渋谷事変
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「極ノ番というものを知っているかい?領域を除いたそれぞれの術式の奥義のようなものだ。
呪霊操術極ノ番うずまき
取り込んだ呪霊を一つにまとめ超高密度の呪力を相手へぶつける」
悠二へと話し始めた偽の傑は何がおかしいのか笑い始めた
頭から血を流す悠二は何笑ってんだよと偽の傑に言った
「いや、すまない。急にらしいことを始めてしまったなと思って…うずまきの話しだったね。うずまきは強力だが呪霊操術の強みである手数の多さを捨てることになる。
だから始めはあまり唆られなかったんだ、ただ低級呪霊の再利用だと思っていたからね」
偽の傑が話し始めたとき、悠二も私も京都校の増援の気配に気がついていた
「でも違った、その真価は準一級以上の呪霊をうずまきに使用した時に起こる術式の抽出だ」
偽の傑は真人の姿を黒い玉にした物を飲み込んだ
「馬鹿だな。君が感じた気配に私が気がつかないと思ったのかい?」
悠二感じていた気配を偽の傑も感知していたらしく、真人を取り込んだ拍子に上空へと視線を向けた
そこには京都校の桃が飛んでおり、偽の傑が見上げたのと同時くらいのタイミングでランタンのようなものに火を灯した
それを合図に、待機していた京都校メンバーが偽の傑に攻撃を仕掛けた
桃の合図を見た加茂くんが西宮の真下を狙い、弓による遠距離攻撃を偽の傑へと放った
瞬時に偽の傑は回避すると、真依によるスナイパーライフルによる狙撃が行われた
だが実体のある呪霊を盾にし真依の弾は偽の傑にまでは届くことはなく、真依は悔しそうに舌打ちをした
「狙撃かいいね、私も術師相手であれば通常兵器は積極的に取り入れるべきだと思うよ」
三輪が抜刀する構えで偽の傑の背後に接近した
背後を取れ優位な位置にいる霞だが、私は霞の命の危機を感じ取り前鬼に叫んだ
「前鬼!霞の側に!!」
私の叫びを聞いた前鬼は、悠二の側から消え霞の側に立った
シン・陰流!!
今までの全てとこれからの未来を!!
もう二度と刀を振るえなくなっても!!!
「抜刀!!」
綿密なチームワークでの攻めだが三輪の渾身の一撃も偽の傑に素手で塞がれ、霞の刀を折った
「極ノ番…うずまき」
偽の傑は霞にうずまきを放ち、至近距離による攻撃で回避困難な霞…
「…シン陰か…よかったよ。少しは蘊蓄がある奴が来てくれて」
霞のいた場所は巨大な穴が開いていた
前鬼と篤也が傑の攻撃を防御したことで、霞の致命傷は避けることができた
「日下部さん!!」
ギリギリの所で助けられた霞は篤也の登場に驚いていた
「先生が前に出てきちゃ意味ないでしょ!!」
篤也と歌姫の登場に桃はキレて歌姫に怒り狂っていた
「仕方ねぇーでしょ!!」
篤也の刀と前鬼が斧で防いだのだ
「由奈の式神か、お前が居てくれなかったら防ぎ切れなかったぜ。助かった!
てかどうなってんだ。お前の主人まで捕まってるんだが…戦況的にやべぇだろ…」
「主の願いで助けたまで。だがお前の身体に負担が掛かってしまったようだ、すまぬ」
篤哉の頭から流れる血を前鬼は気にしたようだが、気にすんなと篤哉は前鬼に言った
「主はどうやら呪具で腕を拘束され、簡易的に封印されてる状態だ。身体に突き刺ささっている千紅万紫という刀は紅眼を持っている主しか扱えぬ呪具。刀を握って振れば呪術呪具全ての力を無力化できる刀…
その刀を握ったまま奴に突き刺されたようじゃ、紫電呪術も式神も使えぬ状態…
儂の大切な主をあのような姿にするとは…許せぬ!」
前鬼の話を聞いた篤哉は頭を抱えた
マジか…
てかあの刀と由奈がいれば獄門疆を解呪出来んじゃねぇか!
それを敵さんは知ってて由奈を捕まえたわけね…
特級術式の由奈がやられるなんて
やべぇ敵じゃねぇか…
篤哉は最悪だとため息をついた
ゴリラモードのパンダと加茂くんが悠二の側に現れた
「虎杖…でいいんだよな?」
「パンダ先輩!!と京都の!」
「よかった戻ったんだな」
宿儺ではなくいつもの悠二だと確信したパンダは安堵し、加茂がパンダに問いかけた
「あの男が由奈と五条悟を…獄門疆を持っているのか」
「らしいぜ、あんな公害持ち歩いて何が楽しいんだか」
「何者だ」
「側は夏油傑、中身は知らねぇよ。てか俺の姉ちゃんをあんなにしやがって!何してくれてんの、あいつ!!」
義弟であるパンダは囚われている私の姿を見て、偽の傑にキレていた
悠二の存在しない記憶で混乱状態になっていた脹相が現れた
「やぁ脹相」
脹相に気づいた偽の傑はニヒル顔で笑っていた
「アイツは…!!」
俺には三人の親がいる
母を孕ませた呪霊、そしてその間に血を混ぜた
母を弄んだ憎むべき…
脹相は悠二と自分の存在に疑問を感じていたが、その原因が偽夏油にあると気付いたようだ
「気づいたようだね」
「そういうことか!!加茂憲倫!!」
脹相の言葉に誰もが驚いていた
パンダと悠二は加茂くんを見て加茂くんは名が同じな為、私!?と驚いていた
「何!?どういうこと!?」
桃は驚き、歌姫は意味がわからず叫んだ
「加茂家の汚点…!!史上最悪の術師!!
本当なら夏油の中身は百五十歳を超えることになるわよ」
歌姫の言葉に桃も霞もその事実に納得が出来ないでいた
「妥当っちゃ妥当だな」
馬鹿げた結界術、馬鹿げた術具の所持…
肉体を乗り換える術式を持つ黒幕の人選てしては…
篤也は今回の黒幕が偽の傑、加茂憲倫だと確信したようだ…
「ッ…加茂憲倫ね…それも貴方にとっては、数ある名の一つにすぎないんじゃない?」
偽の傑の隣で私は血を吐きながら加茂憲倫へと口を開いた
「おや、由奈はわかってるのかい?さすがだね。由奈の言う通りさ、加茂憲倫も数ある名の一つにすぎない。好きに呼びなよ」
「よくも…!!よくも俺に!!虎杖を!!弟を!!殺させようとしたな!!」
脹相は加茂憲倫へと勢いよく走り向かった
だが加茂憲倫の目の前に私と闘ったあのオカッパ頭の裏梅が現れた
「引っ込め三下、これ以上私を待たせるな」
「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」
偽の傑を八つ裂きにしたい脹相は現れた裏梅が邪魔で、裏梅にキレていた