渋谷事変-変身-
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真人と悠二と葵の闘いは熱戦を繰り広げていた
黒閃を放ったことにより、闘っている全員が百二十%の潜在能力を引き出した状態へとなっていた
真人は口から大量の改造人間を吐き出し掌に持ち握ると、多重魂撥体を放ち
「アゲてけよ虎杖!!俺とオマエ!!最後の呪い合いだ!!」
真人の全方位に無数の多重魂撥体が悠二と葵へと襲いかかり、凄まじい多重魂で外へと押し出された悠二と葵
葵が真人を掴み叩きつけ、その首を悠二が蹴ろうとしたが、真人は自分の首を切断し避け
切断した首から二つ目が生え、悠二と葵へと攻撃をすると切断した首から真人は身体を復活させた
「多重魂 幾魂異体性!!」
真人は微弱な魂達を集め、人型の改造人間を作り出した
幾魂異体性で生成した改造人間は今までの改造人間とは違い、複数の魂を一瞬で燃やし尽くすことで爆発的なパワーを得る効果があるようだ…
そうとは知らない葵は改造人間の等級を三〜二級程度だと考えていた為、改造人間にビルへと吹き飛ばされた
だが葵も負けじと改造人間の攻撃を避けると、頭部へと打撃を放ち倒した
倒した改造人間と同じ者が葵の前へと二体現れた
「許せ、憐れな魂達よ」
葵はネックレスへとキスをすると改造人間へと向かった
悠二と葵を分断した今が好機と考えた真人は、悠二へと無数のワームのような口のついた多重魂を放った
それを悠二は避け真人へと蹴りを放つが、受け止めた真人は悠二の足首を握ると地面へと投げ飛ばした
「どうやらとことん、俺を仲間外れにしたいらしいな」
幾魂異体性二体を倒した葵が悠二の側へと現れた
「領域展開 自閉円頓裹」
宿儺のせいで領域展開が使えない真人だったが、宿儺の影響が出ないと予想し
一か八かの〇.二秒の領域展開を発動させた
葵は領域から身を守る為九十九由基直伝の簡易領域を展開し、悠二は無為転変を発動させまいと祓うため真人へと走った
だがそれよりも早く真人の領域が完成し領域展開中、悠二の心の中の宿儺の目の前へと立っていた
「セーフ…ってことでいいのかな宿儺。アンタのことだ、虎杖との間に保険は作ってあるんだろ?させねぇよ、代わる間もなく虎杖は殺す。黙ってここで見ててくれ」
〇.二秒後真人の領域展開が解けると葵の左手がボコボコと変形し、それに気づいた悠二は叫ぶと真人の打撃に吹き飛ばされた
葵は左手を切り落とすと同時に真人が葵の腹へと黒閃を放った
吹き飛ばされた葵だが腹に全呪力を集中させていた為、ダメージを最小限に抑えこんだ
左手を切り落として叩く手がない葵を無為転変で確実に殺す為、真人は葵へと向かった
葵の付けていたネックレスが切れ落ちると、悠二とアイドルの高田ちゃんとの写真が真人の目に写った
葵は真人の手を使い手を叩くと、ネックレスと悠二の位置が入れ代わり真人の顔面へと黒閃を放った
だがすぐに立ち上がり多重魂を発動し、攻撃特化の改造人間 幾魂異体性を悠二へと放った
悠二が幾魂異体性を相手にしている間に真人は自分自身の魂の本質を掴み、自らの身体に無為転変を発動した
「遍殺即霊体!!ハッピーバースデイってやつさ、虎杖」
人間のような見た目からさらに強力な肉体を持つ呪霊のような見た目へと生まれ変わって真人…
「黒閃を経て理解したんだ、俺の本当の…剥き出しの魂を!!」
「驚いたよ、オマエが自分探しをするタイプだったとは」
「クックッ、そうだな。でも仕上げはこれからだ、オマエを殺して俺俺は初めてこの世に生まれ堕ちる」
そう言うと真人は腕を伸ばし広範囲に地面をえぐり、悠二はそれをかわして右足で蹴りを入れた
真人はかわすと頭から生えたムチのような黒い呪力で悠二の足をまきつけると尻尾で攻撃したたが悠二に防がれ、二人とも一進一退の攻防を繰り広げた
だが変身前とは別次元の存在の真人に、悠二の攻撃は通らなかった
真人を倒すには黒閃をブツけるしかないと悠二の頭によぎった
黒閃は狙って出せる術師は存在しない、だが今の悠二には狙って出しているとそう思わせるだけの凄みがある…
真人は悠二の黒閃の対策として、左腕の変身をかいじょすることで悠二の黒閃のミートをずらし、呪力で保護し拳に呪力を集中させている悠二の首をカウンターで落とすと考えていたようだ
俺の勝ちだ!と思っていた真人だが…
悠二の時間差での二重衝撃に真人の大勢が崩れた
悠二の逕庭拳は呪力操作の精度が上がることと引き換えに失った技だったが、脹相との闘いでの再発により悠二は逕庭拳をモノにしていた
大勢が崩れた真人が再び悠二の首を狙った
「呪霊よ、オマエが知らんハズもあるまい。腕なんて飾りさ、拍手とは魂の喝采!!」
葵は片腕を失っても術式を使えることを堂々と演じ、真人は葵へと目線を逸らし
葵の術式を警戒し後ろ側へと攻撃するが入れ替わりは発動しなかった
「残念だったな、俺の不義遊戯はもう死んでいる」
悠二は後ろを振り向いた真人の背中目掛けて渾身の黒閃を放ち、真人は大量の血を吐き吹っ飛んだ
「ハーッ、まだ…まだだ」
吹き飛ばされた真人は力尽きたのか変身状態が解け、改造人間のストックもゼロの状態で座り込み成す術がなかった…
「認めるよ、真人」
悠二は地面へと座り込む真人の前に立ち、話し始めた
「俺はオマエだ、俺はオマエを否定したかった。オマエの言ったことなんて知らねぇよって、今は違う。ただオマエを殺す。また新しい呪いとして生まれたらソイツも殺す。名前を変えても姿を変えても何度でも殺す。もう意味も理由もいらない。
この行いに意味が生まれるのは俺が死んで何百年も経った後なのかもしれない。
きっと俺は大きな何かの歯車の一つに過ぎないんだと思う。
錆び付くまで呪いを殺し続ける、それがこの戦いの俺の役割なんだ。」
悠二に祓われることを察知した真人は最後の力を振り絞り、地面を這いつくばって逃げた
逃げた先には偽の夏油傑と百足の呪霊に身体を巻き付けられ、自分の手で大太刀を身体に突き刺している由奈の姿があった