幼い私の高専生活
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私は今初めての飛行機に乗っている
隣には傑お兄ちゃんと悟お兄ちゃん
後ろの席に硝子お姉ちゃんと夜蛾先生が座っている
今から四国の愛媛に向かっているらしい
そこに死んだママのお母さんとお父さんたが住んでいると、昨日夜蛾先生に教えてもらった
私のおじいちゃんとおばあちゃんってどんな人なんだろう?
ママに似てるのかな?
少し楽しみでもある
「おい由奈、窓見て見ろって!めっちゃ高いぞ!」
「悟、由奈よりはしゃいでどうするんだ。旅行じゃないんだから、落ち着かないかい?」
「おい、くずうるさい。寝れねぇだろうが」
悟お兄ちゃんはテンションがいつもより上がって傑お兄ちゃんが宥めて
悟お兄ちゃんの後ろに座っている硝子お姉ちゃんは座席を蹴ってイライラしていた
「悟、由奈を見習って大人しく座りなさい!!」
言うこと聞かない悟お兄ちゃんは遂に夜蛾先生の鉄拳を喰らい、大人しくなった
飛行機には無事空港にいた
ガラス張りの窓からは外の景色が見えた
高いビルなどは一切見えなかった
東京とは違い、愛媛はどうやら少し田舎のようだ
「由奈!これやばい!!蛇口からみかんジュースでてる!」
悟お兄ちゃんはみかんの絵が描いてある蛇口をひねると、オレンジ色のみかんジュースが本当に出ていた
「悟、愛媛はみかんが有名で、こちらではみかんジュースじゃなくてポンジュースって言うみたいだよ。愛媛では蛇口からポンジュースがでると言う都市伝説があるみたいだよ。それで観光の一環で作られたみたいだね。」
傑お兄ちゃんはガイドマップをひらき教えてくれた
「やば、めっちゃ美味しい!由奈も飲んでみ?」
いつの間にか硝子お姉ちゃんも蛇口からポンジュースを出して飲んでいた
私も蛇口を捻ってコップに入れると飲んでみた
「うわぁ〜すごく美味しい!!スーパーのオレンジジュースよりこっちの方が好きー!!」
夜蛾先生はみんなのお金を払うと、私に一本ポンジュースを買ってくれた
「悟、観光しに来たわけじゃないからな。さて由奈の家に向かうぞ。ワゴンタクシーを予約したんだ。これなら一台で乗れるからな。」
空港を出ると黒いワゴン車が止まっていた
私たちは車に乗ると祖父母の元へと走り出した
車の中では悟お兄ちゃんがうるさくていらってくるほど賑やかだった
車の中で傑お兄ちゃんが私の祖父母の家について教えてくれた
私の祖父母はどうやら旅館を経営しているようだ
愛媛と言えば道後温泉らしく、愛媛では有名な旅館らしい
どうやらママはお金持ちのお嬢様だったようだ
私以外はおじいちゃんもおばあちゃんも呪術を持たない、非術師の家系らしく
たまに呪霊が見える子は生まれていたようだが
呪術界とは無縁の一族だそうだ
そんな私は珍しい子なのだろうなと幼いながらにも理解してしまった私
そんな私はきっとママと同じで
おじいちゃんやおばあちゃん達からも嫌われてしまうのではないかと少し会うのが恐かったりする
静かな私をみた傑お兄ちゃんは
会うのを恐れているのに気が付き
恐がらなくても大丈夫だよっと肩を貸してくれた
田舎道をいつの間にかぬけ、温泉街へと入っていき
車は大きな木造の老舗旅館へと車を停めた
車から降りると、旅館の門前に中居さん達が大勢並んで挨拶をしてくれた
紅色の着物を着た少し年配の女性とスーツをきた若い男性が私の前に歩いてきた
「夜蛾様、皆様方。東京からはるばるこのような遠い所までお越しくださいました。大女将の蘭 清香(あららぎ きよか)と申します。隣にいるのは私の息子でこの旅館を任せている蘭 誠(あららぎ まこと)でございます。」
「皆さま方、どうぞこちらに。本館の隣に我が家がありまして、私の父がお待ちしております。」
スーツを着た男のひとはどうやら私のママのお兄さんのようだ
そしてこの大女将が私のママのお母さん
すこし顔がママに似ている
「由奈、いつまでぼけっとしてんだ。ほら行くぞ」
「うわぁ!悟お兄ちゃん!危ない!!」
大女将の顔を見つめるように見ていた私を悟お兄ちゃんは抱き上げ部屋へと向かった