を俺のこの手で脱がしてやりたいわ♡」
助手席の後ろに座っていた直哉が携帯を取り出して、私の姿を連写しまくっていた…
「ジジィ、お前の息子…本気で気色悪いんだけど」
直哉の発言と行動に私はマジでドン引きしていた
「俺の息子は女に対してこんな態度をするのは初めて見た…まぁよっぽどオマエが気に入られてる証拠だ。ハッハッ、よかったな!」
今から飲みに行くはずなのに…
車内で飲み始めているジジィを見た私は、これからこの二人と一日過ごさなければならないことを考えると
この護衛任務に心底嫌気がさした…
車内で直哉がピーチクパーチクうるさ過ぎて苛立った私は窓を開け、ジジィ共の了承を得てないが勝手に煙草を吸い始めた
後ろで吸ったらアカンて言ってるやろ!とまた直哉がキーキー猿のように怒ってるので、はいはいと聞き流し吸い終わったときには店の前に着いていた
車から降りると直哉が私の手を勝手に恋人繋ぎで絡め、ビルの中のエレベーターへと乗り六階のボタンを押した
「一組だけしか入れん創作料理のお店なんやけどな。由奈ちゃんの口にあったらええんやけど」
「由奈、こないだ飲めなかったからな。今日はオマエも飲むぞ」
エレベーターが開きジジィと直哉に連れて、お洒落な扉の前に立つと開き
和と洋が混ざったお洒落なお店の中へと入っていった
店にいた従業員が全員ジジィ共に挨拶すると、広い和室へと通された
部屋の中にいるはずなのに何故か池があり、たくさんの鯉が泳いでいた
壁には色鮮やか帯がおしゃれに飾られており、何やら高そうな骨董品の兜や壺などが飾られていた
ジジィは上座に座り私は出口側ふと座ると直哉が俺もここがええわと言い、私から離れないようくっついたまま隣へと座った
座ると同時にたくさんの料理が机に並べられ、日本酒ワインも運ばれてきた
「禪院直毘人様いつも私達のお店をご利用いただきありがとうございます。今回は若い女性が好むお料理ということでしたので。
イタリアンと和食のコラボでお作りしました!
お酒は関白弐壱七(いちにいなな)と、ワインは白のバタール・モンラッシェをご用意しました。
ではごゆるりとお楽しみください」
ジジィは頷くと店の従業員達は部屋から出て行った
飲んだことないけど…
関白弐壱七ってアルコール度数が二十一.七の日本酒の中では一番高い度数のお酒じゃん!
ワインは入手困難なワインだとも言われている物だし…
御三家、恐るべし…
ジジィは自分で勝手に日本酒を開けグラスに注ぎ飲み始めた
「ブハッ!旨い!!料理はオマエの為に作らせたからな。飲んで食べろ」
「私さ〜、一様ジジィ共の護衛しなきゃいけないんだけど。まぁ飲むけどさ…ツッコまないから言うけど、私まだ未成年ね」
「かまへん、かまへん!さぁこれ飲んで乾杯しよや!」
直哉は白ワインをグラスに注ぐと私に持たせて乾杯した
まぁせっかく用意してくれたし…
普段お目にかかれないお酒だしね〜
飲もーっと♪
いただきますと言い、ワインの香りを楽しみ一口飲むと美味し過ぎた私は一気に飲み干した
「やばっ!めっちゃ美味しい〜!これ一本全部飲めるんだけど」
ワインを飲んだ私は美味しすぎて直哉の手からワインを奪い取った
私の喜んだ顔を見て直哉は従業員達にもっと持ってくるように伝えた
「かいらしいな♡これも食べてぇや。はい、あーん♡」
直哉は皿に乗っていたお肉を食べさせてくれた
口に入れるとお肉はすごく柔らかくてとろけてしまった
「これめっちゃ美味しい!タレはバルサミコ酢だ〜」
私の食べる姿を直哉はニヤニヤしながら携帯で撮りつつ、お肉をもう一枚私の口に入れた
「気に入ったなら用意したかいがある。由奈…正月に会ったとき、オマエの口から甚爾の名が出たが。一体どういう関係だ?」
禪院のジジィは正月の御三家の集まりの時に私が甚爾の名を口にしたから
私と甚爾の関係が気になってたのか…
「私が五歳のときに公園で甚爾にたかられて、その時に一度だけ修行してもらったことがあるの。そのあとはジジィも報告書で知ってると思うけど、薨星宮で再開して敵として闘って負けたんだよね〜
甚爾は屑な男だったけど、出会えた私はよかったと思ってるよ〜!可愛い恵にも会えたしね」
私の話を静かに聞いていた禪院のジジィはそうかと笑い、酒を飲み干した
「甚爾君と由奈の間にそないな関係があったなんて初めて知ったわ。甚爾君、顔はええ顔してるはるから…なんや嫉妬するわ」
直哉が私の太腿をいやらしく撫でてきたので、触るなと睨み払い除けると
和風パスタを口に入れ、ワインを流し込んだ
「そない怒らんでも。由奈ちゃんの裸が綺麗やけん、触りたくなっただけやん♡」
「ジジィ…貴方の息子、気持ち悪いんだけど〜」
「ハッハッハ!直哉がここまで夢中になる女など今までおらなんだからな。由奈気に入られておるぞ」
ジジィの言葉を聞いた私はマジ無理と吐く真似をした
ジジィは私の前に一本の日本酒を置き、自分も一本の日本酒を手に持った
「由奈、お前学生ながら酒に強いと耳にした。俺とどちらが早く飲めるか勝負しようではないか!」
「その勝負で私が勝ったら、なんでも言うこと聞いてくれるの?禪院直毘人…」
「俺が負けたらの話だがな、よいぞ」
ジジィの言葉に私はニヤリと笑い、置かれた日本酒の蓋を開け手に持った
「ほな、俺が声掛けたげるわ。お二人さんよーい始め!」
直哉の掛け声と同時に私とジジィは瓶ごと一気に飲み始めた
ジジィが持ってきたのは一升瓶なので飲むのが凄く大変…
一気飲みは急性アルコール中毒になって倒れる危険があるので、私とジジィみたいにみんなはしちゃダメだよ〜!!
同居人の下戸の悟と違って私はお酒に関しては笊なので、悪いけどジジィには負ける気ないんだよね〜
あっという間に一升瓶を飲み干すと、私は空になった瓶を机に置いた
「ジジィ、私の勝ちだね〜」
「オマエ、笊だったか…うッ、限界だ」
ジジィの瓶にはまだ半分残っていたがもう無理と言って机に寝始めたが、肩を叩き無理矢理起こした
「おいジジィ寝る前に私の話を聞いてからにして!今年の交流会で真希が活躍して、一級術師が真希を推薦したら今度は邪魔すんじゃねぇよ。禪院家が邪魔して四級から上げさせてないの知ってんだからな」
さすが特級術師…
なんちゅう殺気や、ほんまに学生か?
蘭由奈ちゃん…
私の殺気に直哉は目を見開き、手は震えていた
ジジィは頭を上げ、ピンと伸びている髭を触りながら勝負に負けたからなと呟いた
「勝負で勝ったのはオマエだから…まぁその件は聞いてやろう。だが、推薦された場合だ。推薦されないかもしれんぞ」
「今の真希なら推薦される。貴方が知っている昔の真希とは違うんだからね〜約束だよ、忘れないでねジジィ」
私の言葉に直毘人は俺に噛み付いて来るのはオマエと五条の坊ぐらいだと高々に笑っていた
すると急に顔色が悪くなり、口を手で押さえ始めた
「キモチワルイ…吐く」
「ジジィ!ちょっと待って!!」
吐くと宣言した直毘人に、私も直哉も何か受け止める袋などがないか探し慌てふためいた
咄嗟に飾り棚に飾ってあった壺があったので、ジジィの顔の前に急いで持っていくと、タイミングよく壺の中へと吐いた
「あ〜ぁ、一気飲みなんかするからよ。ジジィこの壺弁償しといてよ。貴方が吐いたんだからね〜」
私の話を聞いているのかいないのかわからないが、とりあえず吐いて気分が悪そうなジジィの背中をさすってあげた
「会計済まして、車呼んだから帰らせるわ」
直哉が禪院家の運転手に電話し、どうやら料理の会計までしてくれたようだ
嘔吐物が入った壷を直哉へと手渡した
「直哉、これも弁償しといてね〜ジジィの吐いたのあげる」
「由奈ちゃんこれはいらへん。ちゃんと壺代も渡しとるから安心してや」
吐いて少し気分がよくなったのか、禪院のジジィは鼻歌を歌いながら歩き始めた
だが酔っ払っているのでフラフラで壁に当たりそうだったので、仕方ないが私が肩を貸して下まで連れて行った
ビルを出ると禪院家の運転手がいたので後部座席にジジィを押し込んだ
「一気飲みしてるから一様、医者に見せといてくれる?私と飲んだ後死なれるのも嫌だから」
私の言葉を聞いた運転手はわかりましたと言い、車を走らせた
「ジジィ帰ったから、私も任務終わりでいいかな〜?」
ジジィと一緒に乗らなかった直哉に伝えると、直哉は終わりやないよと言うと私の手を繋いだ
「邪魔者おらんなったし、今から東京案内してや♡ 由奈ちゃんの任務は俺の護衛も含まれてるやろ?」
「はぁ…わかった。どこ行きたいわけ?」
「東京タワーで由奈ちゃんとデートしてみたいわ♡時間勿体無いし、ほな行こか!」
直哉はこうなることを予想していたかのように用意周到にタクシーを呼んでいたようで…
タクシーに乗り、東京タワーへと向かった
東京タワーの前でタクシーから降りて中へと入ると、観光客やカップルでたくさんの人がいた
直哉が私の分までお金を払ってくれてたので、メインデッキまでエレベーターに乗り上へと向かった
そういや、東京住んでるけど…
東京タワー来たの初めてかも〜
そんなことを思っているとエレベーターの扉が開き、メインデッキへと着いた
「由奈ちゃん着いたで!」
直哉私の握って走ると、目の前には東京の景観が広がっていた
タワーから見る東京の街は、いつも私が見ている景色とは違ってて…
私は言葉が出ないほどその景観に感動していた
「綺麗」
私の喜んでいる顔を見た直哉はそっと私の髪へとキスをした
「由奈ちゃんの方が綺麗やで」
私の顎をそっと触れ、直哉は私の唇へとキスをしようとした
「僕の由奈に触んないでくれる?殺しちゃうよ、禪院直哉」
突然悟が現れてキスされそうだった私を直哉から引き離し、目隠しを外した悟が直哉へと笑いながら殺気を放っていた
「ナイスタイミング!あぶなかったわ…屑直哉にキスされるとこだった〜悟、ありがと」
悟は先程直哉がキスした髪の毛をアルコールシートで丁寧に拭くと、同じ場所へとキスをした
「酒臭いよ、由奈!飲んでる時は由奈ガードが緩くなってんだから、気をつけなっていつも言ってるよね?僕が現れなかったらこのクソ餓鬼に食われてたよ?帰ったらお仕置きね」
笑顔の悟だが…
私はマジでキレていらっしゃることがわかり、素直にごめんなさいと謝った
「五条悟君、なんで君がここにおるん?てか今由奈ちゃんは俺の護衛任務中なんやけど。邪魔せぇへんといてくれんかな?」
「大体、この服装で任務っておかしいでしょ。どうせ任務って言って、由奈を酔わした後ホテルに連れ込んでHする計画だったんだろうけどー。残念、由奈笊だし。僕が来たから失敗だねー。クソ餓鬼♡」
「ぎょうさん言ってくれておおきに。五条君の由奈ちゃんを味見したかけどかなわんかったわ…また今度にさせてもらうわ。俺みたいな伊達男に惚れん女は由奈ちゃんだけや。絶対俺の女にしたる」
「この僕が許すとでも?残念だけど由奈の心も身体も僕のだからやらせるわけないだろ?僕は由奈と毎日Hしてるもんね」
黙って悟と直哉の話を聞いていた私はどっちもクズだと溜息を吐いた
「はぁ…私は貴方達どちらのものではないからね〜護衛任務終わりと言うことで、私帰るわ」
悟と直哉の二人を無視して帰るためにエレベーターへと乗り込むと、二人が走って乗り込んできた
「由奈ー!僕をほっといて帰るなんて酷くない?迎えに来てあげたのにさ」
「由奈ちゃん、俺も下降りるから一緒に降りようや」
「あ"ぁ?お前何で由奈の腕触ってんの」
「腕触るんに許可いらへんやろ、由奈ちゃんの腕すべすべで気持ちいいわ」
右腕に悟が引っ付き、左腕に直哉が引っ付いたのだが私を挟んで二人は言い争いをし始めた
「とりあえず下に着くまで二人とも大人しくしといてくれないかな〜?」
他のお客さんの迷惑になるので苛立った私は二人に注意した
すると二人ははーい!っと返事をして両腕に引っ付いたまま大人しくなった
エレベーターは下へと着きドアが開いたので、三人仲良く降りて東京タワーから外へと出た
「離れろって言ってんだろ?クズが」
「それ君には言われたないんやけど、同じクズやん。離れたないわ、由奈ちゃん♡」
「はいはい、離れないと直哉は京都なんだから帰れないでしょ?乗った乗った〜」
タクシーを拾い、無理矢理直哉を中へと押し込み座らせた
離れたくなかった直哉は納得いかない不機嫌な顔で私を見ていたので頭を撫でてまたねと言い扉をタクシーの扉が閉まった
「由奈ちゃん!またデート俺としてやー!」
窓から顔を出し手を振る直哉を見送ると、機嫌の悪い悟が背後から抱きついてきた
「あいつの買った服着てるのマジで嫌なんだけど。今すぐ脱いで」
悟はカシュクールのワンピースを脱がそうとしてきたので、咄嗟に止めるよう悟の手を掴んだ
「わかったから、公共の場で脱がさないの。どっか服屋さん入って脱ぐから待って」
止められた悟は私の首元を舐め、私の唇を優しく触れた
「やっぱ今から帰って脱がしたい。あの餓鬼が触った腕も綺麗に洗わないといけないし」
私を抱き抱えた悟ほその場から消え、私たちのマンションへと飛び去った
マンションへと帰った悟はすぐさまワンピースを破り、下着とヒールも一緒にゴミ箱へと投げ捨て
裸の私を風呂場へと連れて行き、直哉が触った腕を念入りに洗い
風呂場で何度も私の身体を弄んだ
帰った私は護衛任務の報告を夜蛾先生に伝えることもできず、悟が満足するまでされるがままだった…
解放されたのは夜中だったので、何度も犯された私は肉体的にも精神的にも疲れすぎてそのまま眠ってしまった
次の日の朝
朝一で夜蛾先生に任務の報告をすると、案の定怒られ頭を叩かれた