渋谷事変
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俺の術式の影響なんだ、血の繋がった弟達の異変はどんなに遠くにいようと感じとれる
死
それは生物にとって最期にして最大の異変
俺はあの時、由奈の幻影に殺してはだめと言われたあの瞬間…
眼前で虎杖悠二の死を強烈に感じ取ってしまったのだ
加茂憲倫が身体を転々とし生き永らえているならば
なにもあり得ない話じゃない
この戦いがはじまる前に由奈と会ったとき大切な兄弟に会えると言っていた意味がようやく分かった…
つまり悠二も血の繋がった俺の弟…!!
ならば俺は
全力でお兄ちゃんを遂行する!!
脹相は赤血操術の穿血を放つ構えをとった
なんて圧力だ!
加茂くんは脹相の赤血操術のその力に驚きを隠せないでいた
裏梅へと穿血を放ち、その速さと威力に裏梅は驚きその手を貫いた
脹相は偽の傑に赤血操術を放つが避けられ、素早く何発も打撃を喰らわすが傑に受け流された
「無理するなよ、疲れてるだろ」
「だから何だ。それが弟の前で命を張らない理由になるか?」
脹相は兄としての威厳を見せつけた
脹相と偽の傑の加茂憲倫の闘いのやり取りに、パンダは悠二本人へと疑問をぶつけた
「一応聞くけど他人だよな?」
「他人どころか一回殺されかけてるよ」
「東堂といいヤバイフェロモンでも出てるんじゃないのか?」
パンダの冗談に悠二も加茂くんも笑いもしなかった
「だがおかげで場が乱れた、この機に乗じるぞ」
加茂くんの言葉に悠二はッスねと言い、顔面に滴る血を手で拭き取った
「まだ二機残ってる俺が前に出る、全員でかかれば隙くらいできるだろ。なんとしても獄門疆と由奈を奪い取るぞ!」
脹相が偽の傑を引きつけてくれているので、その隙に悠二とパンダ達京都校の面々は獄門疆と由奈を取り戻す作戦にでた
動けない私はパンダ達の作戦に気がつき、精一杯の声で叫んだ
「パンダ、私は見捨てていい!今の貴方達ではオカッパ頭に勝てない!下がりなさい!」
パンダが激震を放とうとしたが私の声に気づいたときには遅く、裏梅が氷凝呪法をパンダ達に放った
「氷凝呪法 霜凪!!!」
悠二やパンダ達は瞬時に凍りついた
裏梅のハイレベルな氷の術式に加茂くんは驚き、下手に動けば身体が割れるので成す術がなかった
「殺すなよ、伝達役は必要だ」
偽の傑は裏梅にそう言うと凍りついた脹相は舌打ちをし、凍りついた身体を脱却できずもがいていた
「全員生かす理由になるか?」
脹相に貫かれた手をオカッパ頭の裏梅は反転術式で治した
それを見た直哉は呪術のスケールの桁外れな違いに帰りたいと心の中で思っていた
「この程度の氷…!!」
凍りついている脹相はなんとか溶かそうと、赤鱗躍動で溶かそうとした
不味い状況に私は術式も使えず動けないが、身体に巻きつく百足を無理矢理動かすと足で蹴り飛ばし祓った
片足高く上げ地面に向かって踵落としを放ち、地面を崩すと凍りついていた悠二の氷を砕いた
「いッ!」
動かない身体を無理矢理動かしたから、傷口は広がったか…
身体は限界を超えていたため再び大量の血が口と突き刺さっている刀の傷口から溢れでて
「驚いたよ。あの呪霊と裏梅の霜凪を足技だけで砕くとは…じゃじゃ馬だね、由奈は」
血を流し蹲る私を見下ろした偽の傑は、私の身体に突き刺さっている刀を足で踏みつけた
「うわぁッ!!」
私はあまりの痛さに叫び蹲った
「お願いだから、大人しくしてくれないか?」
偽の傑は冷めた目で蹲る私を見下ろしていた
「あの女狐め、宿儺様の命で手が出せれぬからと調子に乗って…
誰の肉体だと…!!」
悠二を助けた私を睨み、険しい表情で脹相を助けた悠二を見つめた
「由奈に触んじゃねぇ!ありがと由奈絶対助けるから!てか味方でいいんだな!?」
悠二は飛び蹴りをし脹相の氷を砕き救出し、前鬼は偽の傑から悠二を守るため側に立った
「違う!!」
「あ"!?」
「俺はお兄ちゃんだ」
「真面目にやってくんねーかなぁ!!」
「とりあえず一回呼んでみてくれないか?」
「どうでもいいが、主をあんな目に合わせた彼奴を早く殺したいんだが?」
悠二と脹相のやり取りを冷めた目で見ていた前鬼…
二人のやり取りを見た私は血を流しながら、偽の傑の足元で蹲り笑っていた
この光景…この眼で見たな
脹相がいるなら悠二は大丈夫…
血を吐きながらも笑っている私に偽の傑は、私の両足の骨を折り完全に動けないようにし抱き抱えた
「痛ッ!!足まで折るとか…ッ、ヤンデレで野郎が…オカッパの奴、宿儺の器である悠二には氷結が甘かったからね…深傷の私の蹴りでも簡単に砕けたわ」
傑の腕の中で囚われた私はもう動くことが叶わないことを知り、大人しく抱かれつつも悪態をついた
「また由奈に動かれたらたまったもんじゃないからね…
千紅万紫を身体に刺して、死にかけの状態だから油断したよ。
両足折ったし、私の腕の中ならもう逃げれないだろ?まったく、大太刀ぶっ刺して動ける人間なんて君だけだよ…そんな君も愛おしいよ、由奈」
胸元に流れる私の血を舐め、偽の傑は妖美に笑った
裏梅に凍らされなかった桃が付喪操術 鎌異断を偽の傑と裏梅に放った、だが素手で払われ桃は悔しがっていた
「虎杖君!!今動けるのは私達だけ、歌姫が先生の準備ができるまで時間を稼ぐよ!!」
「伝達役なんて…虎杖悠二一人で事足りるでしょ!!」
裏梅は氷凝呪法直瀑を放ち、その圧倒的な威力に防ぐこともできず
悠二達は殺されると思った瞬間…
偽の傑の腕の中で苦手なあの人が来るのを感じ、私は笑った
「傑、オバサンが来たよ」
「久しぶりだね夏油君、あの時の答えを聞かせてもらおうか。
どんな女が好みだい?」
「九十九由基!!」
私と同じ特級術師、九十九由基が悠二達の前に現れた
偽の傑は九十九由基のまさかの登場に驚いていた